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「真実の愛の形」

長らくお待たせしました。ようやく、よーやくMAIN最後のヤマノテBOYSが「真実」にどう立ち向かったのかをまとめていきますよ~!!

形式としては「マギアレコード」や「魔法少女まどかマギカ」のドッペルや魔女のように「真実の愛 その形は○○」みたいな感じで大雑把にまとめてから内容と感想語をしています。今回もいつも通り推しびいき&ネタバレありまくりなのでお許しくださいませ。いつも以上に説明口調兼駄文なのでそれも許して。それと今回は全員分まとめる予定なので前回同様目次使っていきます。全て読むもよし、推しの分だけ読むのも良しです。

ではでは、始めていましょうか…。


①二之宮悠斗~真実の愛 その形は「執着」~

悠斗は殺人鬼がプリンセスに執着していた事から「TOKYOヤマノテBOYS」という大会やプレジデントを秘書たちに調べさせていました。(なおHONEY MILKの真実ルートでは悠斗が真実を知らせる役回りを担っています。)「財閥の御曹司」という役に縛られていた彼にとって自分勝手でそして本当の自分を見ようとしてくれていたプリンセスに執着する殺人鬼が憎くて仕方ありませんでした。そこで彼女を「エサ」として殺人鬼をおびき寄せ財閥のSPを使い逆に殺そうとしました。しかし、もちろん殺人鬼を殺すことはできません。その後、殺人鬼に殺されそうになる悠斗を見て「真実の愛」に目覚めてしまったプリンセスは「クリーピングⅥ」を中途半端ではありますが発症してしまいました。(この時の「クリーピングⅥ」の発症は完全ではなく免疫力が低い子供や女性のみでした。しかも発症者に母体である彼女の姿が見えてしまうし彼女自身も発症者が見えてしまう要らないおまけつき。)
ちなみに悠斗がプリンセスに執着しているのは自分を見ようとしてくれた部分以外にも欠けてしまっていた「何かを手に入れたい」という感情を埋めてもらったという所もあります。(御曹司だからこそ望むものは何でも手に入る環境下にあったらそりゃあね…。)だからこそ、ずっと彼女に執着していた殺人鬼に憧れがあったし邪魔してやりたかった。(こういう子供っぽい所は好きだよ、うん。)そして「クリーピングⅥ」を発症してしまった事により人の精神を覗けるようになったプリンセスは悠斗の心を覗いてその真実を知った彼女は悠斗を本当の意味で愛しく思うようになります。しかし自分に宿ったウイルスの存在はどう頑張っても消すことは出来ません。そこでワクチンであるキラーナイチンゲールに殺されにいこうとします。自分の大事な家族や友達を守る為、発症者を守る為自分を犠牲にしようとします。しかしそれを悠斗が許すわけがありません。外に出る前に見つけ「自分の傍にいろ、絶対に離さない」と決意表明をして彼もクリーピングⅥの発症者になります。その後、ウイルスを殺せるのがワクチンならワクチンを殺せるのもウイルスである。彼女にキラーナイチンゲールの血を飲ませればクリーピングⅥは消えると知った悠斗はヤマノテBOYSに協力を要請し、「恵比寿ガーデンプレイス(ゲーム内では新宿ガーデンプレイスだったはず…。)」の前に黒い鳥を集めその後逃げた先の歌舞伎町にて無事血を流させることに成功。キラーナイチンゲールは死んでしまいましたが、プリンセスに血を飲ませたことで「クリーピングⅥ」は消え、二人はお互いに想いを告げ幕を閉じました。

こいつは「TOKYOヤマノテBOYS」やプレジデントに対して最初っから怪しんでいた貴重な存在。(何気に他のヤマノテBOYSの真実ルートで大会の真実を告げる者として出てくるのもポイント高い。)彼自身の真実ルートとしては御曹司として全てを持っていたからこそ「手に入れたい」っていう執着にも似た感情を持てなかったしそれを持ってる殺人鬼に憧れまで抱いてしまうのは「完璧王子」っていう人間とはかけ離れた二つ名を付けられた彼が人間に戻る瞬間が見えて最初は苦手だった私自身も「あ、好きかも」と思ってしまった。(弱い部分を見せられるのに弱いんです。甘えてもらってる気がして。)悠斗の心が暴かれた場面で「最初から僕は全てをもっていた。運動も勉強も努力をしなくても優秀だった。」的な台詞を言ってたことから本当に天才なんだと思う。だからこそ、「御曹司じゃない悠斗が見たい」といったプリンセスの心情が理解できなかった訳で。真実ルートも恋人ルートも「完璧王子」から「普通の男の子」に戻る瞬間が見えて攻略キャラの中では一番印象が変わった方でした。言葉を「執着」にしたのは…。あまり解説入れなくても分かるよね?

