英国自然史博物館/野生生物写真コンテスト2020 受賞作 (4)「ポーズ」

画像1 テングザルは頭を少し傾け目を閉じて、まるで瞑想をするかのように数秒間ポーズをとった。保護区域へ餌をもらいにくるこのサルは「最ものんびりした性格だった」と、写真家のモーゲンズ・T 氏は言う。彼が以前に見たことのない穏やかな表情だった。このサルは成熟するにつれて鼻が独特な様相を示し、鳴き声は増幅する。オスの鼻はやがて大きくなりすぎて口までぶら下がりそうになる。ボルネオ島と近隣の島々だけにいるテングザルは生息する森林が狭まり、食べられたり、伝統医学を求めて狩られ、絶滅の危機に瀕している。

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