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短編小説『ワンメーターの恋』の制作秘話

2024年5月5日に短編小説『ワンメーターの恋』を発行しました

表紙・裏表紙

短編小説『ワンメーターの恋』
中綴じ製本・24P・約10000文字

表紙デザイン:さつきみそかづ
印刷所:自家製本

今回はコンビニコピー機で印刷したものを自分で糸で綴じた本です。コピー本です。表紙も自分でデザインしてます。

私は絵が描けないのでロゴ中心の表紙となりました。なんとなく勢いで作ったので意図とかは特に無いです。
しかし中年男性のBLなのでフレッシュさは意識しておらず、はからずも大人っぽさがありつつコメディな感じもありつつという表紙になりました。

めちゃくちゃ悔しいのがこの本、遊び紙が無いんですよ。そこばかりは私のスケジューリングが悪いですね。ネオンビンクのトレペ入れたかったな。

どんな短編小説ですか?

私が大好きで大得意なワチャワチャコメディです。そして今回はBLです。

私の小説は毎回『伝えたいこと』を強く織り交ぜながら書きます。ですがこの本は、そこまで私の意志や伝えたいことが強く伝わらない仕上がりになりました。ですので気軽な気持ちで読んでほしいです。

何か伝わるとしたらそれはあなたと同じ社会にゲイが生きていること。悩み・戸惑い・喜び・ときめいたりしていること。あなたと同じ人間なのにろくな社会保障が無く、いまだ差別を受けていること。でしょうかね。

私はこの小説を紹介するときBLと言っていますが、本当はこの小説はBLって言うよりゲイロマンス・ゲイラブコメに近い仕上がりにしたいと思って書いています。

私は2010年代のラノベが好きで、令和になった今でもその頃のラブコメを意識して小説を書いています。
今回は男女のラブコメをそのまま中年男性に置き換えたようなものを目指しました。

ですのでこの小説では楽しい気持ちになってほしいです。と同時に主人公2人の息遣いというか、生活感に触れてほしいです。生きてるんだなあって。

セクシャルマイノリティのことを「よくわからないから怖い、とりあえずバケモノにしよう」という人が結構な数いるんですけどそんなことはないぞと言っていきたいですね。

タイトルの由来は?

実はタイトルが思い浮かんだときのことを全く覚えてないのです。

プロットを書いたときには自然とそのタイトルがあった感じです。そういうあんまり無理しないでつけたタイトルだからかなり気に入っています。

どこが気に入っているのかというと、やっぱり「ワンメーターの」というフレーズがいいですね。タクシードライバーが主人公であることがわかるからです。

それに「ワンメーター=約500円」という儚さ・想像の余白がいいですね。
「たったそれだけの恋ってどういうこと?」と私も思います。

この本を読む人へ

市場に出回っているBLと思って読むとミスマッチが起こると思います。でも「やおい文学」が好きな人なら好きかもしれません。

この本はあんまりウケを狙っておらず、男性同性愛を書くことの一つの形として存在する感じです。

そんな感じの本なので気に入ってただけたらめちゃくちゃハッピーでございます