②岬虎太郎~真実の愛、その形は「信頼」~

個人デートを終えて帰る途中、殺人鬼に襲われてしまった所自分を狙ってるのを知ったプリンセスは「自分をおいて虎太郎君だけ逃げて!」と言いますがこたは「君を置いて逃げるなんてかっこ悪いでしょ?だいじょうぶ、おれっちが君を守るから」といって彼女を抱きしめたことで真実の愛に目覚め「クリーピングⅥ」を発症します。そこを悠斗に助けられ、先にウイルスやワクチンについて聞いたこたと自室で後から悠斗に聞いたプリンセスは各々動き出します。知識や才能をもってる悠斗やお年寄りからの人望をもってる歩夢と違い彼女を助ける為に何が出来るんだろうと考えたこたは自慢の体力とコミュ力を生かして情報を集めて行きます。そしてプリンセスはひとしきり泣いた後、自分を殺してもらおうと外に出たところをこたに見つかります。こたに「自分はウイルスだからワクチンに殺されないといけない。」と涙ながらに訴えますがこたは「俺が信じてくれた君を一人になんてしない。」「君は笑ってていいんだよ。」なんてイケメン台詞を言いながらついにこたも真実の愛に目覚めます。その後池袋にて不安に陥った若者たちによってプリンセスの友達も人質に取られてしまいこたが彼らに説得している最中現れたキラーナイチンゲールをサッカーを趣味とするこたが池袋の人気キャラクターであるマルッチーで怯ませた後、ナイフで刺して撃破。そして血を飲まして「クリーピングⅥ」を消滅させその後こたは緊張が解けたのかぶっ倒れてひとまずおしまい。その一か月後何事もないようにちゃんと生きてるんでいいんですけど。

こたはねぇ…何でか知らないけど共通ルートから黒い鳥に絡まれてた。公式からこんな扱いされてるからこそ「主人公」ではないのは確か。だからこそ、「主人公に憧れる普通の男子高校生感」があって一番親近感湧いた。(というか森久保兄さんが「普通の高校生」が上手いんだよな…こたしかりあんスタの遊木真しかりP4の花村陽介しかり…。)軽く見られてしまうからこそ本人は「本気」だとしても「冗談」としか受け取ってもらえない。でもプリンセスだけは自分を信じてくれた。だからこそ、その気持ちに応えてあげたい、世界よりも優先して守ってあげたい。「世界を敵に回しても君を守ってみせる」っていう言葉の体現者だと思う。あとこたの「だいじょうぶ」は本当に「だいじょうぶ」って思えてしまうのは惚れた弱み?「本気」でイケメン台詞がぽんぽん出てくるのは才能だと思うんだよな~…。そもそも「TYB」をやるきっかけがその当時P4の花村陽介に溺れててニコニコでこたのシチュドラを見つけたのとFor Vのサンプルボイスのうちの1つがめちゃくちゃ陽介っぽかったっていう超々個人的な理由なんだよな~。(その台詞がこの真実ルートなんだから最高以外の何物でもない。)恋愛ルートがプリンセスの「信頼」を得たエンドなら、真実ルートは皆の「信頼」を得たエンドって感じがする。後、こたじゃないけどこの真実ルートに出てくるラーメン屋の大将が強い。「豚への真実の愛」で「クリーピングⅥ」にかかってないんだから「真実の愛」ってやっぱ人それぞれなんだよな~って思った。

③百瀬歩夢~真実の愛、その形は「純粋」~

あゆには、一人お兄さんがいました。彼は、巣鴨で区議会委員をやっています。個人デート中のこと、あゆとプリンセスが目にしたのはお団子屋がつぶされている光景。お団子屋のおばあちゃんに話を聞くとどうやら無理やりな地上げがあり、それによりおじいさんとの思い出のお団子屋をたたまざるを得なくなったということでした。それを知ったあゆは兄の奨夢(すすむ)に相談。すると彼から出てきたのは「巣鴨商店街の店をいくつかつぶしてショッピングモールをたてる」という政策。それを聞いたあゆは「みんなが幸せになれないなら意味がない!」と怒りますが奨夢は「そんなものは子供っぽい理想だ。」と完全否定。その後泣いて飛び出してしまった彼を慰めに行ったプリンセスはあゆの「みんなを幸せにしたい」という理想を綺麗だから大事にしてと優しく語りかけます。落ち着いたようでひとまず帰ろうとした時殺人鬼が登場。その後「クリーピングⅥ」を発症し悠斗に助けられます。その後ワクチンに殺されにいこうとするプリンセスを止めあゆも真実の愛に目覚め悠斗に「クリーピングⅥ」を消す方法を聞きます。巣鴨のおじいちゃん、おばあちゃんも協力し黒い鳥を集め殺人鬼を登場させあゆが殴ることで血を流させプリンセスに飲ませる事で「クリーピングⅥ」を消滅。

