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もう迷わない!自分に合った最初の問題集・参考書の選び方

文・編集:青戸一之(ドラゴン桜noteマガジン編集長)


「どんな参考書や問題集を使えばいいか分からない」

春先になると、受験生からよく聞かれる質問です。

受験生になっていざ本格的に勉強しようと思っても、学校で使っている問題集はイマイチ合わない。

かと言って、いざ自分で買おうとするとどれが自分に合っているのか、あるいはどれが一番効率的に勉強できるのか分からず悩んでいる。

そんな人が多いようです。

確かに書店に行けば様々な参考書や問題集がズラリと並んでいるので、どれがいいのか判断しにくいですよね。

ただ、悩んでいる間に時間はどんどん過ぎて行きます。少しでも早くスタートを切るに越したことはありません。

そこで今回は、自分に合う一冊目の教材の見つけ方をお伝えしたいと思います。なかなか決められずに迷っている人は、ぜひ参考にしてください!


・選ぶ基準を決める

問題集や参考書の選択で悩む理由の一つに、「ダメな教材に手を出してお金や時間をムダにしたくない」という気持ちがあると思います。

確かに、誰だって損はしたくないものです。

では、その「ダメな教材」とは一体どんなものでしょうか?

・簡単すぎる or 難しすぎる
・問題量が多すぎる or 少なすぎる
・説明が分かりにくい
・図や表が見にくい
・カラー版でないから印象に残りにくい
・文字の大きさやフォントが好みでない
・表紙のデザインがどうもやる気を起こさせない

色々考えられると思いますが、すべての不満をクリアした完璧な教材というのはなかなか難しいかもしれません。

そこでまず、自分にとっての優先順位を決めましょう。例えば学校で使っている問題集や教科書をベースにして、「もっとこんな風だったらいいのに」と強く感じる部分を洗い出してみるのです。

その中で「これは一番譲れない」というものを基準にしましょう。そうすれば、何となく眺めているよりはるかに選びやすくなるでしょう。

例えば英単語帳を選ぶ時に、「シンプルな構成」という基準があるなら『ターゲット』シリーズが候補になるでしょうし、「派生語などの関連情報が充実している方がいい」という基準があるなら『鉄壁』が候補になるでしょう。

また、そのような基準があれば、誰かにアドバイスを求める時でも明確な答えが返ってきやすくなります。

「数学って何を使って勉強したらいいですか?」と聞かれるより、「今使っている○○よりも解説が充実していて分かりやすい問題集はないですか?」と聞かれた方が、答える側もアドバイスしやすいものです。


・現在地からゴールまでのルートを確認する

教材選びで悩む別の理由として、自分の現在地とゴール地点があいまいだということも考えられます。

どのレベルの教材を使えばいいか分からない。あるいはどのレベルを目指すかはっきり決まっていないから悩むということですね。

そういう場合は「参考書ルート」を目安にするといいでしょう。

ネットで「参考書ルート」と検索すると、科目別・志望大学別でオススメの教材を紹介してくれる動画が見つかると思います。

自分の今の偏差値から見て、どのレベルの教材が適切かを判断する一つの基準になるでしょう。

もちろん勉強を始めるタイミングや教材を進めるペースにもよるので、ネットの情報を鵜呑みにはできません。

ですが、悩んだままただ時間を浪費するくらいなら、このような情報に従ってさっさと一歩目を踏み出す方が得策と言えます。

そうしていざ勉強を始めてみれば、先ほど説明したような「自分にとっての基準」もだんだんクリアになっていきます。

しっかりやりこめば自分の実力も、自分が問題集や参考書に何を求めているかもはっきり分かるようになるでしょう。


・東大生は教材選びをどうしていたか

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