英国自然史博物館/野生生物写真コンテスト2020 受賞作 (7)「走れ！とママが言ったとき」
マヌルネコの珍しい遊び心あるこのシーンを撮るのに6年かかった。マーモットの古巣に猫一家が棲む。写真家のシャンユアン・リーがその向かいに隠れ何時間も待っていると、親が目を光らせながらもついに3匹の子猫が現れたが、近くにチベットスナギツネを目撃するや否や、子らは再び巣穴に駆け戻った。夜明けと夕暮れに活動するマヌルネコは頭が平らで耳が小さく色が薄いため、隠れて狩をしやすい。生息地の中国、モンゴル、チベット高原は鉱業と農業で荒廃。獲物のげっ歯類は農民に毒殺され二次毒性の影響もあってこの猫の数は減っている。
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