あゆはなぁ…。モモマゴっていうアイドルをしてることもあるから「みんなを幸せにしたい」っていう理想を抱くのは分かる。でもやっぱり子供っぽいって感じてしまうのは仕方ないんだよな…。純粋無垢に育ったからこそ願うのは当然だし自分の大事な物を守りたいのも当然のこと。そういう所はある意味「主人公」してる。(確かペルソナ、特に鳴上がそんな感じの性格だったはずだし。)でも結局お団子屋さんはなくなったままだし奨夢さんとは喧嘩別れしたままだし、一歩間違えたら偽善者に見えなくもない。(ひねくれてるんですかね、この作者は。)ここら辺はどうしても難しい話になるし私自身も何か言えるわけではないけど「みんな」の線引きは大事かなって思うかな。私の作る夢小主人公が「推し」と「それ以外」って接し方が変わる子ばっかだししゃーないんだけど。見えない部分の犠牲まで考えてたら何もできないと思うので守る範囲を間違えないのならそのままで行ってほしいと思う。

④桐島伊織~真実の愛、その形は「責任」~

SUPER MINTは共通として「クリーピングⅥ」の問題は起こりません。その理由としてはキラーナイチンゲールがプリンセスを襲おうとした瞬間、突然イエスが現れキラーナイチンゲールを殴りました。その返り血を浴びて「クリーピングⅥ」はプリンセスの体内から消え去ったから。なのでMINTメンバーは「若者の抗争」にどのように立ち向かったかに焦点が当たります。

伊織には、妹がいました。彼女の名前は「桐島いつき」。とある事情からずっと病院でこもりっきりになっている中学生です。伊織が少し抜けてる分しっかりしててとてもかわいい女の子っていうのが第一印象かな。ある日伊織と一緒にいつきちゃんのお見舞いに向かった所、いつきちゃんが夜遅くまでパソコンを触っていたことを看護師さんから知ります。勿論兄としてそこは注意しますがいつきちゃんはその話を聞いた瞬間、「お兄ちゃんには関係ないでしょ。」と言ったり「遊んでるわけじゃないもん。ようやく見つけた居場所だから…。」と意味深なことを告げます。丁度同時期掲示板ではインスペクターが全てを操っていたことを知った人たちによりネットでもリアルでもインスペクターへの粛清が始まろうとしていました。その日の帰りいつも通り伊織に送ってもらっていたところにハマーが登場。彼曰くプリンセスの部屋を監視していたところ夜遅くまで待っても帰ってこない事に心配し迎えに来たとのこと。まあ、このストーカー行為に関しては二人からバリバリに責められる訳ですけどそんなことはどこ吹く風、「琉堂きゅんがいなくなってもホントの黒幕が残ってるからまだまだ終わんないよーん。」と衝撃発言を言い放ちます。それを聞いて二人は更に情報を求めますがハマーはその代わりにプリンセスとのデートを所望します。形だけとはいえTYBの最中でもありますし伊織と一緒ならという条件付きでそのデートを受け入れます。そんなこんなで迎えたTYB最終日、自分の大事な街を荒らしながら笑っている奴がいるという現実に半分、目の前のハマーに半分苛立ちを覚えながらバイト先のもんじゃ屋にて今までのあらましを聞きます。その時、インスペクターが掲示板に声明を投げました。得意のハッキングで居場所を突き止めようとするハマー、インスペクターの動向を見守る伊織とプリンセス。嘘の情報に踊らされた若者たちを嘲笑うかのような投稿の最中突然、私怨が混ざったように「わたしのおにいちゃんを傷つけた。」との赤い強調文字が。その後は狂ったように「許さない(一部文字がみだれる。)」と書かれ終了しました。プリンセスは何がおこったのか理解できない様子でしたが、伊織は何かを察してしまったよう。(さすがお兄ちゃんというか…。)そしてハッキングが終わったハマーが告げたインスペクターの居場所は「渋谷区第一中央病院」。いつきが入院してる病院でした。真実を確認する為に一人で妹の元へ向かおうとしますがそこは主人公、譲らず共に向かいました。そしていつきちゃんの姿を見て「インスペクター=桐島いつき」という真実が確定してしまいました。その帰り道、いつも通りプリンセスを家まで送る中伊織は耐えきれなくなり、号泣します。しかしその後「このままだと筋が通らねぇ。だから俺行かねぇと。」と一人夜の街へと消えてゆきました。その翌日、東京中の街頭モニターに突然伊織の姿が映ります。そして告げました。「自分こそがインスペクターである」と。散々煽ったあげく突然のモニタージャックは終わりました。その裏には同じプリンス候補だった二ノ宮悠斗の姿が。まあ都内全部のモニタージャックですしお金関係では頼らざるを得なかったんだろうなって。そう伊織はいつきちゃんの罪を代わりに背負う事にしたのです。兄としての「責任」、犬を飼う事を一緒に交渉できずに放置してしまった「責任」、守ってあげることが出来なかった「責任」から。悠斗の秘書たちの迎えに従い向かった場所には伊織が。勿論インスペクターがいつきであることを知ってる彼女は伊織に嘘をついた理由を聞きます。それも全部いつきの笑顔に隠された寂しさ、苦しさに気づけなかった、いつきを強い子だって立派な子だって決めつけてみようともしなかった自分のせいだから。「悪いことをしたら償わないとだろ?」と至極当然のように言い張る伊織に「伊織のせいじゃない」と告げるプリンセスですが「いつきの一番傍にいたのは俺で、気付けないといけなかったのは俺で!守るって誓ったのに…兄貴失格だ。」と自分の後悔を吐き出した後「いつきがしたことはぜってぇに許されねぇ。暴動が収まったから逃げていいわけじゃねぇ。起こってしまった事実にはケリをつけないと筋が通らねぇ。だからいつきの代わりにインスペクターとしてケジメをつける。」と決意をあらわにします。何を言っても伊織には届かない。「だから自分のやるべきことを覚えていてほしい。インスペクターさえ倒せばもうケンカをする理由はねぇ。そのことだけ覚えていてくれ」と言って去っていきました。勿論ほっておくことなんてできず後を追うとそこには琉堂イエスを始めとした大勢の若者が伊織を囲んでいました。TYBのプリンセスとして、伊織の覚悟を、決意を聞いてしまった彼女としてプリンセスは「伊織をたおして!」と告げます。何度倒されようと、罵声を浴びせられようと立ち上がる伊織に怯み出す若者達。最後にプリンセスの元に向かった伊織は彼女に「俺の想いを、受け取ってくれてありがとう…。」と告げ彼女の腕の中に落ちつきます。それをテレビ越しに眺めていたいつきは自分の行いで大事なお兄ちゃんとお姉ちゃんを傷つけてしまったと悔やみ眠りにつきます。六本木のホスト達はイエスが、渋谷の若者達は悠斗が退けさせた後、誰も居なくなった渋谷駅で伊織はプリンセスへ告白をします。その後、桐島家は新しい土地で新生活を始めていました。どうやらインスペクターの事は心を守る為封印してしまったようで覚えてはいませんでした。しかし封印したという事はいつき自身も悪いことをしたと分かっているから、だからいつか事件そのものを思い出す。いつきが自分のしたことの重さに耐えられるかは分からないけど自分の支えとなってくれる人が、自分の大事に思うものを同じく大事に思ってくれる人がいてくれる。だから何があっても大丈夫な気がしてる。そう伊織は告げ再度プリンセスに愛を誓うのでした。

