立花実咲|Misaki Tachibana

何につけても「そもそも」を考えがちな編集者。いまはラトビア大学の文化人類学の大学院生。…

立花実咲|Misaki Tachibana

何につけても「そもそも」を考えがちな編集者。いまはラトビア大学の文化人類学の大学院生。月額購読マガジンで社会人大学院生の日記を(ときどき小説も)毎週月曜日に更新中。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

「どうにかなる」と「どうしよう」の乱高下/ラトビア日記 #1

◎ 2023年8月からラトビア大学の大学院に留学を始めました。毎日つけたひとりごとみたいな日記を、毎週1本更新したいと思います。なるべくそのとき感じた言葉や感覚をとらえておきたいため、ネガティブな発言もあります。そのため、一部有料にしています。 まえがきみたいなnote 2023年8月25日 電車に揺られ心も揺れ どうかしている、という気持ちと、なんとかなる、という気持ちを行ったり来たりしている。泣きそうになったり、ウキウキしたり。  いくつか、事前に準備しておかなければ

有料
100
    • いろんな意見を聞きたい #ラトビア日記 39週目

      2024年5月20日 英語のブログを再開 はるか昔に作った、mediumのアカウントを、再開することにした。  毎日、noteでは、メモみたいに書いている日記だけれど、mediumでは日記というより、大学で扱う文献をもとに考えたことをまとめた、コラム中心になりそう。  noteは完全に日本人向けのプラットフォームだから、もう少しいろんな国のユーザーがいる媒体を使いたくて、mediumに挑戦。  英語ブログは、実は過去に何度もトライしては継続できずに挫折している。  け

      有料
      200
      • 知れば知るほど知らないことが増えていく #ラトビア日記 38週目

        2024年5月13日 ギリギリを攻めがち 先週の金曜日に連絡が来た移民局へ。  居住許可の更新(というか登録?)の相談をしに。  対応してくれたのは比較的若い女性。  まだ有効期間が半年以上残っているのにIDを更新するのは、ほぼ前列ないみたい。  必要な書類はほぼ揃っているが、追加で「なぜ有効期限前に新たな居住許可が必要なのか説明した文書を作って提出して」と言われた。  書類を送るのは、いま相談に来ている建物なのに、書類をそのまま手渡しできないのは、なんて融通がき

        有料
        200
        • ポンコツウィーク #ラトビア日記 37週目

          2024年5月6日 ラトビアが雨だと日本も雨 雨。さむい。  こういう日は、無理にテンションを上げず、おとなしく家にいることにする。  日本のゴールデンウィークにあたる期間は、ラトビアも独立回復記念日とその振替休日が重なって連休になっている。  こういう偶然の一致を見ると、どんなに地理的に離れていても、地球はやっぱり一つの星なんだなと感じる。  天気も、ラトビアが寒くなると、日本の一部地域──特に緯度が近い北海道付近も寒くなったり。科学的根拠はぜんぜんないけれど、ラ

          有料
          200
        • 固定された記事

        「どうにかなる」と「どうしよう」の乱高下/ラトビア日記 …

        マガジン

        • 平成生まれの自由帳
          初月無料 ¥296 / 月
        • 2023/01〜/日記、記憶、メモ
          25本
        • 2022/01〜/日記、記憶、メモ
          68本
        • 2021/01〜/日記、記憶、メモ
          89本
        • たるメモ
          36本
        • 一見さんお断りの秘密の地下室
          91本
          ¥1,000

        記事

          ラトビアに来てから興味が出たこと #ラトビア日記 36週目

          2024年4月29日 オスロ観光日記 朝、お世話になった友人の家を出発。オスロの市街地へ。  東京にもある「Fuglen」というカフェの本店がオスロにあり、朝からコーヒーを飲みたかったからFuglen目指して歩く。  土曜の朝と打って変わって、にぎやかな街。やっぱり首都なのだ。  朝のラッシュをまったく考えずに行動していることを思い知る瞬間、いつも「あ、わたし旅人なんだ」と自覚する。暮らしのルーティンから外れた、よそもの。   コペンハーゲンにいたときも思ったけれど

          有料
          200

          ラトビアに来てから興味が出たこと #ラトビア日記 36週目

          キレたりノルウェーでやさしさに包まれたり#ラトビア日記 35週目

          2024年4月22日 春の雪 4月。  なのに。  雪が降っているんだが?  まあまあな風と、まあまあな硬さの雪。  朝、外を見た瞬間に、家に一日引きこもることが決定。 2024年4月23日 終わらない書類の試練 オランダでの交換留学のための準備が始まった。  わたしがオランダ・ユトレヒトにいる期間は、だいたい8月末から来年の1月末まで。  わたしのラトビアでの居住許可の有効期限は、来年の1月3日。  ラトビアの移民局と大学に問い合わせたところ、ラトビアの滞在

          有料
          200

          キレたりノルウェーでやさしさに包まれたり#ラトビア日記 …

          このつぶやきはマガジンを購入した人だけが読めます

          「学び」は孤独だが孤立を遠ざける #ラトビア日記34週目

          2024年4月15日 春になると現れる民たち 4月、もう折り返し。  今月で必修コースが一つ、終わる。  5月中に、エッセイの締切や必修プレゼンが用意されており、先生たちも、早く夏休みに入りたいのだろうな、と感じる。  日本に帰国するチケットは、6月26日(水)出発。  ラトビアの夏至祭は、6月24日(月)。  夏になると、夜の11時くらいまで明るいままらしい。マジか。どうやって寝るの?  ラトビアって、そんなに北に位置していたのだね。  最近はあたたかくなっ

