喋りたい犬猫さん(短編小説)
夏の入道雲に太陽が笑うような日、僕の家で飼っている愛犬ゴンスケに、いつものように餌の準備をしてると
「うんちが出るザンス」って声が聞こえてきた。
何今の?ゴンスケの声?
「ゴンスケ何か言った?」
「今までよくお世話してくれてありがとうザンス。今日、何か急に喋れるようになったザンス」
「えっ?なんか喋り方がおかしくてウケるんだけど」
「いつもの喋り方ザンス」
愛犬のゴンスケがお喋りしてるのだ。
そこへ、台所から母上がやってきて
「順之助、朝ご飯出来たわよ」
「今、ゴンスケが喋っ