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日記やエッセイを綴る場所

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日常の何でもないできごと、心を震わした瞬間を残したい。そんな想いでつらつらと文章を綴るマガジンです。
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#気持ち

愛おしい暮らしのコツ

好きな映画のサントラを聴きながら、文章を書く。寝れない夜は、好きな映画を耳元でかけると安心してまぶたを閉じることができる。何かをプレゼントしたいけれど、とくに理由が見当たらないときは、待ち合わせの駅で花を買って少し照れながら渡す。家でひとりでごはんを食べるときは、必ず自炊をする。雨の日は、家で雨音を聴くに限るし、晴れた日はとにかく散歩が良い。

書いて、書いて、また書いて。それに疲れたら、こころが

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どんなにダメな自分でも、この人たちは一緒に生きてくれる。

「元気そうでよかった」

この言葉を、何度かけてもらっただろう。

何も言わずに、コーヒー片手に隣に座ってくれた。喫茶店でなんでもない話に宿るやわらかい眼差しは伝わったし、笑わせようと、笑ってくれたんだと気づいた。

「あのね、」そうわたしが口を開くのを、待ってくれていたんだと気づいたときは、叶わないと思った。

愛されてるじゃん。ねぇ、ちゃんと愛されてる自分を見てあげてよ

きっと、何かを伝える

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元気がないです。とちゃんと言えるように

元気がないです。とちゃんと言えるように

身体が重い。ソファに倒れ込んで何時間が経つだろう。文字通り、「何もしたくない」以外の感情が浮かばない。

仕事と彼氏をいっぺんに失い、風邪をひいて寝込んでいます。

悲劇のヒロインにもないれない、もはやただの、悲劇が目の前に横たわる。

ひと昔前の教訓から、捉え方を変えたり、考え方を柔らかくすることを意識して一瞬の笑顔を取り戻すことはできた。何かや誰かに八つ当たりをすることもなく。しょうがないよね

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私はあの子になれないけど、あの子も私にはなれないから。

私はあの子になれないけど、あの子も私にはなれないから。

「どうして自分だけ...」物事がうまく進まないと、悲劇のヒロインになりがちだ。

新卒で入社した会社を早期退職してしまった。転職にも失敗した。友達は、就きたかった仕事に就いて楽しそうに仕事をしている。彼氏となんだかうまくいかない。でも友達は彼氏とも仲が良く、楽しそう。

「もう、どうして自分だけ!」

世の中の自分以外の全てが、冬のイルミネーションのようにキラキラして見える。いいなぁ。すごいなぁ。

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「不安」を分解すれば、自分だけの道を切り開く道しるべになるから

「不安」を分解すれば、自分だけの道を切り開く道しるべになるから

不安になると、夜が怖くなる。明日が怖くなる。生きるのが、怖くなる。

胸の奥で渦巻く逃げ場のない、悲しく暗い感情。LINEを開き、親友や彼に何か言葉を打とうとするけれど、指は画面に置いてあるだけ。とばかりに動かない。

「寂しい」「つらい」「苦しい」どれも正解で、どれも間違いだった。

「なんて自分はダメなんだろう...」「こんな自分に生きてる価値があるのだろうか...」自己重要感が低いことも相ま

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会社に入社した。彼氏ができた

会社に入社した。彼氏ができた

社会人になったのは一年とちょっと前のこと。それなのに。正社員と転職とフリーランスと・・・半年ごとにわたしの背中に書かれた看板は次々と付け替えられた。

つい一年前まで恋い焦がれていたひと。今では元気にしているかどうかさえ全くわからないのに、出会って数ヶ月のだいすきな彼の手は、簡単に握ることができる。

少し疲れて足を止めると、ここがどこだかわからない徒労感に襲われる毎日。もう持てません!とお手上げ

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背負いすぎない 曖昧なものさし

背負いすぎない 曖昧なものさし

雨の音。雨の匂い。雨の風。

全部が憂鬱で、全部が落ち着く。雨はいつも、やっかいだ。

晴れていれば良いというわけでもないのは、雨が好きな人もいると知ったから。明るい場所が好きな人もいれば、暗い場所が好きな人もいる。自分が「良い」と思っている形ほど曖昧なものはないのかもしれない。

これを言ったら。これを書いたら。

相手はどう思うんだろう?自分はどう思われるんだろう?

そんな行ったり来たりの永

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お前が、そのお前だけが、お前やねん。

お前が、そのお前だけが、お前やねん。

サザエさん症候群とはよく言ったもので、社会人になってから本当に週明けの夜が怖くなった。前職にいた頃は、起きたら会社に行かなきゃ行けないと思うと部屋の電気を消すことも目を瞑ることさえもできず、ポロポロと涙をこぼしてベッドに横たわる日曜の夜が当たり前だった。

「わかる。行っちゃえばいいんだけどね」

そう共感してくれる友達に、それでも「行ける」のだからすごいと、心の底から尊敬する気持ちは今も変わらな

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