この素晴らしい改訂に祝福を!(白目)

どうも光星です。

怒りを表明したあの忌々しい制限改訂から早いもので3ヶ月が経ちました。今月末で一年の4分の1が終わってしまうという現実から目を逸らしたいものです。

今回は先日公開された2022年4月1日から適用されるリミットレギュレーションに対してぐだぐだつらつら文句垂れて、いや解説していきたいと思います。

環境エアプなのでほとんど想像でしゃべってますが、詳しい人いたらコメントで教えてください。修正しますんで。

ではでは、さっそく今回の改訂をさらっていきましょう。

制限解除されるカード(4枚)

「オルターガイスト・マルチフェイカー」
残念ながら特に語ることがない。知り合いにオルガ使いがいるので、恐らく彼は狂喜乱舞していることでしょう。現環境では罠デッキと言えば【エルドリッチ】であり、これと比較するとパワーに難があることから帰ってきたことと思われます。個人的には一生制限でいてほしかった。

「希望の記憶」
自分フィールドの「No.」の種類だけデッキからドローできるカード。ホープ・ゼアルが禁止となったことにより環境から数を減らしていた【ヌメロン】との兼ね合いでしょうか。最近「ナンバーズ・エヴァイユ」や「セブンス」カードなど、「No.」と相性のいいカードがたくさん出てきたので使ってあげたいですね。

「ヒーローアライブ」
4月のレギュラーパックでは【HERO】、特に【E・HERO】と【ネオス】の強化が確定しているのでそれに合わせて緩和されたものと思われますが、正直なところ君帰ってきちゃダメだと思う

「メタバース」
あの畜生のようなフィールド魔法「魔鍾洞」のあおりを受けて制限となっていたフィールド魔法サポートが堂々の無制限に!嬉しい!
3月に通常罠サポートテーマである【ラビュリンス】が登場しますが、彼女らはテーマ内に強力なフィールド魔法を持つため相性がいいですね。その他だと【アメイズメント】は展開補助にフィールド魔法に頼っている他「驚楽園の支配人 <∀rlechino>」の特殊召喚のトリガーになれるので熱いです。これ以外にも展開をフィールド魔法に大きく依存する【トラミッド】【真竜】【幻煌龍】【クローラー】【サブテラー】【ジェネレイド】【ヌメロン】【U.A.】【スプリガンズ】【機巧】といったデッキも初動や保険としてのカードが返ってきました。特に【ふわんだりぃず】は相手ターンで動けるカードが増えたので奇襲性がより増しました。
3枚になったことにより「悪魔嬢リリス」のサポート範囲内なったり、「トラップトリック」で1回除外されても素引きできるようになったりしたのは大きいですね。


新たに準制限に指定されるカード(12枚)

いや、多すぎ多すぎ。

「鉄獣戦線 フラクトール」
今回におけるはじめから規制しとけよシリーズ1枚目。マスターデュエルでも猛威を振るうカードなので効果説明は割愛。一番暴れていた時期の制限改訂では「炎舞-「天璣」」を準制限に差し出すことで難を逃れていましたが、【十二獣】や【LL】との混合構築を含め長いこと環境に存在していたため、いよいよ本体にもメスが入ってしまいました。

「金満で謙虚な壺」
EXデッキをコストにデッキトップをめくり、その中のカード1枚を手札に加えるカード。「強欲で謙虚な壺」や「強欲で金満な壺」のデメリットとは異なり、先攻で発動すればデメリットが全く痛くないカードです。デッキトップを最大6枚めくって、その中から好きなカードを手札に加えるので「王宮の勅命」や「虚無空間」などのサーチが容易ではないけど発動すればほぼ勝てるカードを引き込む確率を上げていたことが原因かな、と考えてます。

「烙印開幕」
主に【烙印デスピア】の初動として扱われていたカード。手札を捨てて「デスピア」モンスターをサーチ・リクルートする効果と、融合モンスターが破壊される場合の身代わり効果を有しています。素人目で見ても意味不明なテキストしてるので早く制限になってくれないかなと思っている。手札を捨てるのはコストじゃなくて効果なのも意味不明。書いてること全部意味不明。

「紅き血染めのエルドリクシル」
フラクトールと同様に初めから規制しとけよシリーズ2枚目。長期にわたって環境に居座っていた【エルドリッチ】に対する規制でしょう。デッキ・墓地からアンデットを特殊召喚する効果とエルドリクシルの共通効果で場持ちに貢献してきました。自分としては1月に登場したアンデット族の新規と合わせて使っていたので手痛い規制となりました。

