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癒される不思議な話 7話『亡くなった父と母に助けられた話』

若い頃は血気盛んで気難しい面があったという父。晩年は母が大好きで、ねだられればつい買ってあげてしまうという甘い夫に。娘にとっては、正義感が強くまっすぐでひたすら温かい人でした。母といえば、父に守られて生きてきた人で、諺に例えていろいろ教えてくれる面白くて温和な人。そして、頑張りやでポジティブ。
すでに二人とも他界していますが、私は両親が大好きです。二人は、夢で助けてくれることがあります。今日はその話を書いてみたいと思います。

姉の目を覚ます

もとは私が巻き込んでしまったのですが、姉が詐欺のような人物のターゲットにされていたことがありました。
一般の会社で働いた経験がなく、専業主婦で家事以外のことはすべて義兄がやってくれている姉は、役所の手続きや契約といったことは一切経験がない人。そんな姉に対して不当な請求をされたことがあるのですが、いくら説明しても
「払えば解決するんだから、払うわよ」
と言って聞き入れません・・・。

解決どころか、一度払ってしまえばいい鴨にされるだけです。
「警察に行って」
と言っても聞かず、兄も私も気を揉みました。こんなときの姉は妙な責任感が出て頑固になってしまい、義兄にも従わなくなる一面があります。

そんなとき、夢を見ました。

夢に登場したのは、バッグを抱えて駅の改札を通ろうとしている姉。バッグの中身は、どうもお金のようです。
すると、そこに登場したのは亡き両親でした。二人で姉の前に立ちはだかり、
「しっかりしろ!」
「何やってるんだ!」
と、姉を通さないよう叱りつけます。
姉は、その場で泣き崩れてしまいました。

そして、その夢を見たあと、不思議と姉は私たちの助言を聞き入れ、相手の要望をきっぱり拒否。お金を騙し取られずに済んだのでした。


兄を使って助けてくれた母

私が訳あり物件から出られなくなっていた頃のこと。困って神頼みをしたとき、夢に出てきたのが母です。
母がいたのは杉木立が近くにある見たこともない狭い住まい。床の綺麗さだけが際立っていて、母は満足そうに座っています。そして、母の隣には兄が・・。

その頃、作り話を吹聴していたある人物のせいで、私たち夫婦は信用を失い、孤立無援状態でした。
そのときに見た夢で
(なんだろう?)
と不思議に思いました。

その夢を見た数日後のことです。兄が突然我が家にやってきました。
そして、ひょんなことである人物の嘘が暴かれ、目を覚ましてくれた兄。突然、協力者になってくれました。もともと我が家は兄弟仲もよく、そういう妬みもあったようです。
何はともあれ、兄の人脈のお陰で訳あり物件から出ることができました。兄が探してくれた物件は、夢に出てきたような立地で似ていたのも不思議です。
きっと、母が兄を動かしてくれたのだと思っています。


親は死んでも親なのですね・・・。私たちにとって強いお守りです。
今も生前の頃のように二人で仲良くお茶を飲んでいるのだろうと思うと、ニヤニヤしてしまいます。

読んでいただき、ありがとうございました。

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