貝津 美里|生き方を伝えるライター

生き方を伝えるライター 性別・年齢・国籍・障がいの有無を問わずあらゆる人の生き方を聴き…

貝津 美里|生き方を伝えるライター

生き方を伝えるライター 性別・年齢・国籍・障がいの有無を問わずあらゆる人の生き方を聴き書いて伝えることを生業にしています。プロフィール☞https://lit.link/misatonoikikata noteは心の声のまま綴る場所🌼

マガジン

  • mimosa & misato

    ジェンダー・フェミニズム・男らしさ・女らしさにまつわる個人的な考え・モヤモヤ・体験を素直な気持ちで綴ります。定期的にエッセイをお届け🔖その他イベント・読書会・Podcastなど、対話と発信の幅も広げていきます🌼

  • 日記やエッセイを綴る場所

    日常の何でもないできごと、心を震わした瞬間を残したい。そんな想いでつらつらと文章を綴るマガジンです。

  • 文章で残すアルバム「結びめ」

    写真のようにその瞬間を映しだすのもいいけれど、感情やできごとの背景を「文章」にしてアルバムのように残せたなら──。 そんな想いから、大切な人へ贈るギフトとして、じぶんへの贈り物として、人生を綴った世界で一つだけの贈り本・文章で残すアルバム「結びめ」をはじめます。

  • 夕暮れ、宛名のない手紙

    • 11本

    「同じ」テーマで「ちがう」風景を、綴る。共通のお題を決め、それに沿った文章を自由に展開していく形式で更新する共同マガジンです。運営者はライター・編集アシスタント貝津美里と、ライフプロモーションデザイナーはしー。

  • DreamBridge-夢取材ノート-

    学生・20代の「生き方の選択肢」を広げるための取材記事マガジン。誰かの夢が、また誰かの夢の架け橋になるように。

最近の記事

  • 固定された記事

【私の名刺代わりの記事】生き方を伝えるライター|貝津美里です(随時更新)

2019年からライターと名乗りはじめ、ありがたいことに今日も「文章を書くこと」を生業にして生きています。気兼ねなくカフェで好きなメニューを頼めたとき、友達に誘われた旅行に二つ返事で「行く!」と返事ができたとき、ドキドキしながら大好きなお寿司をカウンター席で食べたとき(ランチです)。 時々ひとり静かに、感慨深くなります。ああ、私本当に書いて生きているんだなぁと。いまだに信じられない気持ちになることも。喜びを暮らしのなかでじんわり実感するのです。 少し大袈裟にしみじみとしてし

    • フィリピンの先生とフェミニズムについて話してみたらものすごくエンパワメントされた

      My marriage , my decision! (私の結婚は、私が決める!) これはフィリピンの語学学校の先生が、これから日本で事実婚をする予定の私に贈ってくれた言葉だ。 フィリピンの語学学校へ来て1ヶ月。授業では自分自身について英語で話す機会が多い。家族や友人のこと、寿司が好きであるという紹介をひとしきり話し終えた私は、より深い自分の価値観について先生に伝えてみることにた。 世界中の女性にインタビューがしたい。海外の女性の生き方が知りたい。特にフェミニズムやジェ

      • 100%自分のために、フェミニストとしての産声をあげた道のり

        先月、フェミニズムについて個人的な体験と想いを綴ったエッセイを投稿しました。 タイトルの通り、「もしかしたらフェミニストかもしれない、と打ち明けるのがすごく怖い」という正直な気持ちを書いたものです。自分自身の半生や普段感じていること、それに対しての感情をふんだんに盛り込み、本音を打ち明けるように書きました。 ”打ち明ける”という言葉を使った通り、このエッセイを公開するにはそれなりの覚悟が必要でした。日本ではまだまだ「フェミニズム」という言葉を口にするだけで警戒されたり誤解

        • 女らしさ・男らしさのモヤモヤを一緒に軽くする「おしゃべり会」をやってみた。

          "「男らしさ」「女らしさ」は、わたしの一部であって、わたしの全てではない。同じ男に生まれても、同じ女に生まれても、人生の選択は異なり、バックグラウンドや事情は人それぞれである" という当たり前が、当たり前ではない世の中に生きづらさを感じているのは自分だけじゃないのだなと実感したのは、このエッセイを公開した直後のこと。 私個人の体験や感情を赤裸々に綴っていることもあり、だからこそ普段からお世話になっている人たちには私から直接記事を送らせてもらった。「あなたに読んでほしい」正

