見出し画像

慙愧の念、後悔先に立たず、口は災いのもと 説明不足からドン引きされた話 Vol.72


「前髪切った?」
「えっ!?なんで分かるの?」
そんな会話が時おり繰り返される。

妻や娘の髪型はもとより、前髪が少し(5ミリぐらい)短くなった程度では気付く。サロンに行くまでもなく、自分でちょいちょいカットする程度の長さ。

髪を切ったのに彼氏や夫が気づいてくれないと聞く。なぜ気づかないの?男は鈍感?

職場でもそうだ。「あの人、髪型変わったな」とか、後輩のメガネが変わった時も気づく。前に職場のおばさまのネイルが変わっていたので「あっ、綺麗な色ですね」とつい。若い男子社員がいつもより輝いて見えたので、「何かした?」とたずねたら「今日はメイクをしてきました」とひと言。

みんなは気づいているけど言わないだけ?
私は変化に気づくとつい口に出してしまう。

ある日のこと。男性若手社員の髪型が変わっていたので、「最近かっこよくなってきたね」と言うと、「カッコイイなんて言われたのはおばあちゃん以来2人目です」と言われた。

私は変化に気づくと変化点と、もう一言つけ加える。

カッコイイね似合ってますね素敵ですいい色だねセンスありますね

ことあるごとに私が言うものだから照れつつ「口を開けば嘘ばっかり(笑)」
ある後輩から言われた。

歯の浮くようなセリフ。お世辞。
まぁ、お世辞の時もある。でも9割は素直に思った、感じたことを口にしただけ。だけど「またまた」とか「嘘?」と時に言われる。私としては心外なんだが。

そんな話をまだ相互理解できていないグループの中で話をした。少し笑いが欲しかった。自虐も込め「私は嘘つきってよく言われます…」と話の経緯を省略して話をした。
すると皆の顔が曇る。何言ってるのこの人?
時が止まる。
口は災いの元。後悔先に立たず。

コミュニケーションをする上で、話の内容がそのグループに適しているのか、または話題のタイミング、話の前提を丁寧に説明する必要がある。特に自分の事を理解されていない初期の段階では。

私は話題が途絶えて場が沈黙する瞬間が耐えられない。硬い話題が続くと笑いが欲しいくなる。
沈黙は金。言わぬが花。
昔の人はよく言ったものだ。

『職場の女性に可愛いや髪切った?はセクハラになりますか?』

Yahoo知恵袋

ネットで検索してみると上のような質問が投げかけられていた。信頼関係や人間関係が構築できていない状況で、余計なひと言はやめましょう。という教訓。当たり前の話?
容姿に対して発言するのは憚られる世の中。

セクハラ、モラハラ、パワハラ。発言者の一方的な勘違いがこれらの問題を生む。受け取った側がハラスメントと感じれば、それはもうハラスメントなのだ。

口は災いの元。後悔先に立たず。慙愧の念。
何度となく同じ過ちを繰り返している私。
沈黙は金 雄弁は銀

自戒の念も込めてここに書き留めておきます。穴があったら入りたい。

ても、やっぱり、
「いいものはいい」というかも

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?