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最近気づいたこと 「愛犬にとっての家」

4年前、今の場所に移住してきたときのこと。
まだ引っ越して2週間くらいの頃、ぷるのシャンプーか何かで以前住んでいた地域へ行ったとき、夫と
「あの家、どうなったかな?」
という話になり、帰りに回ってみたことがあります。

大通りから、馴染みのある住宅街へ曲がった瞬間のことでした。いきなり愛犬ぷるが
「ワン!ワンワン、ワンワン!ワン!」
と大きな声で吠え始めたんです。身を乗り出して・・・。
その声を聞いて、可哀想で申し訳ない気持ちになりました。ぷるは、お出かけから帰ってくるたび、家が近づくとそうして吠えていたからです。
「帰ってきたよ^^」
という感じで。

だから、私は
(ああ、この子にとってここが今も自分の家なんだ)
と、切なくなりました。新しい家は、お泊まりか何か一時的な場所だと思っているんだと。
「どうして降りないの?入らないの?」
という顔のぷるを乗せたまま、帰ってくるのは辛いものでした。

ただ、一ヶ月もしないうちに、ぷるは新しい場所を「家」と認識したようです。その後お出かけから帰ってくるたび、家に近づくと同じように吠えるようになりました(夜は困りましたがw)。


でも、最近気づいたことがあります。
ぷるはペットショップ出身。迎えて2週間経つか経たないかの頃だったと思います。前の家から本当に近い場所だったので、シャンプーしてもらうために散歩しながらショップに行ったときでした。入り口を入った途端、ぷるが
「ワン!ワンワン、ワン!」
と、元気に吠えたんです。まるで
「帰ってきたよ〜^^」
という挨拶のようでした。

店長さんやトリマーさんなど、ぷるの声を聞いて迎えてくれるスタッフの皆さん。
「ああ〜、ぷるが来た〜!」
「お散歩してきたの^^」
と声をかけられ、すごく嬉しそうだったのを覚えています。
ただ、入り口で元気に吠えたのは、その1回きりでしたが。

今思うと、あの頃、ぷるにとっての家はまだペットショップだったのかもしれません。私たちと暮らすうち、一緒にいる場所を自分の家と認識してくれたんだなあと、今頃になって気づきました。
犬にとって、家族の存在、家って、大切で深いものなんでしょうね。


いつも男の子と思われていた、ぷる。
珍しくリボンをつけて撮らせてくれた貴重な写真。



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