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誰でもピアノソナタが書けちゃいます《その2》、その1の補足)【音階の並び方と和音の補足】

ちょっちだけ日記Vol.68

一人でも多くの方に音楽に触れて作曲して欲しい。
そんな思いでこんな記事始めちゃいました。
(見切り発車もええ加減にしいやーー!)

今回はその第2弾に行く前に 前回の補足を もう少し。
まったくの初心者の方に判るようにと思って書いているので
少し音楽をやってらっしゃる方には退屈な話です。
それになにせ何ページもある理論書や作曲法を3回で済まそうというのですから全部は書ききれませんし私も知らないことはたくさんあります。
それでもこの3回のシリーズを読んでいただければ確実に作曲は出来るように書きたいと思います。


補足1.音階の並び方


ピアノやオルガンの鍵盤を見ていただければ判るとおり音階は12音あってこのように並んでいます。
(これを説明しなきゃ何も始まりませんよね)

ちなみに私はフラット「♭」を「b」(Bの小文字)で表しています。
普段の癖なのでお許しを。(変換の手間もありますが画像にしたときに縦線が消えたりします)

この12個の音の1個ずつの間隔を「半音」、2個の間隔を「全音」といいます。
また音と音の間隔は二度、三度というふうに「~度」とも表現します。
隣の音とは「二度」、ドとファは「四度」、ドとソは「五度」です。
よく見るコードネームについている数字もこの数字です。
(たとえば「C9」というコードだったらドミソの上に9度の「レ」がくっついているということです。)

※それに加えて半音(たとえばミとファ)は「短」二度
全音(たとえばドとレ)は「長」二度という風に長、短、を付けて表しますがそこまではあまり気にしなくていいです。

この中でとくに「四度」と「五度」は物理学的に共鳴する音程なのです。
逆に音同士が近い半音(短二度)は不協和音を出しやすい組み合わせです。
説明をすると長くなるので割愛しますが「そういうもの」と思ってください。


補足2.メジャーコード(長和音)とマイナーコード(短和音)


第1回の記事で和音の種類をこのように上げました。

単純にハ長調の中で音を3つずつ積んであるだけです。
でもコードネームに「m」(マイナー)が付いているものと付いてないものがありますね。どう違うのでしょうか?
答えは真ん中の「三度」の音のある間隔が違うのです。

ドミソ(C)の場合は
ド (全音 - レ - 全音) ミ (半音 - ファ - 全音) ソ
です。
ではレファラ(Dm)はどうでしょう。
レ (全音 - ミ - 半音) ファ (全音 - ソ - 全音) ラ
となっています。

そうなのです。2つ目の音が半音低くなるとマイナーコード(短和音)になるのです。
このマイナーコードを主軸に出来ている曲が「短調」の曲です。

ハ長調と同じシャープもフラットもつかない調では「ラドミ」(Am)が主和音になります。
ラ(A)の音がスタートなので「イ短調」と呼ばれます。

おっと、音階の和名を説明してませんでしたね


ハ長調のドレミファソラシドは英語表記ではC、D、E、F、G、A、B、C、ですが和名では
ハ、ニ、ホ、ヘ、ト、イ、ロ、ハ、と表します。
※だいたいこの表記がいろいろあり過ぎてみなさん音楽の理屈からは遠ざかるのよね(笑)

たとえば調にシャープ(#)が一つつけば「ト長調」もしくは「ホ短調」です。
アルファベットは英語で説明していますがクラシックでは音楽用語は基本的にドイツ語です。調やコードのメジャーはドイツ語では「dur」、マイナーは「Moll」と表記されます。


補足3.「7」と「maj7」


前回、ポップスで使う和音としてこれを見ていただきました。

たとえば Cmaj7とG7、同じ七度の音を積んだはずなのになぜ表記が違うのでしょうか?
これも補足1.で説明した音階の間隔によるものです。
この二つを見比べた時、Cmaj7の場合には シ(B)の音は上のド(C)の音から半音低い音 です。(下のルートのCからは長七度)
G7の場合には ファの音はソから見て全音低く なっています。(短七度)

これをC(ドミソ)のコードでそのまま当てはめると
ドミソシ と白鍵だけで鳴らした場合には「Cmaj7」
シをフラットさせてBbにした場合が「C7」なのです。
結構この「シ」の音の違いは作曲にも影響しますのでこのことだけは覚えておいてください。
(「七度」ってかなり特別な音なのよ)

とくに今回は英語表記してますが ドイツ語の場合には

黒鍵の「Bb」の方を「B」(ベー)と呼び
白鍵のBの音は「H」(ハー)と呼んで特別に区別しています。

クラシックの理論では本来の「B」は「Bb」ということです。
英語表記でも「7」だけだと フラットの7、フラットしない場合にあえて「maj7」と使われてきたというのは歴史的にそういうことなのです。
Jazzやポップスでは「maj7」のコードは当たり前のように使われますが
バロックや古典派時代のクラシックでは「悪魔の響き」とされ禁則とされていた時代もあったと習った記憶があります。
教会音楽が主流の時代にある意味「心地よくて人を惑わす」ということでしょうか?
それとも「ド」と「シ」は半音なので単に響かないという理屈だったのか?
私は前者の方のような気がしてます。


ということで今回は補足だけに終わってしまいました。
でもここまで説明すれば次の「和音の進行」の話に移れると思います。
大したこと書いてないのに下書きが大変なので少し時間を頂くと思います。
ここまでの話も記事が分かれてしまって申し訳ありません。
あわせて読んでいただければだいたいの音楽の構造はわかって頂けると思います。




ピアノやキーボードを持ってない、楽器なんか手元にない!という方。
そういう方のために「MIDI」ってツールがあるのよ。
(私のように楽器が全くできなくても譜面は書けるよーー)

一行の五線譜ごとに音色を設定して音符を置いて行って音を鳴らすことが出来ます。
今回リズムのことは説明しませんが音を鳴らすだけでも楽しいですよ。
私が使っているソフトはシェアウェアなのでこちらを紹介しておきます。


ではまた。

みなさんにいいことがありますように。

#作曲して欲しい


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