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足を怪我して思うこと|エッセイ

完全に自分を見誤っていた。
もうあの頃の私ではなかった。

30代で突然Japanロックに目覚めたわたしは、とにかくライブに行ってバケツの水をひっくり返したように汗をかきながら大声をだすことにはまっていた。

そこから16年。

先日大人になってからできた友人が突然バンドを始めた。もともとバンドをやっていたらしい。

久しぶりのライブだとすこし浮かれながらライブハウスに向かった。

プロではない人のライブに行くというのは始めてだったので、最初はライブハウスの小ささに驚いたがライブが始まると、その近さが心地よかった。

久しぶりの爆音と、ボーカルの煽りにライブハウスは盛り上がり、気づけばわたしも飛び跳ねていた。

そうして、右足を負傷するということになったのである。

ぶつけて怪我というより、じわじわとちょっとづつ痛みが増してきて本日限界を迎えている内側に痛みだ。

体はついていかなかったが、これくらいけるというセルフイメージは高かったのだ。

突如ライブに行く楽しみを思い出してしまった。ライブを楽しむために体力をつけるのなら、頑張れるかもしれない。

まずはゆっくり休んで怪我を治す。

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