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30代でワーホリや語学留学などで海外へ拠点を移すことは「逃げ」なのか①

「30代でワーホリ」又は「30代で語学留学」と検索すると、思った以上にネガティブな内容を多く目にします。

例えば、
・ギリホリ(年齢制限のぎりぎりの30‐31歳にワーホリに行くこと)
・バカホリ(ワーホリに行く人を揶揄する言葉)
・「ワーホリ 人生終わった」が上位検索ワード
・エージェントにワーホリはキャリアダウンと言われた
などなど…


かくいう私も、39歳でオーストラリアへ語学留学をするという、
大学院留学でもなく、語学留学という名の「逃避」を選択した人のひとり。
(「逃避」という言葉を使うか迷ったけれども、敢えてここでは「逃げ」だと言ってみる。 ※ 経緯は過去noteをご覧ください。)

40代になったらもうこんな勇気は出ないだとうという、何故か最後のチャンスだという思いもあったし、どうしても日本という国での暮らしが自分にとって大きなストレスであるということを必死で気づかないふりをしていたけれど、認めざるを得ない時が来たという感覚でした。


「自分を変えたいなら、環境を変えよう。」



そう思って、オーストラリアに来てすでに8ヶ月。怖いくらいに早く過ぎていきました。誰しもが言うと思いますが、時間が過ぎるのは本当に早い。


私が思うに、30代で大学院留学ではなく、ワーホリや語学留学をする場合、この2つをしっかりと認識して準備することで後の結果が大きく変わると思います。そしてこの2点さえしっかりと準備できるのであれば、「逃げ」ではないと私は思います。

① 人生の本当に大きな決断だと思って準備をすること。
② 目的をしっかり持って移り住むこと。


今回は、まず「① 人生の本当に大きな決断だと思って準備をしたこと。」について。


人生の本当に大きな決断だと思って準備をしたこと。

39歳という年齢ということもあり、帰国した後のキャリアを考えると不安になったのは言うまでもありません。イチかバチかの大勝負くらい勇気のいる決断だったので、コロナ禍の3年を費やして考えました。

周囲に相談すると、120%反対されることが分かっていたので、誰にも相談が出来ませんでした。特に日本や韓国(大学・大学院の同期・先輩は韓国に多くいるので)学歴・職歴社会なので、「キャリアにブランクが出来ることへの抵抗」や、「その年齢ならもっと落ち着きなさい」というような言葉が返ってくることは容易に想像がついたからです。

留学エージェントやコーチの方にも相談しましたが、「39歳なら永住権も望めない」などと、「永住したい」なんて一言も言っていない私に年齢からくるリミットを延々と話したり、そもそも見込みがないので相談には応じられないと断られたこともありました。

そんな状況下だったからこそ、この決断が自身の人生で本当に大きな決断であり、後がないという思いで準備したのが、この限りある時間の中でどう過ごすべきかをしっかり考えさせてくれるきっかけになったと思います。


ただ、相談できる相手がいたらどれだけ良かったことか。


ここオーストラリアに来る際、大学院の同期・先輩、家族にさえも、「会社を辞めてオーストラリアに行きます!」と言えずに来たくらい、自身の判断が正しいという気持ちと、周囲(または一般的)にはそう見えないこと、もしかするとズッコケてしまうかもしれないとう不安があったのは、確かです。


海外へ行きたいと思った理由が、たとえ「仕事が辛かった」や「環境に馴染めなかった」というようなネガティブな理由であったとしても、その後の時間をどう過ごすかによって、それは【逃げ】ではないはずなんです。


ただ、まだまだ周囲のイメージがネガティブであることから、自分自身でも自身の決断を【逃げ】だと思ってしまい、それが移住後にも影響してしまっている人が少なからずいらっしゃるのが私の印象です。


私が留学生だけでなくワーホリの方向けにもキャリアコーチを始めようと思ったのは、これがきっかけです。私が欲しかった「相談相手」を、誰かのために出来ればと思っています。


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