ここ嘘でしょうね。昭和の歴史学者はろくに調べもせず平然と嘘つくから。オランダは国土の大半が海の中だからノルウェーから輸入してたけど。イギリスは、オランダ経由で輸入してたとか。
http://reposit.sun.ac.jp/dspace/bitstream/10561/531/1/v36n4p331_tanizawa.pdf
ロシアからも船用材木を輸入していた。
https://digitalcommons.unl.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1048&context=nebanthro
イングランドは12世紀頃にはすでに森林率は15%を切っていた考えられており、2%が伐採が禁止されていた貴族の狩猟用林だったと考えられる。14世紀の黒死病流行前には10%だったと言われている。
つまり、16世紀は、なけなしの林を破壊していたことになる。なおイギリス貴族のたしなみ鹿狩りから平野での狐狩りに変わるのはも15-16世紀らしい。これは囲い込みが影響してそう。16世紀は林を潰して羊を飼っていた時代なので、羊を放牧するために潰したなけなし林の木を売り飛ばしていて森が無くなったので鹿狩りの変わりに狐狩りを始めたと。
なおイングランドは主にノルウェーから材木を輸入していた。
中世ですら材木をノルウェーやポーランドから輸入している訳で、イングランドの森は中世末期には壊滅している。
そんななけなしの木を伐採したらすぐ枯渇する。そもそもイングランドはスペインの鉄に依存していたためスペインと敵対したために鉄を自国で作らないといけなくなっただけで、実態は輸入先がスウェーデンやロシアに切り替わっただけ。8割はスウェーデンから輸入していたとされる。また森林が存在し無いこと自体が国防上の問題になったので植林を始めるようになる訳だ。産業革命期に入っても半分はスウェーデンから鉄を輸入していたとされるわけだから、スウェーデンはイングランド以上に木材を燃やしていたはず。
それでは当時のスウェーデンの製鉄所をみてみよう。エンゲルスバーリ製鉄所という遺跡になっている製鉄所で、1681年から19世紀ごろまで使われて居た近代的な製鉄所である。なお、この地域では13世紀には製鉄業が行われていた。
森の中にあるのだけど……。南東に空き地があるが、2014年の大規模な山火事が原因なので製鉄は関係ない。
https://www.researchgate.net/figure/Map-of-the-2014-Vaestmanland-Wildfire-Showing-Areas-Burned-by-Date-Source-Data-derived_fig4_330569806
要するに最初の記述は16世紀のイングランドはスウェーデンからその8割を依存した上で製鉄が1世紀保ていない森林しか既に残っていなかったことの証明にしかならない。
なにしろイングランドは13世紀には既に石炭を掘っている。
そうすると森林破壊により薪すらなくなったので石炭を使う様になり、それにより温存されていたなけなしの森林を製鉄で燃やし尽くしたことになる。そしてコークス法が出てきても鉄は依然スウェーデンから輸入に依存していたし、転炉法が出てきても鋼用の鉄はスウェーデンからの鉄に依存していた。
このありさまなので植林してもすぐ森林率が落ちる。第一世界大戦後の森林率は5%(今ですら12%)だったらしい。