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古代・二千年前…山上の蛸壺(octopus Jar)と茹蛸

  古代、と言っても今から2000年近く前に現在の150m以上の山上に  『イイダコ蛸壺』が多く見つかるのをご存知でしょうか。
 これは既に前稿でご紹介した淡路島の古代弥生遺跡から結構な数が出土します。また製塩土器、漁労具(釣り針、簗(やな))なども出てくるようです。
 一体なぜなんでしょうか?一部には海岸線(当時海岸線が何処だったかは分かりません)から持って150mほど登ったのだろう…という研究家が多いのには驚きです。
 でも古代人が下のような飯蛸(いいだこ)に舌鼓を打っていたと想像するのも楽しいものです。

茹でイイダコ

 数センチメートルしか体長がありませんから、弥生式土器の鍋で煮沸すれば直ちに頂けます。

下関考古博物館の弥生式土器

茹でると塩味がして美味しかったのではと、思わず想像してしまいます。
 淡路島と言えば、北は明石海峡です。皆さんよくご存じの『明石たこ焼き』は超有名です。
 明石海峡辺りは、潮の流れが速く、明石鯛とかも桜鯛と、いい季節には賞味できるようです。
 でもなぜ、蛸は『ド壺』に入るのでしょうか?
 一説によると、潮に流されずに敵からも身を護り、安眠できるからだと言います…人間の『思う壺』です


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