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No pain, No gain.

座右の銘
No pain, No gain.
意味:痛みなくして、得るものなし。

筑波大学。
1年生の夏、試合中のファウルで、私のサッカー人生は一変しました。
主治医であるサッカーA代表の医師も初めての症例で、この怪我を引き金に今まで3度の手術をしました。
長い長いリハビリ中はもちろんのこと、復帰後も、伸びない曲がらないようにテーピングでガチガチに固められた膝。サッカー選手でありながら、選手生命をつなぐため、ボールを蹴ることは許されませんでした。

そんな私に唯一残されていたのが、キャッチングでした。
座ってでも取り組める、数少ないトレーニング。
大学在学中、シンプルな正面キャッチを何度も何度も繰り返しました。
今となっては、シュートやクロスを弾かずにキャッチをしてピンチをチャンスに変えられる、最大の武器を手に入れることができました。


FCふじざくら山梨。
私は越え方の分からない壁を前に、後戻りできない一線を越えてしまいそうになりました。
その中でも、たくさんの応援してくださる方々の存在が、『またサッカー選手として生きたい。』と思わせてくれました。

そして、私は「試合に出る」ではなく、「左利きになる」を、最優先の目標にしました。

ビルドアップが求められる現代サッカー。夢を叶えるためには、蹴り分けられる技術が必要でした。しかし、利き足だった右足には膝の限界があったので、左利きになる必要がありました。
だから、囚われていた越え方の分からない壁の先にある「試合に出る」目標をやめて、「左利きになる」目標に向かいました。
夢を叶えるために、諦めました。

ボールは蹴る分だけ結果が伴うので、「やっぱり下手だな~」と実力に納得して、たまに「いいボール蹴れた!」と喜んだり、どうしたら良くなるか考えて、少しずつ少しずつ理想のボールが蹴れるようになり、シーズンが終わる頃には、自主練習だけでも左足で蹴った回数は1万回を超えました。
そして、自分の感覚だけではなく、初対面の方からも左利きに間違われたり、ビルドアップを褒めてもらえたり、評価していただくことも増えるようになりました。


そして今年は、昨年から1カテゴリー上がった、なでしこリーグ1部の舞台。
オファーをしてくださった、なでしこリーグ1部のクラブが多々ある中で、最もビルドアップ重視のラブリッジ名古屋へ移籍を決めました。
私はビルドアップに自信があるわけではありません。
監督の理想に応えられなければ、試合には出られず、今年で24歳になる私にとって、もう夢は絶望的です。
それでも、ビルドアップが評価されるレベルまで成長できれば、夢を叶えられる可能性が一番高いクラブでもありました。

WEを目指す中で、背景に何があったとしても、なでしこリーグ2部のクラブで3試合しか出場していない結果は変えられなくて、大卒のタイミングよりも数字で見える評価は下がり、WEから遠ざかったのが今の現実です。
新しいGKがWEに入団するリリースが流れる度に目を背けたくもなる日々ですが、
今感じている痛みを全身で受け止めて、謙虚に自分と戦っていきたいと思います。


No pain, No gain.
痛みを感じるときは、得られるとき。
2024年は常に笑顔で。☺︎


開幕までは、たった1ヶ月半。

今年こそ、私から皆様に笑顔を。

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