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30分未満日記 1日目


 急に日記を書く。そもそも念慮ちゃんの記事も最後まで書いてないのに、本当に私ったら自由に自分勝手ね。


 明日から復職ということで、長らく1年以上勤めていたリワーク暮らしが終わった。最後には色々な人に声をかけてもらえたりして、改めて暖かい空間にいれたし、人間関係への自信を吸い戻せたありがたい時間だったな、と、同時に1年以上分の寂しさを感じる。人はたとえ前に進むときだって変化には弱い。でもこの変化に悪いことなんて一つもないはずなんだから、この寂しさは「良い寂しさだ」と、改めて噛みしめるように受け止め直す。寂しさのすべてが悪いなんて誰が決めた。良い寂しさがあってもよかろう。


 ふとブログに手を出してしまったのは、今までリワークで散々いろんな思いを聞いてもらって、それが心の支えに大きくなっていたところもあり、どこか同じように気持ちを並べるところが必要だと思ったから。穴が空いたら埋める。同じように機能するかはわからないけれど、せっかく身についた「書く習慣」がなくなるのは勿体ないしね。
 読む人が面白い文章を書けるかはわからない。でも書く。書きたいから書く。何度もそう言ってやめているけれど、今度こそは気長に、自分がやりたいから書く。読みたきゃ読んでくれ。読んでくれれば喜ぶし、読まれなくても勝手にやっていくストロングスタイルでやっていく。
 仕事に戻ると話せないことも増えるので、「お空きれい」しか書かない日も来るかもしれない。構うものか。ストロングスタイルでやっていく。継続イズパワーでお前を殴る。


 話をリワークの話に戻す。リワークは本当にありがたかったなぁ、と思う。お恥ずかしながらカミングアウトすると、昨年の春頃、最初に入った頃は私も怯えるハリネズミのような感じでスタッフさんに「お前たちより私は賢いからお前らが話すことはわかるし、その上で助けられることはないが?」くらいの話をグダグダしていた。恥ずかしい嫌な奴。今思うとそれも含めて拗れ拗れた鬱症状だったと思うし、嫌なヤツ、というか「かわいそうなヤツ」なのだが…
 そんな嫌なヤツの話をスタッフのみなさんが時には下手に回って持ち上げるように、時には隣に座るように雑談をしたり、いろいろガス抜きのように聞いてくれたので、最終的にはお互い頼り合ったり、メンタルの知識を学び合ったり、共有し合ったりしあえる仲になった。そこでの話はまた機会があれば反芻しながらお話したい。本当にありがたかった。


 そんなスタッフさんに最後の卒業のときにこの画像を刷って、額縁に入れてお渡しした。

ニーバーの祈り

 私が7月頃に書いた画像に、当時読んでた本に出てきたニーバーの祈りを添えたものである。この夏はこれをTシャツに刷ってお守りのように着ていた。
 メンタルで迷ったとき、どうすればいいか。私の考え方の弱かったところに「ニーバーの祈り」はパチっとハマってくれた。
 世の中には、どうにもできないことがある。たとえば、親の病とか、天災とか、過去の過ちとか。意固地な人の他人の気持ちとか。それらは静かに粛々と受け入れる心の穏やかさが必要で。
 一方、少し勇気や困難を伴うこともあるかもしれないが、行動に移せば変えることのできることもある。自分の気持ちの持ち方とか、買えば解決できるものとか、好きな人に思いを伝えることとか。それには無い勇気を振るうことが必要で。
 あとは加えて、これが一番大事で、このどちらかに偏ってはいけない。なんでもすぐに「自分なんていいから受け入れて流されてしまおう」と思ってもいけないし、「自分の気持を絶対に押し通さなければならない」と意固地になってもいけない。この間で揺れ続け、なるべく正しい選択をしていく賢さが必要。
 何かと気持ちがバランスしない私に大事だったのはきっとこの言葉だったんです。そんな風に伝えながら額縁に改めて入れてリワークのスタッフさんに最後の卒制のように託してきた。
 スタッフさんは親身に話を受け止めてくれて、打ち合わせスペースに飾ろうかな、と言ってくれた。
 これからまた、誰かの人生に届いて、誰かの人生をちょっとでも変えるきっかけになれば嬉しいと思う。

 実はこの画像の「念慮ちゃん(詳しくは別の記事を見てね)」もリワークのスタッフさんにこそこそ見せてお話してるウチにあれよあれよと褒め称えられ形になったものである。言ってみれば共同作業で生まれたもの。
 その半分は私が心の中に持ち続けて、リワークのことを思いながら育て続ける。もう半分はリワークセンターに残って、私の代わりに誰かを癒やし続ける。そうやってこのイラストが間を取り持ってずっと繋がってると思うとちょっと寂しくないのかもしれない。


おまけ:
ローソンのネットワークプリンタでステッカーとして刷れるようにしているので、みなさんのご自宅にもよかったらニーバーの祈りをお迎えしてみてね

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