もうね、こいつはくっっっそ重い!!TYBの真実ルートの中でも一番に重い!前回の真実回でも書いたけどいつきちゃん関係はどうやっても誰も幸せにならないんよ。特に伊織は兄として一番傍にいたからこそ余計に。そもそもが捨て犬を飼いたいって言ったいつきちゃんに対して自分の家は貧乏だからお母さんが了承しない。と拒否ってその後を見てなかったわけで事故を起こした来栖に対しても絶対に許さないといつきちゃんに近づかせなかったし。そこが少しでも変わっていたら…なんてたらればの話しかできないわけで。起こってしまった事は変えられない。ならそれにけじめをつける。この考え方は愚直に素直で真っ直ぐな伊織らしいなって思うし、それを伝えたら間違いなく主人公は止めるだろうから戻れないところまで何も伝えず、最後に残酷な役職を与えてプリンセスは身体的には傷つかないように気にかけて…最後の最後まで優しくてお兄ちゃんしてたなって。全部はお兄ちゃんとしての「責任」から行動なのかなって思った。お兄ちゃんだからこそ妹を守るのは当然だし、妹が抱えきれない罪を代わりに背負ってあげるのは当然だしって。幼い頃から片親でお母さんの助けになるようにってしてたらこうなるのも無理はないのかもな…。どうか新天地にてプリンセスと幸せになってほしい。後、この真実ルートは珍しくハマーが大活躍しちゃうのがいいな~って勝手に思ってしまう。(そもそも暴動にはイエス以外に本当の黒幕がいるって気づいたのがハマーのTYB.netの書き込みチェックという名のハニーちゃんアンチがいないかの検閲からだし。そこから自分なりに守らなきゃってなって最初に至るわけだし。ほんとこいつは…。)

