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「もっと他人に興味を持って!」と言われた時の話

こんにちは。行政書士の瀬野です。

タイトルからお察しの通り、今日は単なる日記、というか昔話です。


私は何回か転職していまして、その中のどこかの会社での話です。


ある日の昼下がり、私は所属長に呼ばれました。

「瀬野さん、ちょっと上の会議室Bまでいいかな?」

・・・あるあるなのですが、こういう時の「ちょっと」は、高確率でちょっとではありません。

薄い笑顔の所属長を見て、「ああ、これは長引くな。。。」と察した私は、アシスタントさんに「もうすぐ来客だから、来たら会議室Bに内線回してね~^^」と言い残し、所属長の後をついて会議室Bへ。


特に何かしでかした訳でも無く、どんな話題かサッパリ予想がつかなかったので、逆にワクワクしながら会議室に入りました(笑)

会議室に入ると、「何が飲みたい?コーヒー買って来るけど、要る?」と尋ねられ、「はい、では部長と同じものを」と答えると部長は私を会議室に残し、ベンダーコーナーに行ってしまいました。

その間、スマホゲームしながら待っていたら、戻ってきた部長の後ろにもう1名。

同じ部署のY君です。何故か浮かない顔をしています。

部長、Y君、私、の3人で20人用の会議室テーブルの端に座り、静かにコーヒーを飲み始めました(´・ω・)

私が着手中の案件について「瀬野さん、〇〇は順調の様だね~、取締役会でも話題になってたよ」などと多分全く興味ないはずなのに、つらつらと話すので、5分ほど黙って聞いていましたが頃合いを見て「ところで部長、本題は別ですよね?この後〇〇社の方が来られるので・・・あと20分位なら大丈夫ですが」とついつい催促をしてしまいました(笑)

*このような時、どんな予定が入っていようとも催促などせず上司の話をひたすら黙って聞く、というのも処世術です。つまり、社外の取引先より社内政治を重要視する訳です。この方が、出世は早くて年収も上がるでしょう^^

脱線しました、戻ります。

すると、「瀬野さんはね~、Y君のメンターでは無いけど、先輩に当たるよね。Y君は〇〇の資料について瀬野さんに何度かアドバイスを求めた事があったと思うけど、その時は真剣に対応してくれたのかな?」

と斜め上の事を聞かれました( ゚Д゚)

Y君から資料についてのアドバイス??私に??

全く記憶になかったので、そこにいるY君に「Yさん、何の件か分からないのですが?」と聞くと「僕何回もメールしてます!瀬野さんもCCに入れてます」との事。

「CCで私に何かを依頼してたという事ですか?直接では無くて?口頭でも聞いていませんが」

「瀬野さんは忙しそうだから、なかなか直接依頼できなかったそうだよ」と部長。


どうやら私は責められている様です。


かなり後で分かった事ですが、これはY君がある人からの依頼で部長に相談をし、「如何に私が後輩の面倒を見ないタイプか」という事を吹聴する目的でした。*ある人とは、私を良く思わない役職者です

「自分の案件に集中するのもいいけど、もっと日頃から部署全体を見渡して欲しいね。そして困っている部員が居たら、声をかけて欲しい。大体君は、他人に興味を持たなさすぎだと思いますよ。もっと他人に興味を持って。そうするとチームワークも云々・・・(以下省略」

この時、絶好のタイミングで来客を告げる内線が鳴り、「了解しました!以後気を付けます。部長、〇〇社の方が来られましたので、今回はこれで失礼させていただきます」と華麗にその場を立ち去りました(笑)

来客後、Y君の席に行き直接聞いてみました。

「Yさん、さっきの件。メールをチェックしてみたけどそれっぽいのが見つからなくて。いつ頃の分?そもそも担当が全然別だけど、何の資料についての相談だったのですか?」

「あっ、すみません。もう大丈夫です!!

「え???大丈夫って何が?」

「だからもう大丈夫です。それ終わりましたから!」

「終わったのはいいですが、さっきわざわざ部長から呼び出された訳で、その後の報告も入れないといけないので、何の件だったのかだけでも教えてくれませんか?」

「でも、僕、急いでるんで。今日用事あるからもう帰ります。お先に失礼します」

「え」 ワッツ?


その日は金曜日。

土日を挟み、週明け月曜日からY君は明らかに私を避ける様になりました。ま、特にこちらから用事は無く、特に支障も無かったのですが。


という、謎事件から数か月後。

Y君は心の病で退職しました。私が関知しない所で他にも色々あったのでしょう。ちなみに当該部長は関連会社に出向しました。

特定を避けるため、デフォルメしてるので少し分かりづらい話だったかも知れませんが、会社組織では、いったん敵を作るとあの手この手で引きずりおろされます( ゚Д゚)

あずかり知らない所で、自分が悪者になっている事も日常茶飯事。

社内、いたるところにトラップありです。

もともと、派閥に属するのが嫌いで一匹狼体質の私は会社員に向いていなかったのでしょう。

今回の話は氷山の一角で、もっとドロドロした話は山の様にあります((+_+))

それにしても、今思い出してみても「もっと他人に興味を持って」って言われても、必要以上に興味なんて持てないんですよね。

たまたま同じ会社に入り仕事のつながりでそこに居る人達に、仕事以上の何の興味も無い私は、少し変わってるのかも知れません。

そう考えると、今はお客様と楽しくコミュニケーション取れれば良いので、仕事上、何の対人ストレスもありません。お陰様で楽しい毎日を過ごしています(*ノωノ)

こんな事ならもっと早く独立していたら、とも思いますが、

やはり今までの会社員経験が独立後のベースになっているので、あれはあれで必要な経験だったのだと自分を納得させています(笑)

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