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千と千尋の神隠し🚃 in ロンドン 感想

今月から、千と千尋の神隠しロンドン公演が始まりましたね。
東京の帝劇で2回観劇していましたが、こっちの反応が気になったのと作品自体が好きなのでこっちでも観てきました。

5/4の夜の回を観てきました。
千尋役は萌音ちゃん、ハク役は醍醐くん、湯婆々は夏木マリさん!
座席はUpper circleの中央あたり2列めの席を取りました。

5/4キャスト

舞台演出について

初演のときに萌音ちゃんカンカン両方の回を観ていましたが、演出とセットが若干変わっていたように思えました。コロシアムは両脇の花道が短く、帝劇よりも全体的にステージが小さいのかな?とも感じたので、それに合わせたのかな。

また英語圏での公演ということで、字幕付き。
どんなものかなと思っていましたが、ステージを囲むように上と左右に字幕が付いていました。ライトアップされていたので、Upper circleから見た感想としては暗いシーンは字幕が煌々としていて眩しく、少し邪魔に感じてしまいました。
英語の翻訳も見ていたのですが、プレーンイングリッシュに感じる場面も多く、千と千尋が持つ奥深さや侘び寂び文化などの表現とマッチしてないと思うことも。英語にするとしんみりさが欠けて、全体的にポップな感じが多くなっていた気がしました。
原作を日本語で味わうことのできる喜びを感じたとともに、翻訳って難しいなと…


演者さんたちについて

そして、演技についての感想。
一緒に行った台湾人の友達曰く、「ディテールがすごく凝っていてアニメそのものだった!」と。それは本当にそうで、ロンドンでもそれは伝わっていると思いました。
一番印象深かったのはやはり萌音ちゃんと夏木マリさんの再現力の高さ。萌音ちゃんは2回目でしたが、アニメの千尋のセリフの息遣いがそのまま宿っている感じがしました。憑依型のような… そして念願叶ったマリさんの湯バーバ。パワフル!
また五十嵐さん演じる頭が大ウケだとTwitterで見ていましたが、私が観た回でもすごくウケていました!

少し残念だったなと思ったのが、醍醐くんのセリフが速かったこと。ビジュはハクそのもので動きも機敏でいいと思いましたが、もう少しスピードを落としたら聞き取りやすかったなと思いました。(どうしてもアニメと比較してしまいます)
あとはカオナシのシーンで、神妙な場面でさえも西洋人の観客の人の多くが笑っていたことが気になりました。欲深さの象徴であるカオナシですが、その深い意味が伝わっていない気がしました(変なでかいモンスター出てきた、的な笑いを感じた)。三人のカオナシを見ましたが、一回めで観た菅原小春さんのカオナシが滑らかな動きで「人間ではない何か」を感じ、鳥肌が立ったことを思い出しました… ロンドン公演でもまた観たかったです。

さいごに

他のミュージカルと変わらず、お客さんが笑ったりしたりほぼ満員なことに日本人として誇りを感じました。
留学が終わりがけで疲れていた時だったので、観劇してほっこりしたとともに早く日本に帰りたくなったよー🦦!こう感じた日本人の方は少なくないはず。

これからロンドン公演を観劇される方は楽しんでくださいね🏮

最後までお読みいただきありがとうございました!



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