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わたしは今、生きている。それだけに集中したい

ぽかぽかとのどかな太陽の光が身体を包む昼間が過ぎ、ひやっとする風がひょうひょうと吹いている夜。

10月も半ばになった。あっという間だよね...!という会話を何人としただろう。山から海へ川を下るように月日はするすると止めどなく流れ進む。振り返らずただどこまでも進む。

とある検診を受け、「要精密検査」の封筒が届いて数週間。再検査をし、また病院に行く日まで数週間。心の底から安心できる体の調子ではないことがわかり、この月日をどう過ごせばいいのか。ただ流れに身を任せるには苦しいものがある。

いくら心配しても変わらない。

いくら嘆いても変わらない。

たいしたことじゃない、と思っても変わらない。

大丈夫だよ、と繰り返しても変わらない。

事実は変わらず、変えられず。解釈だけに自由があった。どうしたいだろう?どう生きたいのだろう?どうありたいのだろう?

おそらく必要なのは新しい答えではなく、これまでと今の自分が知っている。やりたいことは、たくさんあるんだ。見たい景色はたくさんあるんだ。聴きたいこと、書いて残したいこと伝えたいことがたくさんあるんだ。

足りないものは無限にある。わからないことも不安なこともたくさんある。

それでもわたしは今、生きているから。今生きていることに集中したい。

ポジティブでもネガティブでもなく、選びたいものを選んで。

書けない、なんて言っていた自分の感情、こんなにするする書けるんじゃん。今生きて動いているなまものの感情を残したい。


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