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50歳、アウトドアはじめまして⑤ハイキング

カヌーの湖は、私たちが上がると、ポツポツと雨が降りはじめ、あんなにきれいだった鏡のような水面は、小さな波を起こして景色ごと揺れて崩れていた。
登ってきた山道をぐるぐると降りていったら、少し酔ってしまった。
谷川岳ドライブインで、ワッパ飯ときのことうどんのお鍋。カヌーで冷えた体に、暖かいうどんがありがたかった。
旅の最後は、ハイキング 森の中に移動していく。
道なりに道路を歩いていく中で突然滝が現れてびっくり。

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橋の上から見ていると吸い込まれそうな景色
そこから少し進んで、細い道に入ると途端に森の景色になる。
川が流れていたはずのところには、石だらけ。9月の大雨で土砂が流れてきて、たくさんの石と木々が流れてきたそうだ。
そこにあった川は埋もれ、橋もはるか下に埋まってしまったそうだ。
剥がれた鉄の板がぐにゃっと曲がってどれほどのエネルギーだったのかを伝えてくれた。
残った樹々たちに、よくがんばったね、なんて声をかけながら見てみると、奥の方に滝が見える。

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大雨の被害がなかったら、辿り着けなかった滝の近くまで行って、水に手を浸すと、ひんやりと冷たくて、山から湧き出た瑞々しいエネルギーを感じる。
ここまでは人は入って来れなかったんだね、と言いながら、ずっと滝を見ていた。

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滝壺の青さ 岩肌の黒黒と艶やかに輝くところに苔が瑞々しい

みんなで森の中で、最後の振り返りを行う。
ラフィティングとカヌーの違い 2日間を通じて気づいたこと 持ち帰って何をしていくのか

その中で、出てきたことが印象的だった
一番したいことをさせてもらっていないのが、目だということ
見たいものを見せてもらっていない。
目は水平で遠くを見るのがニュートラルな状態 PCを見ている状態は不自然なのだ。
今回は、たくさん目が見たいものを見て、たくさん目をつぶって全身で感じた。
デジタルデトックスでSNSもメールも見なかったら、今ここに集中出来るんだなー。

みんなのシェアリングで、リフレクションが起こって、共感するから思い出して、広がって、深まって、気づいて、新たな視点をもらって、言語化して、たくさんいただいた。
どこに行くかも大事だけど、誰と行くかも大事なんだなー

初日の自分の期待通りに、五感をたくさん開いて、自然と今ここを過ごした。


そして今、アウトプットしている。
今回の旅は、みなかみヘルスツーリズムのバージョンアップ

https://www.m-tr.jp/health/


「Embodied Intelligence School〜身体性から未来を構想する〜」として、これから大人向けに開催されるそうです。

最後に主催者の1人のエイジさんがこんな言葉をプレゼントしてくれました。星野道夫さんの言葉
「日々の暮らしに負われている時、もうひとつの別の時間が流れている。それを悠久の自然と言っても良いだろう。そのことを知ることができたなら、いや想像でも心の片隅に意識することができたなら、それは生きてゆくうえでひとつの力になるような気がするのだ」

もう一つの時間 
今回の旅で感じたことを、日常での新しい視点として、また、自身の調整能力を高めるようなもう一つの時間をつくって行きたいな、と思いました。

私の初めてのアウトドア経験は、全てが新しくて、ああ、そうだった、子どもの頃は毎日が冒険だったと思い出しました。

先が予測できない中で、
応答力を高めること、
チームで力を合わせること、
1人の内省の時間を持つこと、
チャレンジは怖さをともなうけど、ワクワクすること、
また来ようね、
また、行こうね、
そんな子ども時間を取り戻せた時間になりました。

ありがとう

ありがとう

ありがとう



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