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30秒未満日記 7ページ目

 …いかんぞ。よろしくないぞ。と思いつつ、まあいっか、引用すればいっか。
 復職がはじまったばかりの先週は毎日まっすぐ家に帰った。電車にも乗らないで歩いて30分弱。一応間に夕飯のお買い物は挟むけれど家に帰ったら冷蔵庫に野菜を詰めてベッドにダイブ。小一時間眠る。そんな生活をしていたんだけど、まあ体が休まらない休まらない。
 そこで、ではないのだけれど、今週は少し疲れててもちょっと街に繰り出して一遊びしてから帰ることにした。軽く、本当に軽〜く電車に乗って、昨日は新宿、今日は下北沢。買うでもないものを小一時間ウィンドウショッピングして帰る。
 するとどうでしょう。先週より何だか気持ちは軽やかな気がする。時間もなくなるし疲れも貯まるかな…と思ったものの、ベッド直行して小一時間寝るよりスムーズに家事に取りかかれる。気がする。

 少し前に読んだ本に、ちょうど似たような話が書いてあった。

 名著「セルフケアの道具箱」でおなじみのカウンセラー、伊藤絵美氏の自叙エッセイ。
 彼女はカウンセラーの仕事をはじめたての頃、仕事でいっぱいの頭を必ずゲーセンに寄って一時間ゲーム機を独占してから帰ったそうな。曰く、一度仕事のことでいっぱいになった頭が、ゲーセンでゲームに熱中することでリセットされるのだそうだ。
 よくワークライフバランスの話で「仕事を家に持ち帰らない」と言われるけれど、職場と家の間に「気持ちよく遊んで職場のことを忘れるための空間」を用意しておくとよいのかもしれない。とりわけ私の今の生活の場合、電車に乗る時間がないのも(良し悪しだけど)気持ちが切り替わらない要因になってしまっているのかもしれない。
 ちょうどチラ見したプレジデントのメンタル特集にも「メンタルの保持には、大人も一日一時間は遊ぶのが重要!」と書かれていたことだし、「帰る前にどこかへ寄って小一時間遊ぶ」ことを習慣化するのは普通にメンタルリセットにいいのかもしれない。考えたいね。やっていきたいね。

 とはいえ、そんな体力と時間がどこにあるんだ!と訴えたくなる日も来るかもしれないけれど…その時はまあその時。その時まではやっていこう。
 きちんと毎日を、小さく、こまめに、楽しむのだ。今はそれができるし、それが大事。

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