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最近見た韓国映画『タクシー運転手』

ずっと観なきゃと思いつつ、観ていなかった映画「タクシー運転手」(2018年)をAmazon Prime Videoでみました。

これ、めちゃくちゃ良かったです。ボロ泣きしました。
1980年に韓国で起こった民主化運動「光州事件」での実話をもとに制作されています。

軍政権下の韓国で、民主化を求める民間人と韓国軍の衝突。多くの民間人が犠牲になったにも関わらず、当時その事実はメディア統制され、テレビやラジオでも嘘のニュースが流れていました。その噂を聞きつけ、取材のために韓国に入国したドイツ人のジャーナリストと、危険を冒しながらもその記者をソウルから光州まで連れて行ったタクシー運転手のお話です。

タクシー運転手とドイツ人のジャーナリストはモデルとなった人物がいます。実際に起こった事件をもとにした社会派の映画なので、観たい気持ちはあるけども、韓国の歴史を知らないわたしがみてもわかるかな?と視聴をためらっていました。

が、そこはさすが韓国映画でした。うまくフィクションを加えてエンタメ性もありとてもわかりやすかった。この「光州事件」は1980年に起こった事件だけど、実際に韓国が民主化したのって、それより7年後の1987年なんですよね。1987年……めちゃくちゃ最近じゃん……!

ネタバレになるので詳しいことは控えますが、このモデルになったタクシー運転手さんは、映画の制作時はご本人は見つかっていなかったようです。ドイツ人ジャーナリストのユルゲン・ヒンツペーターさんの証言をもとに制作されたのでしょう。映画の公開後に、映画を観た男性が「この運転手は自分の父親だ」と名乗り出たそうです。その辺も視聴後に調べてみると面白い!

そしてやっぱりソン・ガンホはすごかった……
ソンガンホはまだ『パラサイト』と『王の運命』の2作しか観たことがなく、そのどちらもすごいな〜と思ったのですが、『タクシー運転手』のソンガンホも素晴らしかった。すっかりソンガンホのファンになりました。

この映画で韓国の歴史にももっと興味を持ったので、光州事件や民主化の関連作品『ペパーミントキャンディ』や『1987』も観てみようと思っています。

『タクシー運転手』は、わたしのような韓国の歴史の知識がほぼない方でもわかりやすく、観やすい作品だと思うので、ぜひ。

ではでは、アンニョン^^


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