⑤ルーシー~真実の愛、その形は「音楽」~

ルーシーのライブの後の夜。二人の間で交わされたのは暴動のこと。というのもライブ中、彼のオーディエンス(ルーシーのファンの名称)の過激派がプリンセスに攻撃して怪我を負わせようとしていたから。ルーシーは暴動の影響で人々が怯え攻撃的になっていると考えていました。その様子を様々な色に溢れていた東京が一色に染まると楽し気に言いますがそれとは逆に怖い、いくら世界が一つになるとはいえ争っている世界が正しいなんて思わない。出来る事ならなんとかしたい。とプリンセスは考えていました。それを知ったルーシーは暴動の根本を何とかできれば止められるかもしれないと協力の姿勢を見せてくれます。彼曰く、自分の歌を、世界を守ってくれたプリンセスだからこそ、彼女の世界を自分も守りたいと彼女自身を知りたいと思ったとか何とか。その翌日、とあるネトカにてその暴動の根本には「インスペクター」という存在がいた事が分かりました。しかし、根本が分かったとて引き金は既に引かれ止めようがありません。一色に染まった世界はとても美しいというルーシーと争って誰かが傷つく世界が正しいはずがないというプリンセス。そこでルーシーはプリンセスに「君が思う『正しい世界』を見せてよ」と提案します。ルーシーと違って自分には確固とした世界観なんてないと言いますが「それは姫が表現する術を知らないだけ。君は自分だけの世界観を持っている。表現したことないからこそルーシーは君の世界観を知りたい。詞として言葉にしてほしい。」と言います。作詞なんて勿論したことはなかったけれど「混沌の世界を塗り替えられるのは新しい世界だけ。」とルーシーに後押しされやってみる事に。次の日、伊織同様悠斗の力を借りて東京中にプリンセスが書いた歌詞でルーシーの歌声が響き渡りました。結果、昂っていた熱のベクトルが全てルーシーの歌に注がれ暴動は本当の意味で終息しました。飾らないまっすぐなプリンセスの言葉とルーシーの歌の力が、プリンセスとルーシーの世界が一つになったからこそ起こった奇跡かもしれません。

正直に言うと「うたプリ」してるなーって。世界観に拘るのはアーティストしてるルーシーっぽいし自分の世界観があるからこそ他人の世界観を否定することなく大事にしたいって思える部分は同じ表現者として見習いたい。音楽に何かしらの力があるのはまさにその通りだし、MINT組の真実ルートの中では一番好きなエンドかな。メタ的な話になるけどCVも梶裕貴さんとアイドル枠ではないけどうたプリキャスト(翔ちゃんの弟の来栖薫役でゲームオンリーではあるが出演)ではあるのでそういう意味でもよかったかな。あと、終息の仕方が力技に見えて元々ルーシーの歌には周りを全て自分に持って行って盛り上がらせる力があるっていうのは本編で示唆されていたしそこに表現なんてした事ないからこそ真っ直ぐに綴る事が出来るプリンセスの言葉は加わる事でより効果を発揮したのかなって。まあ、インスペクターであるいつきちゃん的には音楽なんていうあやふやな力に負けた、繋がりが途切れてしまったことに対して思うことはあるんだろうけど。だからルーシーの歌が彼女も救えたかと言われると微妙なライン。まあ、受け取り方は人それぞれだから効果があるかないかも人それぞれなのでしゃーないといえばそれまでだけども。唯一拳で解決するんじゃなくて自分の得意な範囲で解決しようとしていたのが分かる良いエンドだと思うます。

⑥九条拓海~真実の愛、その形は「忠誠」~

目黒で起こった喧嘩を止めた結果その帰り道に、喧嘩をしていた若者からナイフで刺されかけたプリンセス。その時は近くに警察関係者がいた為ことなきを得ましたが、自分と同じ目に遭っている人がいるかもしれない、何とかして暴動を鎮圧できないかと拓海に相談します。自分が知らない所で危険な目に遭っていた事に反省し、自分も何とかしたいと協力することに。その翌日、ネット界隈に詳しいルーシーから「インスペクター」という一人の人物によって東京中で暴動が起きてると知った二人はどうすればいいか皆目見当もつかずその日は解散になりました。夜いつも通り家まで送ろうとする拓海に対してすぐそこだから、明日は最終日だからと先に拓海を帰らせたプリンセスを若者が襲い攫っていきました。そんな中拓海の元に連絡が入りそこには「プリンセスを返してほしくば指定する場所に一人で来い。」なんてありがちな脅迫が。真面目な拓海はその指示に従い向かった先には手錠で繋がれたプリンセスと目黒で喧嘩していた若者達。拓海も手錠にかけられ若者たちに殴る蹴るの暴行を加えられます。どれだけやられても反撃することなく全て受けた拓海はついに倒れてしまいます。そしてその標的はプリンセスに。若者の一人が彼女に向かってナイフを振り下ろそうとすると、拓海が突然起き上がり、自身の力で手錠を引きちぎりプリンセスを守りにむかいます。その様子を見た他の若者が拳銃で拓海を打とうとします。その後、プリンセスが呼んだ警察の手により無事2人は保護され、若者は逮捕。そのまま暴動は終息していきました。

