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誰でもピアノソナタが書けちゃいます《その1》【和音(コード)の種類】

ちょっちだけ日記Vol.67

一人でも多くの方に音楽に触れて作曲して欲しい。
そんな思いでこんな記事始めちゃいました。
極端に言えば「ピアノが弾けなくてもピアノソナタは書けます。」
これは中学高校で6年間習った音楽の先生の指導方針でした。
私も楽器が弾けないのに作曲してる一人ですからそのことで証明は出来ているかと思います。

そこでこのシリーズは自分が普段作曲やアレンジをしている手法をもとに
誰もが作曲できる方法を ネタバラシ したいと思います。

「そんな簡単なもんじゃないよ!」と思う方もいらっしゃると思いますが
でも作曲の楽しさを知って欲しいのです。


いろんな 調(キー)や音階(スケール)については
はやしっぷ♡さん がお勉強の成果をまとめてくださってます。
そちらも併せてご覧ください。



私は3回に分けて和音の使い方(コード進行)について書きたいと思います。

「音楽を始めたばかりの方」や「ちょっと楽器が弾ける」ぐらいの方を対象に書いていきます。
(音楽サークルに入りたての1年生向け。でもいいです。)

1.和音(コード)の種類
2.コード進行の基本とバリエーション
3.変化、テンション、禁則

と、だいたいこんな感じで。
それ以上書こうとするとボロが出ちゃいます。


まずは第1回、和音の種類です。


フラット(b)やシャープ(#)がつくと難しい話になるのでこのシリーズでは全て ハ長調(Key Of C)でお話しします。
ミュージシャン格言では「転ばぬ先のツェー(C)」といいます。

大前提となるのは音名ですが
ハ長調で言うと「ドレミファソラシ」は順に
C、D、E、F、G、A、B、で表記します。

そのうえで先ずはこの7つの和音を覚えてください。

順にこのような響きです
https://sus-t.jpn.org/Note/kiji01.mp3

ただし7つ目のBmb5は今は無視してもいいです。
「こんな感じで和音って出来てるのね」と思ってもらうだけでいいです。
このうち4つ目のファラド(F)は曲の2番目にドミソ(C)の次に来ることが多いです。音楽用語ではドミソを 主和音(トニック)と言いこのファラドは副和音(サブドミナント)、そして5つ目の ソシレは曲の最後のドミソに繋がる和音 で属和音(ドミナント)と言いますが今は覚えなくてもいいです。
「二つ目にはファラド、最後のひとつ前にソシレが来やすい」とだけ覚えてください。
スリーコード と言って日本で唄われている童謡やアメリカ民謡(フォークソングやカントリーも)はこの3つの和音だけで出来ていることも多いです。
ドミソ ー ドファラ ー シレソ ー ドミソ (C>F>G>C)の順にこんな響きです。
実際はこれを繰り返したり別の和音に変わったりしながら曲は出来上がります。
https://sus-t.jpn.org/Note/kiji03.mp3

(なぜファラドじゃなくてドファラ、ソシレじゃなくてシレソなのかは次の回で、和音を繋ぐ意味では大事な話なので)


ポップスになると3つの音での和音が基本的に4つの音で構成されます。
(ほら、ソングブックなどでよく見るコードがこれです)
一番低い音(ルート)から数えて7つ目の音が入ってきます。

響きはこのように変わります。
https://sus-t.jpn.org/Note/kiji02.mp3

5つ目の音(9th)が加わることも多々ありますがそのまま一番上に二つ上の音を積むだけです。(一番下の音から9番目の音なので「9th」)

ポップスでは2番目のサブドミナントに来るコードはF(ファラド)ではなく
Dm7になることが多いのですがこれはまた説明が長くなるので今は「そういうことがある」と思っておいてください。

ついでに言うと好きな曲のコードを知りたいときにはベースの音を拾ってみて下さい。もちろんそう簡単にはいきませんがベースの音(一番低い音=「ルート」という)からコードを推測することが出来ます。

和音の進行や代理コード(これはムズい)については次の回でお話ししますが

この段階でももう作曲は出来るのです。

まずは

1.ピアノの白い鍵盤ならどの音でも構いません。自分の思うようにメロディを創っちゃいましょう。

2.そしてこの7つの和音をどれか当てはめて見て下さい。
(だいたいはドミソから始まると思いますがたまにレファラから入っていることも多いです)

3.ほら、ちゃんと曲になったでしょ!(ほんまかい?)

ちょっとやってみたのがこちらです。
https://sus-t.jpn.org/Note/kiji04.mp3

そして余裕があれば左手で弾いてる和音をこんな感じで分散させてみましょう。


モーツァルトのソナタっぽくなりますよ。
(これもほんまかーい!ほんまやで)

無視していいと言ったフラット5(b5)については3回目の「変化」のところで余裕があれば説明します。


この回の補足記事をこちらに書きました。
併せて読んでいただけるとありがたいです。



そうそう肝心のピアノやキーボードを持ってない方はどうするの?
って話ですよね。

そういう方のために「MIDI」ってツールがあるのよ
一行の五線譜ごとに音色を設定して音符を置いて行って音を鳴らすことが出来ます。
私が使っているソフトは今はシェアウェアなのでこちらを紹介して第1回を終わりにしておきます。


朝からざっくりと書いたので補記したいことが出て来れば次の回でお話しします。

ではまた。

みなさんにいいことがありますように。

#作曲して欲しい


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