          有料
          100

          「学び」は孤独だが孤立を遠ざける #ラトビア日記34週目

          中指は心の中で立てよう #ラトビア日記 33週目

          2024年4月8日 焦りの種類が変わってきた 学部時代の専攻は、日本文学。  とはいえ、文学作品や作家の研究より、比較文化学に興味があったため、結局「インドに行ってきた作家が分析する、インドと日本の文化観の違い」をテーマに卒論を書いた。  学部在学中に、国語の教師や学芸員、日本語教師の資格を取ることもできたが、興味がなかった。  心から興味があったり必要性を感じたりしない限り、まったく頭が働かない。頑固とも言える。  当時、極度の学歴コンプレックスをこじらせ、資格を取

          有料
          100

          中指は心の中で立てよう #ラトビア日記 33週目

          落ち込むこともあるけれど私は元気です #ラトビア日記 32週目

          2024年4月1日 ポカポカ 今日から年度はじめらしいが、こちらにいると年度という概念がないため、あまり切り替わった感じはしない。  秋学期で修士2年になるわけだが、日本の感覚でいると、切り替わりのタイミングで変に煽られなくて、気持ち的には穏やかでいられる。  春は毎年メンタルがゆらぎやすいので、乱されないのは助かる。  今日はじめて、ダウンを着ずに出かけた。  陽射しもあって、きもちがいい。  この陽気がずっと続けばいいのにと思うが、今週また気温が下がるみたい。

          有料
          100

          落ち込むこともあるけれど私は元気です #ラトビア日記 32…

          今週は優勝 #ラトビア日記 31週目

          2024年3月25日 余計な一言が無くていい 人と会うことが少ないからか、会話の機会はめっきり減った。  だからか誰かと会話しても、もともとの性格にさらに輪をかけて、聞くほうに意識が傾くようになっている気がする。  個人的には、余計なことを言う気が失せて、ちょうどよい。  嫌味とか煽るような一言とか、言いたくなりそうな場面(ほとんどないけど)でも「言ったところで何になる?」と素面のメンタルでいられて、とてもよい。  言われたときは、それなりに傷つくけど、寝たらたいて

          有料
          100

          今週は優勝 #ラトビア日記 31週目

          自分と相手の境界線 #ラトビア日記 30週目

          2024年3月18日 お見送り 朝、ラトビアに滞在していた、黒井理恵さんをお見送り。  ラトビアの首都・リガからは、バルト三国のエストニアとリトアニアへは、それぞれバス、電車、飛行機のどれでも行くことができる。  バスに至っては便数も多い。  デンマークやスウェーデンには行ったのに、まだエストニアやリトアニアには行ったことがない。  ラトビアに住んでいる間に、どちらも行きたいな。 2024年3月19日 日本語に訳しても結局意味が分からない 課題の論文も授業も提出す

          有料
          100

          自分と相手の境界線 #ラトビア日記 30週目

          日本からの初めてのお客様 #ラトビア日記 29週目

          2024年3月11日 災害大国だからできること 東日本大震災から13年経った。  今年の1月1日には、能登半島地震が発生。  何度も何度も、天災を経験しているはずなのに、なぜ人は忘れてしまうのか。  人間は、今後300歳以上まで生きられる可能性があるという記事を読んだ。  しかし、わたしが生きるなら100歳でも長いくらいだと思ってしまう。  300歳まで生きる人間が一億人いたとして、何がどうなるのか想像もつかないが、なんとなく「地球が何個あっても足りないのでは?」

          有料
          100

          日本からの初めてのお客様 #ラトビア日記 29週目

          渇いたり潤ったり #ラトビア日記 28週目

          2024年3月4日 春の陽気 今週の天気予報によると、毎日晴れ。  先月までの曇天が、嘘のよう。  このまま晴れの日が続くといいな。  久々に国立図書館へ。  以前は、窓際の席に座ると寒くて足先が冷えてしまっていたが、気温が上がってきたからか、快適に過ごせた。  午後から行くとまあまあ混んでいて、春学期の始まりを感じた。 2024年3月5日 免疫あげたい また喉があやしい。  なんで?  しっかり寝て、食べ、基本は歩いて移動している。  寝るときは乾燥をや

          有料
          100

          渇いたり潤ったり #ラトビア日記 28週目

          バトルモードはいつまで有効? #ラトビア日記 27週目

          2024年2月26日 “30代はもらったものを返し始める年齢”説 交換留学に関する連絡が届いた。  第一関門は突破したみたい。  アプライしたあと、確認メールも何も来なかったから、正直ちゃんとアプライできているかどうか不安だったが、無事次のステップに進めそうで、よかった。  このあと、さまざまな手続きを踏んで、正式に受け入れてもらえるかどうかが分かる、はず。  昨日のnoteを書いてから勉強する範囲を、あるテーマに絞ろうか、という気持ちになっている。   ラトビア

          有料
          100

          バトルモードはいつまで有効? #ラトビア日記 27週目

          絶望がデフォルトの世界で #ラトビア日記 26週目

          2024年2月19日 「先進国」なんて言えない ジェンダーの授業の宿題である、レポートを書いている。  違う世代の、日本人女性たちにインタビューするという課題。  まとめる際、避けては通れないのが、セクハラや痴漢の話。  英語でレポートにすると、その異常性がよく分かる。  心底うんざりする。うんざりという表現でも軽い。  ただ、この授業の先生は日本でジェンダーの研究をしていたこともあるから、きっと「日本ではどう?」と聞かれるに違いない(聞かれないかもしれないが)。

          有料
          100

          絶望がデフォルトの世界で #ラトビア日記 26週目