くじょさんの二つ名である「冷静沈着エリート騎士」を如実に表したエンドかな。その名の通りあまり感情を表に出そうとしないくじょさんが初めて怒りをあらわにしたのがプリンセスを守るため。というかMINT組は全員「守る」ってところに焦点を当ててる気がする。(伊織なら「妹であるいつきちゃんと”好き”になってしまったプリンセス」、ルーシーなら「プリンセスの世界感」、くじょさんなら「プリンセスの存在」)なおくじょさんの真実ルートに関しては回想少なすぎて若干補填してる。許してほしい。彼女を守る為なら自分はどんなに傷ついても構わない、まさに「騎士の鏡」のような印象。ただインスペクター関係はうやむやにされたまんまなので他二人同様そこは少しはっきりしてほしかった部分はある。多分、自然消滅?しちゃうだろうけど。

⑦琉堂イエス~真実の愛、その形は「破壊」~

暴君であるイエスがTYBに参加していたのは目的がありました。それは恩人であり突然目の前から消えた来栖恭平を探す事。共通デートの時点でキラーナイチンゲールとして現れプリンセスを襲いウッドリンクにつかまりますがその後脱走。個人デート中イエスの拠点である六本木に再度現れます。殺人鬼を「恭平」と呼びかけますがキラーナイチンゲールはイエスを見向きもせずプリンセスを襲おうとします。イエスから「囮」扱いされたことで自身の想いに気づいた彼女は「クリーピングⅥ」を発症。MILK組と同じく中途半端ではあるものの免疫力が低い子供や持病持ちの人に感染していきました。苦しむ彼女をほおっておくことが出来ずその後現れた悠斗の車に拾われ、イエスのねぐらであるバーにて真実を聞きます。その後、MILK組同様皆を犠牲にしてまで生きられないと、自我がなくなってまで生きていたくないとウイルスに殺されにいこうとしますがその行動はイエスに見抜かれ「俺を一人にするな…。」と悲し気な声で言われ二人でバーにこもる事に、そんな中プリンセスは彼と「恭平さんとの絆を壊さない」という約束をして彼にとって人生初の指切りを行います。しかし、その後現れた悠斗に告げられ彼女を救う手立てを教えてもらい、単身でキラーナイチンゲールの元に向かいます。恭平との絆を壊させない為にプリンセスも後を追いますが最終的にキラーナイチンゲールはイエスに殺され、その血をもらうことでクリーピングⅥは浄化されました。恩人の恭平も、彼女との約束も壊してしまい「壊す」ことしかできないと自嘲する彼ですが、壊してでも愛することを誓い、プリンセスも一緒にいることを誓います。

イエスはなぁ…伊織と同じく重いよね。イエスにとって来栖恭平は家族同然の存在だろうしそのどちらかしか選べないっていう状況だし…だとしてもイエスが感染してしまった時点で気持ちはプリンセスに傾いていたことは明白。多分この二人は一番恭平さんの思いを背負ってこれからも歩んでいくんだろうなって思う。後、助けにくる悠斗がイエスに向かって「彼女を囮にしたそうですね。僕ならそんなことは決してしないのに、どうして彼女が僕ではなく君を選んだのかが理解できません。」って言ってたけど、悠斗の真実ルート見て分かる通りまったく同じことをしてまったく同じことをプリンセスに告げてるんよね…。なんというか似た者同士だよなって思った。自分を悪者に仕立てて…ってこれは伊織もか。だからリーダー組はやっぱりリーダーなんよな~って。恭平が何で殺人鬼へとなってしまったのかはイエスにとったら憶測しかできないだろうけどただの悪者、殺人鬼として映っているわけではないと信じたい。