        • 固定された記事

        【私の名刺代わりの記事】生き方を伝えるライター|貝津美里です(随時更新)

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        • mimosa & misato
          4本
        • 日記やエッセイを綴る場所
          38本
        • 文章で残すアルバム「結びめ」
          2本
        • 夕暮れ、宛名のない手紙
          11本
        • DreamBridge-夢取材ノート-
          7本
        • #ときめくわたしのおうち時間
          2本

        記事

          もしかしたらフェミニストかもしれない、と打ち明けるのがすごく怖い

          ”もしかしたら私、フェミニストかもしれない……” そう気づいた瞬間、カッと熱くなる興奮と同時に恐怖と不安に襲われました。 理由はフェミニズムに対して、アンハッピーなイメージを少なからず持っていたからです。私の目に入る日本語の情報、とりわけSNSではフェミニストへの誹謗中傷は過激化していて、刃物のように尖った言葉で、お互いをグサグサと刺し、血を流し合っている。不毛な言い争いが止まらない。 言葉による戦争が起こっているんじゃないか、と思うほど見ていて苦しくなるやり取りに、そ

          もしかしたらフェミニストかもしれない、と打ち明けるのがすごく怖い

          そんなわたしの2023年バケットリスト📍

          あけましておめでとうございます。 2023年がはじまりましたね🐰 年末年始は心置きなく夜更かしをして、昼間はソファに寝転がり、これぞまさに寝正月!と言わんばかりに"なんにもしない"を楽しんでいました。(そう、ぷーさんのように) そしておみくじは2回引いて2回とも大吉という運気うなぎのぼり!(何回も引くな)ということで、今日から仕事はじめ。さっそくバタバタですが徐々にギアをかけていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 そんなわたしの2023年のバケットリスト📍

          そんなわたしの2023年バケットリスト📍

          やりたいことをやる、は人生最高レベルのインパクト |文章で残すアルバム「結びめ」公開直前のこと。

          こんにちは。世界に一つだけの贈り本・文章で残すアルバム『結びめ』の作り手、貝津美里です。 すっかりポカポカ陽気ですね。満開の桜を堪能した後に吹くやわらかな春の風。花びらがふわっと空を舞い散るのにも、うっとりしてしまいます。毎年見ているはずなのに、何度も見たくなるのが桜なんだなぁ。 さて2月にnoteで公開をした、文章で残すアルバム『結びめ』。たくさんの方に応援のコメントや温かいメッセージをいただき、とっても嬉しかったです。ありがとうございます。 実はというと・・・公開す

          やりたいことをやる、は人生最高レベルのインパクト |文章で残すアルバム「結びめ」公開直前のこと。

          「海の向こうにも人の人生が詰まっている」ということ。

          PCR検査を受けずともチケット片手に自由に飛び立てた頃は、時間とお金ができるたびに海の向こうへと渡った。宿も行く場所も決めずに、ただ飛行機に乗るだけのときもあった。街を歩き、そこで感じたままに生きる。なにも決まっていない。ただ1秒、1秒、したいことをする。 道ゆく人と話し、売店で買い物をし、路面電車やバスに乗った。 今思うと、私にとって「自分の目で世界を見ること」がどれほど大切だったのかわかる。 世界とは、人だった。人の声色であり表情であり喜怒哀楽であり漂わせる雰囲気や

          「海の向こうにも人の人生が詰まっている」ということ。

          人の想いの結びめ。文章で残すアルバム、はじめます。

          あなたと過ごした大切な思い出を、「言葉」にして残したい── SNS映えするカップルのように写真を撮り合うのがどことなく苦手だった私と彼は、“文章で残すアルバム”と名前をつけて、交換日記のように大事な思い出を「文章」にして残してきました。 「私はあのとき、こう思ってたんだよね。すごく嬉しかった」 「あ、そうだったんだ……。気持ちを聞けてよかったよ。ありがとう」 自分の記憶を伝える、相手から伝えてもらう。思い出を伝え合うことでそこから続く2人の道のりは、さらに豊かなものに

          人の想いの結びめ。文章で残すアルバム、はじめます。

          愛犬との15年と約束。

          「約束だよ?」 「うん、約束。」 2021年11月20日、愛犬ももちゃんが亡くなった。15才と11ヶ月だった。寂しいけど、悲しくはない。ある約束をしてお別れをしたからだ。 ここに、15年間の思い出と、これからのことを残しておく。明日からもものいない世界を、ももといっしょに、生きていくために。 *** わたしが10歳のときに、突然やってきた柴犬がももだ。あれはまだランドセルを背負っていた頃のこと。放課後のそろばん教室を終え、迎えにきた祖父に「子犬が家に来ている」と告げ

