外国人が食べてみたい日本の美味 3・ 鯛焼き
外国人にとって名前だけでは食べ物を判断できないという良い例が、たい焼きだろう。「鯛のグリル」という意味なのだが、買ってみると「ぜんぜんシーフードじゃな〜い!」ことがわかる。
魚の形に似せてはいるが、実体はパンケーキとワッフルの中間で、中には甘い小豆のペーストがぎっしりと詰まっている。「パンケーキなのよォ」と、ミルクボーイなら言いそうだ。
ここで疑問を抱く外国人・・・なぜパンケーキを魚の形に焼くのだろうか?と。
鯛焼きは明治時代に始まった。その前身は今川焼きと呼ばれる「シリンダーみたいな」円筒形のおやつ。それがなぜ赤鯛の形で作られるようになったのかは未だに謎だが、当時は鯛は珍しく高価な珍味だったし今でも幸福の象徴と見なされているからかもしれない。
ところで鯛焼きは、昔ながらの金型で1匹ずつ焼き上げるのと、鉄板で複数匹を一度に焼き上げるのと、「焼型」によって大きく2種類に分けられるということをご存知でしたか。
前者は「天然もの」、後者は「養殖もの」と呼ばれています。
天然ものは皮は薄皮でサクサクに仕上がり、しっぽまであんこが詰まっているこだわりの仕上げだが、焼型が2㎏以上と重く、焼き上がりまで時間がかかるので行列ができちゃいます。
養殖ものは分厚くふんわりとした皮になるが「変わりダネ」的バリエーションに富んだ中身が楽しめる。白あんや芋あん、カスタードやキャラメルやチョコレートのクリーム、はては肉類や生野菜まで入った「おかずたい焼き」など多様な可能性を秘めています。
いろいろな鯛焼きを食べくらべてみるのもいいね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?