⑧諸星哲~真実の愛、その形は「約束」~

哲との個人デートに向かおうとしたある日、TYBの1日目に出会った女性と再び会いました。少し立ち話をしていると突然「触れていい?」と聞かれ了承したプリンセス。彼女に触れると苦しみはじめた女性は不意に「全てを思い出した。私が誰に復讐すべきで、誰を憎んでいたのか。」といいプリンセスに知る権利があると連れて行きます。女性に連れられてやってきたのはウッドリンク。そこでは勿論プレジデントが待っていました。(その女性に対してのプレジデントの声が特別優しく感じたのは気のせいじゃないはず。やっぱりプレジデントにとっても特別なんだって。)状況が理解できないプリンセスの前に黒い鳥が集まりキラーナイチンゲールが現れました。そして彼はプリンセスではなくプレジデントを真っ先に襲います。(まあ、元々がマザーに宿っていたクリーピングⅥにマザーの憎しみが混ざってしまったものなので。なおそれに気づいたのは考察の為に見返した時。遅っ。)
次にプリンセスが襲われたその時、哲が現れ守ってくれました。しかし、キラーナイチンゲールを殺せるのはクリーピングⅥを宿した人のみのため何度傷つけても立ち上がってきます。しかもキラーナイチンゲールにのまれてしまっているせいか哲の魂を見る力を使っても何を考えているのかが不明。プリンセスを守る事が出来ないと悟った彼は一緒に逝こうと、最期の時まで手を繋いでいようとプリンセスへと誓います。その姿を見て真実の愛に目覚めた彼女はクリーピングⅥを発症。しかし、キラーナイチンゲールが殺そうとしたその時女性が二人をかばいなんとか二人は生き延びました。女性はプレジデントへ自分が思い描いていた「愛」の形を二人は見せてくれた。そんなの殺せるわけがないと言い、死んでしまいました。その後、哲はプリンセスに殺人鬼と話してみる。魂が殺人なんかしたくないと叫んでいるのを聞いてしまったから何とかして殺人鬼もプリンセスも救いたいと優しい哲らしい決意を伝えます。やってきた殺人鬼に必死で声をかけるも届かない。そこでプリンセスはキラーナイチンゲールの大元が憎悪に変わってしまった女性の愛情であることに着目し同じウイルスを宿した者としての言葉を伝えます。すると、キラーナイチンゲールは動きをとめ魂を隠していた憎悪が少し晴れました。それにより哲は魂の持ち主へと声をかけます。「自分の本当の魂を思い出してほしい。」ただプリンセスに宿った「クリーピングⅥ」の進行がひどくなり突然苦しみはじめます。そして一度戻りかけたキラーナイチンゲールも殺人鬼へと。何とかして二人を救いたかった哲ですが「プリンセスにもしものことがあったらあんたを許せなくなっちまう…。俺には彼女が必要なんだ!」と必死の訴えにより真実の愛に目覚めます。それに気づいた恭平が哲へと話しかけます。「ナイフを使って自分の心臓を刺せ!ワクチンとしての効果を発揮できるのは心臓に流れている血液のみだから。それを彼女に与えればウイルスは消える。」と。しかし、プリンセスは救えても肝心の殺人鬼は救えないまま。悩む哲に、殺しなどさせられないプリンセス。二人の優しさに触れた恭平は自ら心臓にナイフを刺し自害しました。その血液を飲ませてウイルスを消すことに成功しましたが「俺は…結局救えなかった…。」と哲は無力感にひしがれます。そんな彼に「自分を救ってくれた。それに最期の時、彼は殺人鬼じゃなかった。だからきっと彼も哲君に救われたはずだよ」と告げます。哲自身も「本心で、一番大事なあんたが無事だったからよかったと思ってしまった。悔しいのに泣けないんだ…。」と複雑な感情をこぼした後「あんたの事がだいじだから、好きだから守りたかっただけだ。」と改めて告白しプリンセスもそれを了承。

ほんと、哲さんは優しいなって。何気に真実ルートの中では一番丸く収まったエンドなんじゃねって。あと、2人のキラーナイチンゲールへの呼びかけ方が結構好き。片方は憎悪へと変わってしまったマザーへ、もう片方は来栖恭平へ。この救い方は彼女たちにしかできないし、少しでも報われたかなって思う。後、哲さんの両方救いたかったけど一番大事なものは譲らないっていう考え方は嫌いじゃない。むしろ共感。目の前で苦しんでる人を見るのは嫌だし、自分になんとかする力があるなら何とかしたい。でもそれによって大事な物を失うのは避けたい。その想いと優しさがあったからこそ恭平も願いを叶えるために動いたし。何気にマザーと恭平の二人を動かしたのって哲さんだけなんだよな~。多分CHERRY組の中でも一番真実に近づいたエンドかな。後ね、クリーピングⅥ発症した後に人柱として祀り上げられる夢を見るんだけど、その時に呼び戻してくれるのすごい好き。(ED曲である禁断侵略者もそれを思わせるような演出あるし。)