「発条空母ゼンマイティ」「調弦の魔術師」
「オルフェゴール・ディヴェル」
環境にいないからって簡単に返すな。それぞれ【ゼンマイ】【魔術師】【オルフェゴール】における展開補助カードであり、いずれもリクルート効果を持っている。【オルフェゴール】を組んでいる自分としては「オルフェゴール・ガラテア」が帰ってきてほしかったのですが、まあディヴェルでも嬉しいのでOKです。調弦はエレクトラムや軌跡がいる現在では1枚でも十分だと思いますが、除外された時に備えて複数採用するといいと思います。【ゼンマイ】に関してはより詳しい解説をしているはみ◯とん氏の動画があるのでそちらを参考にしてください(おい)。

「氷結界の龍 トリシューラ」
前述のゼンマイティと共に11期のルール改訂に伴って無制限から禁止になったカードの内の1枚。「PSYフレームロード・Ω」や「幻子力空母エンタープラズニル」と合わせた先攻全ハンデスを懸念して先手を打って規制されていましたが、この度準制限に緩和されました。現在でも上記二種と「浮鵺城」と合わせて全ハンデスが可能ですが、EXデッキの消費やメインデッキの必要枚数の兼ね合いで成功率は低そうです。かつては【シンクロダーク】といったデッキで採用されていましたが、現在は「レベル・スティーラー」が禁止なので構築不可能。

「霞の谷の神風」
フィールドの風属性が手札に戻ったら、デッキからレベル4以下の風属性モンスターをリクルートできるフィールド魔法。かつては「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」や「重爆撃禽 ボム・フェネクス」と合わせて先攻バーンキルのパーツとして悪用されていましたが、現在は前者が禁止、後者が制限となっているので環境での悪用は大丈夫かなと思います。ただし、古のカード特有の名称ターン1のないカードなので今後登場するカードによってはまた暴れてしまうかもしれません。個人的には【ハーピィ】と合わせて使ってみたいカードだったので、「メタバース」同様緩和されてとてもハッピーです。

「終わりの始まり」
墓地に闇属性が7体以上いれば、その内3体を除外して3枚ドローできるカード。【未界域】のソリティアが原因で規制されていましたが【未界域】人口の減少に伴い緩和されました。正直【未界域】以外で使えるデッキがあるかというと微妙ですが。【エレメントセイバー】とか「D-HERO ダイヤモンドガイ」で使えるくらいでしょうか。

「深淵の暗殺者」
古のカード過ぎて存在があまり知られていないカードで、多くのデュエリストが「え?そんなカード制限にあったっけ?」となるだろう。ちなみにこれでナイト・アサシンと読みます。その効果は、手札から墓地へ行くと同名以外のリバースモンスター1体を墓地から回収するというもの。実は旧テキストでは墓地に別の「深淵の暗殺者」がいればそれを回収して無限ループを起こせたのですが、再録に伴い同名の回収が不可になりました。昔は「ファイバーポッド」等の強力なリバースモンスターが跋扈していた時代なので、それらを回収できるこのカードは確かに強いと思います。現在でも「サブテラーの継承」や【シャドール】の事を考えれば納得がいくのですが、高速化しまくった現代遊戯王でこのループしたところで感が否めない。

「サンダー・ボルト」
いよいよお前も帰ってきてしまったか……。正直なところを言うと、こいつだけは準制限になってほしくなかった。何故ならば、このカードが緩和されてしまうということは即ち、モンスターが意味不明なほどインフレしているということだからです。「サンダー・ボルト」で捲れない盤面 is 何?
現在は表側表示限定の「サンダー・ボルト」と「ハーピィの羽根帚」の効果を選択できる「ライトニング・ストーム」の方が優先されるので、それも一因なのかなぁ、と思ってます。


新たに制限に指定されるカード(3枚)

「アラメシアの儀」「聖殿の水遣い」
こんなだれも望んでない改訂ある??????????

勇者「グリフォンライダー、お前パーティを降りないか?」
グリフォンライダー「降りない」


「フュージョン・デステニー」
は?いや、おか・・・えり・・・え?

前回の怒りの所信表明は…何?と言っても制限なら「デスフェニ出さんやつ舐めプでしょwww」みたいなクソ野郎が出てくるので相変わらずドミネイトガイが可哀想な人なのは変わらずでしょう。

ですが!このカードが返ってくるということはつまり、そういうことですよね?あの忌々しいあいつが消えてくれるんですよね!?やったー!


新たに禁止になるカード(2枚)

「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」

いやお前かい!!!!!!

