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オランダの学校を視察してみた!🇳🇱【前編】

皆さん、こんにちは!トビタテ15期生としてオランダにてワーホリ&サッカー留学中の渡邉すみれです🌻

今回は、所属しているサッカーチームの監督が校長先生をしている学校(日本でいう中高一貫校)に視察した際をレポートします📝

その前に少しだけ、なぜ私がオランダの教育に興味を持って実際にやってきたのかについて。

全ての始まりは、通っていた高校の校則のあり方に疑問を感じたことがきっかけでした。

私が通っていた日本の高校には、テスト期間中の頭髪検査や持ち物、生活に関する細かなルールがあり、生徒も先生からの評価を気にして意見が言いづらい雰囲気のある学校でした。

そこで“校則のあり方”を切り口に、
生徒が主体的に意見を言える環境づくりとは?
学校参画をはじめとした地域や社会への興味関心をどのようにしたら引き出せるのか?
実際にそれらのアクションが本人、周りの人にどんな影響を与えるのか?
そもそも先生たちの労働環境って健全なの?
など、どれもビックテーマですがいくつも疑問が生まれるようになりました。

それから高校時代は、生徒会長として学校内の校則見直しに力を入れ、学校外では認定NPO法人カタリバ「みんなのルールメイキングプロジェクト」のメンバーとして2年間、“対話”をキーワードにした全国の校則見直しムーブメントに関わってきました。

日本で暮らす子どもの自己肯定感の低さが問題視されたり、「自分たちは社会を変えることができる」といった自信が諸外国に比べて低いことなど、数値だけでなく体感としてもこれらの課題を感じていたことから「他の国はどうなんだろう?自分の目で見てみたい」と考えたことが海外の教育現場を見にいくと決意した理由です。

地元鎌倉で子どもの居場所づくりや同世代がまちと繋がるきっかけをつくる学生団体を運営していることもあり、「子どもの精神的な幸福度」にも興味があったので「自分に合った教育スタイルを選べる選択肢がある」「統計的に子どもの幸福度が高いとされている」オランダを選択しました。

歴史や地理的条件、国民性も異なるため一概に「オランダの教育が良い」とは言えませんし、むしろ文化的背景が異なる2つの国が持つ良さを掛け合わせ、日本に持ち帰るヒントを沢山吸収できたらと思っています!🇳🇱


視察させてもらった学校について

日本の学校に比べてカラフルな学校の玄関!

名前:Kaj Munk College
住所:Kaj Munkweg 3, 2131 RV Hoofddorp
ホームページ:https://kajmunk.nl/
この学校と繋がったきっかけ:
Kaj Munk Collegeの校長先生は、私が現在所属しているWartburgiaというサッカーチームで監督としても活動しています。そのため、オランダに来る前にチームスタッフとメールでやりとりを進める中で「うちの監督は学校の校長先生もしているから彼が君を見てくれるよ」と言っていただき、今回視察をさせていただきました。

オランダの学校システムについて

今回、視察させてもらった学校は、12歳〜18歳の子が通う学校でした。(日本でいう中高一貫校)

オランダでは、日本の6年生になると一斉に全国最終テスト(CITOテスト)を受験し、そのテストの結果を参考に、担当の先生と話し合いながら進学先(以下の3つの中から)を決めます。

オランダの中等教育は
VWO:大学進学準備の中等教育
HAVO:一般的な中等教育
VMBO:職業訓練準備の中等教育

進学後ずっと同じコースにいないといけない訳ではなく、本人の希望があればコースを変更することも可能です。しかし学術的に上のコースに行く際は、現時点で通っているコースのディプロマで上に行くだけの力があることが証明される必要があります。
また今回視察した学校もその一例ですが、1つの学校に3つのコースがあることが一般的なのでもしコースを変えたい場合、転校する必要はなく、同じ学校のなかでコースを変えるだけでいいのです。

それはここから学校の視察内容になります!
まずは前編、写真と一緒に学校現場の状況をお伝えできたらと思います🏫

噂のcoffee roomへ行ってみた!☕️

北欧の学校によくある「コーヒールーム」。(個別の席がある職員室もありますが、この日はコーヒールームだけ見学しました)

この部屋に入った時の心底のワクワク感が堪らなかったです…!笑
ずっと見たかった光景だったので「ついにきた!!!」といった気持ちでした😂

紅茶やコーヒーはここから自由に飲むことができます。


休み時間には先生たちはここでご飯を食べたり、パソコン作業をしたり。

担当の授業がない間、先生たちはここの部屋で軽い食事を取ったり、パソコン作業をしている様子が伺えました。

日本より厳しいオランダの授業?!

紅茶をいただいた後は校内ツアーへ。

生徒たちは授業の間はスマホを預けるようです。
英語の授業を行う教室。後ろで集まって授業をすることもあるのだとか!

スマホを預けなければいけないなど、場所によっては日本よりもルールが厳いかも?と思う場面がありました。

ここ数年、オランダでは子どものスマホの使いすぎが問題になっていることもあり国としてもこの課題に向き合っているようです。
その一例として、こちらの学校でも保護者を学校に呼び、「学校でのスマホの使用について」意見交換を行ったとのことでした。

日本でも、学校の先生と保護者、地域の方が集まり学校運営について話す場(コミュニティスクール)がありますが、オランダの学校でも各学校が必要に応じて保護者と対話する時間があるようです。

こちらの広場で保護者と話し合いを行うそう。カジュアルに話せる空間のようです。


体育の授業を見学!

今回の授業は「ダンス」

今回、2nd grade(日本でいう中学2年生) の体育の授業を見学させていただきました。

最初は音楽に合わせて先生の置いたコーンに沿って走る運動から。
さすが、オランダだけにみんな音楽にノリノリでした!

授業の途中で「トイレに行きたいんだけど行ってきていい?」という生徒に対して「NO」という先生。気になったのでその理由を尋ねてみました。

「トイレに行きたい、靴下を変えたい、飲み物を飲みたい、など子どもが訴えてきたとしても、OKすると自由にやりたい放題してしまうから」という理由でNOと伝えているようです。

この点に関しても、日本より厳しいかも?と感じました。
担当の先生によって対応は異なると思いますが、「オランダの子どもは想像通り、日本の子どもよりも指導が大変だからね…苦笑」とおっしゃる先生もいたため、先生から生徒に対する信用の観点を考えてみると日本とは異なる感覚なのかもしれませんね…!


【後半】はインタビューnoteになります!

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!

【後編】は、スクールカウンセラー・クオリティエデュケーションという役職の先生たち・校長先生にインタビューした記事になります!

ぜひnoteをフォローしていただき、次回の投稿をお待ちくださいね!🌿


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最後まで記事を読んでくださってありがとうございました!😄

それではまた次の投稿で👋
Have a lovely day!!

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