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「会社は変わる」を読んでむちゃくちゃ肯定された話

今では経営者の方のメンターとして活躍されている大久保寛司さん

ある時デニーズで、「今ではこんな風に柔和な感じだけど、昔は不動明王みたいだったんだよ」と、大企業の役員や社長にも臆さずにバシっと言ってたサラリーマン時代の話を聞く
どうやって会社が変わっていったのか、その戦略、知恵、立ち回り方のセンス、全てが真っ直ぐでスカッとするまるで映画を一本見たような感覚
「ザ ゴール」とか「ファシリテーター」とかそういう本の世界
すげ〜、寛司さん、これだけの実践があったから人を見抜く力もすごいんだなぁ、なんて思ったものでした。

その時の話を、友人のばくさんが書くという
ウホウホとむちゃくちゃ楽しみにしてた

出版記念のクラファンのサポートをして帰りの電車で読み始めたら、誰が書いたとかすっかり忘れてのめりこんで電車を乗り過ごすところだったよ

「面白かった〜」

永田という主人公が「いい会社にする」ことだけを胸に、戦略的かつ真っ直ぐな心で大企業の中で改革をしていく話は、次から次へと知恵と真心とアイデアが膝をポンと打ちたくなるほど面白い
大企業あるあるがスカッとする心地よさで打ち砕かれて、というか熱に溶かされていって改革がドンドン進んでいく

戦うわけでなく、ビジョンに共感した人たちがどんどんと動き出す
組織の不条理を暴き出すのではなく、どうしたらよくなるのか
そのための知恵を集めていく

誰が動いたら変わるのか
どう動くことがその先を変えていくのか
何を見ているのか

読みながら気づくと自分の過去を重ねて見ていた

自分がやってきたこと
前職でもがきながら進んできたこと
いろんなことを思い出す

何のために、という目的を常に問いながら
事実や現象をややこしくしているものを
「本当なのか」と見ていくこと

「本音で話してほしい」と上っ面ではないところで付き合っていくこと

一人一人と話すとみんないい人たちなのに、なぜ組織になるとうまくいかなくなるのか
目に見えていない共通の思い込み、
空気を読むことで本音が言えなくなっている状況をどう変えていけるか
空気そのものをどう変えることが出来るのか

そんなことにチャレンジしていたころを思い出す

大切なのは手法ではなく
人のマコトに伝えていくこと
私自身のあり方を問われ
生き様を問われているのだと思った

なんだってこんなにいろんなことが起こるのだろうか
それに向き合い、改革していくことは
もしかしたら誰にもわかってもらえなかったのかもしれない

制度があっても使えてないのは風土の問題ではないかと
全国の状況(ヒアリングしたもの)を手に物申す、と、会長社長とのランチミーティングに直談判しに行ったこと
何の役職もついてないただの一部署の人間が上司にも誰にも相談せず乗り込んでいった時は、これで斬られたらそれはそれ、と会社を辞めるぐらいの覚悟だった。
会長社長は、寝耳に水だったようで、制度をつくったのに使えてないとはどういうことだ?と人事の人に向かってどうなっているんだ、と問いた
今思うと、本当に失礼だったなぁ、と思うけど、その時の役職もない自分が変えるためにはその瞬間しかなかった。

おかげで、あっという間に方向が変わった
翌年の冒頭で配られる社内報では、その制度の活用方法と活用事例など現場にいる一人一人まで周知されることになった。

あの時、これで何かあったら会社を辞めてもいいと腹を括ってあのフロアまで行ったこと
どんなに下から頑張っても上まで声が届かないことをどうしたら伝えられるか
周知されることや変わることに対して都合が悪い人たちが止めている案件をどうテーブルに上げることができるか

守るものがなかったし、怖いものが無かったんだと思う 
いい会社にしたい
みんなが働きやすく
一人一人がキラキラ輝く会社にしたい
お客さまの笑顔
社員の笑顔
そういう会社にしたい

そう思って、社長やいろんな人のところに、「今だ!!」の一瞬の隙を見て、現場の困っていることを伝えに行ったなぁ、、、(おかげで、人事に嫌われた、、、)

青臭い、きれいごと、と言われ、たたかれたこともいっぱいあったけど、
何で真剣に頑張っている人たちに向き合ってくれないのか、と
机を叩いて泣いて想いを伝えたこともあったけど
それは本心で真剣だった

「あんたはずーっと同じこと言ってるよね」と同期にもあきられるというか笑われるというか、しまいには尊敬するわ、と笑われたけど

まっすぐにそれだけだった

そんなことを思い出した
物語の中で、永田が感じていたこと 
自分のまことを信じて動いていったこと
相手のまことを信じていったこと
ああ、同じだ、と
報われた気持ちになった

こんなところにわかってくれる人がいたんだ

物語の力はその中に一緒に入って、経験したように感じることなんだろう

私は、その物語に救われた
自分がやってきたことを肯定された気持ちになった

今困っている人は、ああ、そんな風に考えたらいいのか、とか
人がどれだけ本心で本音で自分の真ん中とつながることが大事なのか、とか
自分だったらどんなふうにしたいと思うのか、とか
嘘のない永田の姿勢を見て、あり方を見て、
いろんなことを考えると思う

たった一人でも世界は変わる
それはエゴではなく、それを望む世界が輝くから
天からの命を使ってどう生きるのか

読む人にとって、響く部分は違うのだろうと思うし
そこから見える世界の美しさに、自分も行ってみたいと歩み出すこともあるだろう

この本が、いい世界にしたいとのぞむ人たちのところに届きますように

そして、みんなでいい世界を作っていきましょう

そんなコミュニティづくりを作ることも目指して、現在クラファンが進んでいます。
ぜひ、本を買ってください
4月19日発売です

そしてクラファンの応援もお願いいたします



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