⑨濱田慎之介~真実の愛、その形は「世界」~

個人デート2日目を始めようとした最中、黒い鳥が集まり殺人鬼へと変わりました。驚くハマーですが、殺人鬼がプリンセスを狙ってると分かると(震えながら)守ると宣言。その姿を見たことでハマーがただの変人ではない事を知り「クリーピングⅥ」を発症。そこにマザーが乱入し事態は混沌を極めます。そこにいつも通り悠斗が登場。彼の所有する車に乗せようとしますが、ハマーがそれを拒否。悠斗に場の終息を頼んで自身が所有するヘリコプターにプリンセスを連れて別宅へ。眠りから醒めたプリンセスはハマーから「君のかかった病気は恋の病だね!?」とあながち間違いでもないような驚き発言を放ちます。「病気になっちゃうほど恋い焦がれる俺様は君の傍にずっといるからね!」と普段と変わらないハマーを見て悩んでいるのも馬鹿らしくなったプリンセス。つい微笑みが零れます。そして再び眠りから醒めた時、ハマーから自身の病気は感染力が高く、自身の存在が世界を脅かす存在である事を聞きます。深い意識の中で既に感染した人間の声を聞いていたため何となくそうなんだろうなと理解していたプリンセス。暗い表情になりますがフラフラのハマーを見て自身が眠っている間に頑張っていたのにも関わらずずっと寝顔を眺めていたと嘘をつくハマーに愛しさを抱きます。そしてハマーはプリンセスへとある贈り物をします。それはプリンセスの写真や人形で飾られた特別部屋。実はハマーも悠斗と同じく独自に情報を集め、プリンセスが気兼ねなく生きることができる「世界」を作っていたのです。入る前に殺菌処理、そして部屋の中は完全な滅菌処理に繁殖を止める特殊成分を空気中に混ぜ「クリーピングⅥ」の進行を防止。プリンセスが特別部屋にいる限り彼女が苦しむことは無いし、(既に感染した人はともかく)他の人が苦しむこともない。それに特別部屋があるホテルの周りには超強力なSP配置と外からの侵入も許さない徹底ぶり。部屋から出られない代わりに安地を手に入れました。ハマーの地位と財力があれば手に入らないものもないし彼もずっと一緒にいてくれる。ならそれ以外に必要なものなどある訳もない…。まさに二人だけの「世界」を手に入れたのです。ハマーは元からプリンセスが全てだし、プリンセスもハマーを知った事によりその存在が大きく自分の中にいました。そう彼女にとってこの特別部屋が、ハマーが「世界」のすべてになりました。勿論ハマーにとっても。

はい、監禁エンドです。多分、ハマーの存在もそうなんだけどこのエンド的にも人を選ぶかな。ちな私は大大大歓迎!!なエンドです。というかハマーが天才で純粋すぎる!!そもそも前回のキャラ個別の所でも語ったけどハマーはTYBが始まる前からプリンセスに惹かれていたたった一人の存在。だからこそそんな彼女が参加する大会に何か危ない所がないかと悠斗同様裏で調査する中で「クリーピングⅥ」の事を知るのも当然かと。(忘れちゃいけない、ハマーは悠斗と並ぶ御曹司なんだ。)その中で「クリーピングⅥ」の唯一の利点である不老不死を知ったら?永遠に自分の好きなハニーちゃんと過ごせるとしたら?そしてその状態に味方になってあげられたら彼女は?考えない程馬鹿じゃないと思う。というかこいつはハニーちゃんに関してはすっごいあたま働くんだ。だからこそ、「クリーピングⅥ」が発症した時の為に特別部屋を作らせておいたし事前にヘリコプターを呼んでいたし用意周到すぎるんだよな~。ハマーは根っからのプリンセス至上主義者。だからこそ彼女の望みは第一優先で叶えようとするし多分「外に出たい」って願い以外は叶えてくれるんじゃないかな。まあ、このプリンセスが外に出たいなんて願う事もないしまさに”お姫様と王子様は永遠に幸せに過ごしました。”というおとぎ話(フェアリーテイル)的な終わり方って感じはする。まあ、こいつをしょっぱなから好きって言っている狂人なのでこのエンド、ハマー最強ー!!って言ってる時点でこの作者もなんだけども。まあ、TYBの中の2推しなのでね…私は好きですよ。その用意周到さも、それを感じさせないキャラクターもプリンセスに対して一所懸命だけど不器用で空回ってしまう可愛い部分も。

⑩あとがき


終わったーーー!!!なるべく正確に簡潔にまとめようと久々にTYBMAIN立ち上げたけど今更になって気づくこともあったし、いうて今回の真実ルート本編じゃなくて場面回想を辿ったからその間の話は含めれてないけど、まあ全部語っちゃうのはあまり良くないのでね。あらすじ(真面目にあらすぎるあらすじ)的な感じで読んでくだせぇ。次はTYBMAINとしてはラスト、ゲーム全体の感想を語っていこうかと。また更新途切れるとは思いますが気ままに待っててくださいな~。ではでは。

↑サンプルボイスとかあるので是非是非。
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