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受験シーズン。父との思い出。

受験シーズン。

34年前、私自身の受験の時、朝5時発で父が隣県の会場まで送ってくれました。自営業の父は仕事があるため、私を下すとトンボ返り。試験を終えた後の帰路は、ゆっくり駅まで歩き、JRで帰宅しました。

冬の朝、まだ明けきらぬうちに家を出て、少しずつ明るくなっていく空を前方に見ながら、3時間ほどひたすら国道を走りました。道中何か話したのか、何を話したのかは全然覚えていないけれど、こんなに早い時間に大変そうなそぶりも見せず、往復6時間を走ってくれる父に対して抱いていた申し訳なさとありがたさは、今でもあの時の風景と共に蘇ってきます。

今年、父が亡くなった18年前はまだ7か月だった次男が、一緒に作ったタイムスケジュール、長距離バスの時刻表、ホテルの情報、新幹線チケットの予約番号などをクリアファイルに詰め込んで、先週と今週、私立大学受験にあちこち旅しました。

そして今日、出願した私立大学の中では一番行きたいと言っていた学校の共通テスト利用入試の合否発表がありました。

発表サイトのPC画面に桜が咲いて、合格。

たとえ私立に合格しても、今月末の国公立前期も合格を勝ち取って、それでどちらに行くか決めればいいと前から決めていたので、まだ受験シーズンは続きます。

私の記憶にあの朝の白っぽい風景と運転する父の横顔が残っているように、息子の心にも私なりの精一杯のサポートが、何らかの色と共に残れば嬉しいかな、、、。



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