杉本優也が贈る万能プリセットは、あらゆる写真に「ちょっと個性」を与えてくれる。
僕にとって杉本優也さんは「見た目イカついけど技術めっちゃ繊細兄貴」なんですが、そんな兄貴がついにプリセットを販売されました。
こちらの記事では、僕が優也さんのプリセットを使ってみた感想をサクッとご紹介します。
▼優也さんの作例はこちらから▼
使い方について
これは調整をしやすくするために意図してそうされているのですが、全てのプリセットにおいてちょっと濃い目に作られています。
なので、プリセット選択時に調整できる「適用量」や、ライトの「コントラスト」を下げて味付けのバランスを取ると、どんな写真にも合わせやすい印象です。
私の使用例においても、何枚は同様の調整をしています。
感想内容について
パラメータについて明確に言及するとプリセットのレシピを公開するような形になってしまうので、パラメータは確認せず、実際に出てきた絵から「感想」「所感」を書いています。
そのため、実際の中身とは異なる言及をしている可能性もあります。ご了承ください。答え合わせは優也さんに委ねます。
Carving
コントラストが高めのプリセットなので、元のコントラストが浅くなるオールドレンズの写真に使用してみました。
夕暮れの暖かみやネオンの光が強調されながらも、トーンがなだらかで嫌味がない絵作りになっています。
ソフトフィルターを使用する人にも向いているかもしれません。
Dolphin
自然な青味に包まれるプリセットです。逆光の写真と順光の写真で印象がかなり変わります。1枚目の写真は実際朝に撮影したのですが、このプリセットを使用することで、朝の爽やかさがより強調されました。
2枚目の写真は調整なし。海の青がどっしりと出て、全体的に鮮やかに仕上がりました。
Drop
シャドウにやや暖色が乗ることで、ハイライトの青味も強調されてるのかな?中間〜シャドウが少し持ち上がってるような絵になるので、日陰が印象的な
スナップや室内撮影で特に渋くなる印象のプリセットです。
Glassy
優也さんの解説では「最も味付けが濃い」とされていますが。個人的には薄めに使うとグッときました。笑
葉っぱの色が薄くなるのが嬉しいですね。葉っぱって意外とインパクト強いんですよ。慣れてる人はすぐに調整できると思うんですけど、葉っぱって緑だけじゃなく黄色が絡んでくるので、肌色と合わせて上手く調整するのが最初は面倒だったりします。
春夏に使いやすいプリセットかも。
あと多分ちょっとだけ粒子が乗っていると思うので、フィルムライクまでは行きませんが、そういう風合いの写真が好きな人はハマると思います。
Hard
色もコントラストも自然に強調されるプリセットです。日中のスナップで満遍なく使えますが、個人的には2枚目のように「光が当たる肌」が写っている写真でオススメです。季節的には夏の印象。ここには出してないけど、夏の屋外のポートレートにも良い感じでした。
Mellow
一番好きです。メロウという名の通り、優しく気持ちよいトーンのプリセットになります。
比較的、日本のフォトグラファーというより海外のフォトグラファーが作るような色作りの印象で、絵の優しさに反して作るのは難しい、細かな調整が必要だったと思ってます。
どんな写真に当ててもなんか良い感じになるのが嬉しいです。
Rip
ラインナップの中で一番「渋め」になるプリセットです。シャドウが少し持ち上がり、彩度も少し落ちてるので全体的に褪せた印象になりつつも、ハイライトが死なないように調整されているので肌色は綺麗に出るのが特徴。
ちょっと暗めのシチュエーションで撮る人物撮影に使いやすいんじゃないでしょうか。
優也さんのプリセットは「どれ使ってもなんとかなる」
スナップ・風景・ポートレート・屋内撮影・オールドレンズなど、様々なカメラで撮影した様々な写真に当ててみましたが、いずれも良い感じに使えて楽しかったです。
僕が作っているプリセットは「オールドレンズ用」「ヌード用」「京都スナップ用」と明確に用途が分かれているので、優也さんのように汎用性がありつつも嫌味なく、破綻もせず、良さが強調されるプリセットって重宝するんですよね。
実は個人的に過去に優也さんが販売していたプリセットを購入して勉強したり、別で制作されたプリセットを今でも使うことがあるのですが、それらとも被らないように作ってきたところに、改めて視点と技を感じました。
持ってて損はない組み合わせのプリセットです。
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