大黒柱女の料理はメンヘラ風味 〜料理嫌いな女子はみんな友達さ〜
得意料理は鍋。
切ってえいやと鍋に入れるだけだから。
なのに栄養たっぷりだしお腹いっぱいになるし料理嫌いの得意料理だ。
何かの記念日のとき、こんなときくらいは私がつくろうと重い腰をあげたのですが、私は3品くらいを献立をいっぺんに準備するやり方がわからなくて、本当はもっと要領の良い方法があるのだろうけれど、こんな感じになった。
要領の良い方から見るとイライラしてくる記事かもしれません(笑)
キッチンでも無能ってつらい
コスパ!タイパ!効率!
最近の世の中では私が苦手とするものばかり重要視される。
何においてもそうだが、円滑にものごとを進められる人は、最終目標及びその工程が頭に入っていて、そこに行き着くにははじめに、次に、その次に、と最終目標に向かって逆算して何をどうすればいいのかが頭に入っているのだろう。
だから無駄な工程を省くことができて、結果、効率の良い流れをつくることができるのだろうか。
(だろう。と言い切れないのは私は効率の良いことができないのでどうしても想像に留まってしまうから)
料理においては、火の加減、調味の加減、やわらかさの加減などなどの「加減」という事務作業や機械作業とは対極にある私の苦手分野が最後に待っている。
買ってきた具材をつくる料理ごとに綺麗に並べようとしたり、つくる料理関係なく全ての具材を切ったりパウチの口を開けておいたりしてしまうのは、加減の工程をなるべく後に回したいというのもあったと思う。
やることがないからとりあえず目の前にあるどうでもいい作業を何段階も踏んでわざわざ遠回りして済ませる、無能なヒラ社員のようなものだ。
工程ごとにやっつけていく作戦
とりあえず買ってきた野菜たちを目の前に整列させる。
そして3品分全ての具材を切っていく。
全ての具材を切ってしまえばあとはフライパンに入れたり、別容器に移したり、お皿に盛り付けたりできる。
ここで切る作業を終えたいので今日作る3品分全ての具材を処理しておきたい。
じゃがいもやキャベツ、たまねぎ、トマト、、を次々に切っていく。
切った具材は料理ごとにどこかに避けたり、トレーに入れたりする。
すると、視界の端にモッツァレラチーズのパウチの袋、マッシュルームの袋も見える。
考えるよりも先に手が伸びていた。
包丁で切るよりも袋の上部を切る方が簡単で早い。
多分、普通はパウチ系は鍋に入れる際に、皿に盛る際に、ついでのような感じで切り口を切るのだと思う。
側から見たら、もしくは料理をスムーズにこなせる人から見たらなんだこれを思われるのだろうけれど、関係なく全ての食材を次の工程にもっていくための姿して全部並べた。
あゞ、ディストピア。
事務的な、機械的な作業ならこんなに抵抗なく自ら進んで手が動かせる。
順番に並べたり、同じものの仲間で仕分けをしたりすることはエクセルやAIでもできる。
焦りが劣等感に変わっていた。
料理メンヘラ
自分がつくった料理をひとに食べてもらう時、異常に疑心暗鬼になる。
おいしい〜って言ってくれてるけど、表情筋はかたいままじゃないか?
きっと気を遣って言ってくれている。
もし本心で言ってくれているとしても、私が日々思うおいしいとこの人の言っているおいしいは全然別物なんだ…。
私は自分の作った料理を誰かといっしょに食べると疑り深い自分に苦しめられてせっかくの食事の時間も楽しめなくなる。
料理メンヘラである。
とにもかくにも料理をするとなると人一倍神経を使い、人一倍気が重くなる。
成功体験が少ないせいもあるが、そもそも味を予想するような高等な脳や落ち着いた精神や根性もない。
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私が生活費を負担する代わりに、パートナーに料理などの家事をお任せするという生活をしている。
大黒柱になる前は私が主に料理を担当していたので、献立を考え、買い物に行って、料理をして、洗い物をして、次の日のお米を用意して、、の毎日だった。
生活費を負担しているとは言え、毎日こんな苦行をこなしてくれてかつ毎食おいしいものを完成させられるスキルの持ち主なのだから頭が上がらない。
次に私がキッチンに立つ日がいつになるかはわからない。
いくら料理が苦手でも年に何回かは私が何かふるまう日をつくっておきたいと思っている。
自分以外の人がつくってくれるごはんのおいしさを知っているからこそ、いつも頑張ってくれているパートナーにはたまには感謝の気持ちを料理という形で伝えたいなと思っているからだ。
次こそはメンヘラ発動せずにいっしょに食事の時間を楽しめる出来になるといいなと思う。
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