はい、はじめから規制しとけよカード3枚目、そしてその筆頭がついに禁止カードになりました。ドラグーン、デスフェニ、そして【烙印デスピア】(おまけで【サンダー・ドラゴン】)と結託し暴れまくった結果、とうとう彼に禁止の手が伸びました。ていうかこれができるなら初めからやっとけ感もすごいし、何なら「水晶機巧-ハリファイバー」と可ももうかけとけよ。後発のリンク3モンスターに素材がギチギチに縛られてなかったら実質全部ハリファイバーになっちゃうよ。

フュージョンドラゴン「新たな力を得た今こそ君の力を存分に活用できる」
ドラゴスタペリア「あいつらを闇にして一緒に貪り喰らおうぜ!」
トリアンティス「素材の数は気にするな!俺が賄って見せるぜ!」
プライムフュージョン「俺をコピーしろ!アナコンダ!」
アナコンダ「ようやくまともに捕食をサポートできる!みんなよろしく!」

KONAMI「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ禁止!」

アナコンダ「ど う し て」

こんなかわいそうなカテゴリのカード、見たことないよ。
追加の融合召喚の権利を増やすという意味では融合デッキのインフラとしてとてもいいカードだと思っていましたが、それは即ち強い融合デッキがさらに強くなるという事なので、もう仕方ないのかなとも思いました。このカード自体は自分好きだっただけに残念です。自分は【レッドアイズ】の「真紅眼融合」のきつい条件を抜けつつ流星竜や悪魔竜を出せるために採用していたので、融合軸の【レッドアイズ】はかなり弱体化してしまいました。
デッキではなく墓地の融合魔法を裏側で除外してコピーするとかでエラッタすれば帰ってこれそうですが、コナミにそこまでの温情があるとは思えないし、もう帰ってくることはなさそう。今までありがとう。


「王宮の勅命」
何かしれっと禁止になってますけど君エラッタされてますよね?エラッタされたうえで禁止になってるんですよね?しかも一回も緩和されてないよね?あの「レスキューキャット」ですら緩和されたのに君は一度も緩和されずに禁止になったよね?じゃあ言えることは一つだけだ。








二度と帰ってくんなボケ。









総評と所感

カジュアルシーンではやはり「メタバース」と「霞の谷の神風」の緩和と「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の禁止はかなり大きな影響を生みそう。なんだかんだ言って融合の手段をアナコンダに頼ってた人も多そうですし。
「霞の谷の神風」は2枚になったことで利用者が増えそうですね。2枚ならメインギミックに据えてもいいと思います。「テラ・フォーミング」や「メタバース」と合わせて6枚体制、「惑星探査車」も入れると9枚体制なので実用圏内ではないでしょうか。

テーマ単位での緩和組は【オルターガイスト】【E・HERO】【ゼンマイ】【魔術師】【オルフェゴール】【D-HERO】など。【氷結界】と【ミスト・バレー】も一応恩恵受けてますけど、別のカテゴリの方がもっと恩恵受けてそう。
特に【D-HERO】は前回禁止となってしまったフューデスが返ってきたのが大きいです。ですが、1枚のみなので上振れと考えた方が気が楽なような気もします。オフリス・スコーピオやアルバ・レナトゥスなどでサーチしたいところ。

今回は昔から禁止されていたカードの緩和・エラッタは今回ありませんでした。なんかちょっと残念。

現環境トップの【烙印デスピア】に関係する改訂はアナコンダの禁止と開幕の準制限のみ。「烙印融合」へのアクセス手段が減ったとはいえ、それでもアルベルや黄金櫃を含め「烙印融合」になれるカードがあるので相変わらず初動は安定するんだろうなというイメージ。

「金満で謙虚な壺」以外ほとんど規制の影響を受けなかった【ふわんだりぃず】と【セリオンズ】、最近結果を残しつつある中「ヒーローアライブ」の無制限緩和と4月の強化が追い風となっている【HERO】の3テーマは環境での活躍が見込めそうですね。現時点で効果と戦術が果てしなくヤバいことがわかっている【神碑】の動向も注目です。

一方で【勇者】は魔鉱戦士や外法、フィールド魔法などを活用する構築はもうボコボコもいいところです。おそらく全デュエリストが「グリフォンライダーが禁止になればよかったのに」と思っているのではないでしょうか。
一番怖いのはこれが原因で出張が減ってしまった時です。グリフォンライダーの採用が減って規制を受けず、アラメシアと水遣いが今後1年ほど放置されてしまえばデッキ構築はほぼ不可能に近い冬の時代が訪れます。
「アラメシアの儀」は「彼岸の黒天使 ケルビーニ」経由で水遣いを墓地へ送ることでサーチできるので、出張抑制の根本的な解決になってないような気もするし……。
4月パックに勇者トークンを特殊召喚できる新規が出ることに期待ですね。ていうか期待しないとやってられませんわ

ざっくりまとめると準制限はいっぱい緩和されたけど環境が大きく変化することはなさそう、といった印象を受けました。もしかしたら4月のレギュラーパックのまだ見ぬ新規テーマが異常なほどぶっ壊れているか、6月に強化が確定している【ディフォーマー】の新規がめちゃくちゃ強くて環境を席巻してしまうかもしれませんが、それはその時ということで。


今回はこのあたりでお開き。

次回「ハリファイバーいつ禁止になるの?」でお会いしましょう。

ではでは。

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