          わたしは今、生きている。それだけに集中したい

          ぽかぽかとのどかな太陽の光が身体を包む昼間が過ぎ、ひやっとする風がひょうひょうと吹いている夜。 10月も半ばになった。あっという間だよね...!という会話を何人としただろう。山から海へ川を下るように月日はするすると止めどなく流れ進む。振り返らずただどこまでも進む。 とある検診を受け、「要精密検査」の封筒が届いて数週間。再検査をし、また病院に行く日まで数週間。心の底から安心できる体の調子ではないことがわかり、この月日をどう過ごせばいいのか。ただ流れに身を任せるには苦しいもの

          わたしは今、生きている。それだけに集中したい

          知らんがな、を世に出してみる

          SNSでじぶんを発信するのにどんどん臆病になっている。ここで言う「じぶん」とは、空を見上げたときに胸に込み上げる些細な感動とか、久しぶりに食べた行きつけのカフェのパスタが死ぬほど美味しく感じたとか、そういった「知らんがな」なこと。 毎日の小さな気づきを掬い上げて日記をつける夜があるように、本当は「こんなことを感じたよ」「こんなことがあったよ」をシェアして「わかるわかる」「いいよねぇ〜」と、わたしの勝手な知らんがなを見つけてくれた人と対話をしたい。 でも、「誰が読むんだろう

          知らんがな、を世に出してみる

          初めてをぎゅっと詰め込んだ屋根裏部屋で

          「この部屋も、今日で最後かぁ〜」 「寂しい?」 「うん。ふたりで長い時間一緒に過ごした初めての部屋だからね」 「そうだよね〜」 「でも、この部屋でいろんなことして過ごしたように、また新しい場所で新しい思い出が、増えていくんだね」 そう考えると、わくわくする!と言わんばかりに彼は目をキラキラとさせ、前を向いていた。 彼はこの春、1年間過ごした家から引っ越しをする。一軒家のシェアハウスに住んでいた彼は、屋根裏部屋のような雰囲気ある6畳ほどの部屋を自室にしていた。 「

          初めてをぎゅっと詰め込んだ屋根裏部屋で

          結局、いまこの瞬間、大事にしたいものはこれだった。

          部屋でひとり、カップラーメンを啜りながら泣きじゃくるほど惨めな日はない。 普段なら15分ほどでお昼を済ませ、PCから手を離すのが惜しい、とばかりに定位置に戻るのに、今日はちがった。 カップラーメンのふやけた麺を放置して、思うところあって開いた読みかけのエッセイの文字を追いながら、じわじわと目の前が涙で覆われていく。 悔しかった。 あんなに書きたい。と言っていたのに。書いていることが、書いて生きていることが、誇りで。いつもどうやったら書いて生きていけるか?ばかりを考えて

          結局、いまこの瞬間、大事にしたいものはこれだった。

          幸せになっていいんだよ

          2021年1月2日、午後21時48分。今この文章は彼の部屋で書いている。ぐー。がー。と、怪獣のようないびきをかいて、むにゃむにゃと幸せそうに眠っている。 この部屋に初めて来たのは、いつだったか。 まだ出会って間もない、友達だったとき。あの頃は(今もだけど)、連絡を取り合うのが楽しくて、くだらないやりとりが深夜まで続くことも珍しくなかった。 その日も、戯れ合うようにダラダラと連絡をとり続けていたものだから、 「ねぇ、今度デートしない?」 と突然、真面目なお誘いが送られ

          厄介な身体を引き連れて。ありふれた時間が愛しく思えたら

          のろのろとベッドから気だるい身体を起こし、カーテンを開ける。部屋をでて眠い目をこすりながら階段を下る。 ダン・ダン・ダン・ダン・・・ 体重を踵に乗せ、身体を揺らすたび、胸に痛みを感じた。 あ、もうすぐ生理だ。 わたしは生理前になると胸が痛くなる。いわゆるPMS(月経前症候群)の期間に突入したことをわかりやすく教えてくれる身体のサイン。夕方からは不安やイライラがむくむくと膨れ上がった。そして厄介なことに、それらの感情はほとんど八つ当たりのように恋人に向けられた。 別に

          厄介な身体を引き連れて。ありふれた時間が愛しく思えたら