味の素がなんで悪なの?をトレーダーの僕が語ってみる話



僕が医療従事者であることは知ってる人は知ってますね

そして、我がミラトレ家は、食生活も結構気にしてるのは、知ってる人は知ってますね

さて、最近の話なんですが、後輩に、なんでミラトレさんはそんなに糖を意識するんですか?

食生活そんなに色々考えてたら食べるもの無くならないですか?

ということを言われたんですね。

なるほどなるほど、確かにその通りだ

では、なぜ僕が食生活を気にしてるのか

わかりやすい話で、例えば、君は味の素論争は知ってる?

と聞いたところ、ああ、あの味の素は体に悪いとかいいとかいう話ですよね

でも、味の素は、旨み成分のグルタミンナトリウムなんだから別に体に悪いわけないって話じゃなかったでしたっけ?という返答が来ました。

待て待て、君は、グルタミン酸ナトリウムと聞いてすぐにピンとこないのか?

え?昆布からもグルタミン酸って取れますよね

同じものですよね

という話から、味の素の話になったので、その話をここで少ししてみようと思います。

まあ、この話は、味の素に限った話ではなくて、糖質制限とか、無添加の話にもつながってくる根本的な話になります。

そもそも、医療従事者なのに、グルタミン酸ナトリウムと聞いてすぐにあれ?って思わないところがやばいわけなんですね。

素人なら仕方ないと思います

でも、ちゃんと医療勉強してるんだからそこは理解しておこうよって思うわけなんですが、グルタミン酸と、グルタミン酸ナトリウムって同じではないんですね

なんでわざわざ『ナトリウム』という名前がついているのでしょうか

それは、グルタミン酸だけだと、水に溶けにくいんです

ナトリウムというのは学校の授業でやってるのでみなさんもご存知だと思いますが、カルシウムとかリンとか亜鉛なんかと同じ、体に必要な、ミネラルの一つですね

そして、ナトリウムは、とても水に溶けやすいという性質があります

つまり、調味料として使うには、グルタミン酸というのは、とても使いづらいものなんです

なぜか、水に溶けにくいからです

だから、ナトリウムをつけて、乾燥させることで作られたものが、この、グルタミン酸ナトリウムというものなんですね

はい、では、まず前提の知識として、知っておかねばならないことをお話しします。

まずは、味の素もグルタミン酸ナトリウムも全部忘れましょう



これらの話をする時に、よく例に出されるもの、覚醒剤があります。

さて、みなさんは、イメージとして、覚醒剤や麻薬って、どんなものが入ってると思いますか?

専門的な知識とかどうでもよくて、あくまでイメージです

覚醒剤を使ってる人は、なんかラリってる人とか見かけますよね

すごく苦しんでますよね

じゃあ、なんか毒が入ってるのかなあ、体に悪いものが入ってるんじゃない?

そんなイメージじゃないですか?

まあ、色々なものがあるんですが、わかりやすくいうと、神経伝達物質を、阻害したり、促進したりする作用のものが入ってるだけなんですね

それって、普通に食べ物にも入ってますし、人の体の中にもあるわけです
なぜか、それは人の体にとって、必要なものだからですね

必要なものを促進させたり阻害したりするものなので、体に悪いものではなく、当たり前にあるものなんですね

なので、体に必要なものなんだから、本来は、そういうものを体に入れたところで、なんの問題があるんですか?ないですよねって話になりがちなんですね

ここまではわかりますか?

体に必要なものなんだから、それを体に入れても問題ないでしょ?とただそれだけの話です

でも、実際、覚醒剤や麻薬はどうでしょうか

体に良さそうに見えますか?

では、体に必要なものしか入ってないのに、なんで、覚醒剤や麻薬はあんなに人間をダメにしてしまうのかということなんです

覚醒剤というのは、神経伝達物質の、興奮系の物質をそのまま、『精製』して、『単離』することにより、直接作用性を増幅させているんです。

この、『精製』している、『単離』するということをしっかり覚えておいてください

つまり、覚醒剤というのは、体に悪いものが入っているのではなく、体に必要なアミノ酸とか神経伝達物質を精製して抽出して、単離したものを粉末にしたり、錠剤にしたりして飲んだり飲んだり吸ったりする事で、薬物陶酔をするものなんですよというお話になります。

ここまで聞いたら、本来は、医療従事者は、あれ?って思うわけなんです
もしかしたら、料理人の方々とかも、あれ?って思った人、いるんじゃないでしょうか

さて、では、この基本的な知識をしっかり踏まえた上で、味の素問題に戻ってみましょう

味の素は、グルタミン酸ナトリウムでしたね

そして、昆布などから取れる旨み成分は、グルタミン酸でしたね

違いは、グルタミン酸だけでは、水に溶けにくいから、水に溶けやすくするために、ナトリウムを加えているという事でした。

グルタミン酸というのは、20種類あるアミノ酸の1つですね

体に、必要なものです

ないと困るものなんです

毒でもなんでもなく、体には絶対に必要なものです

よく、食品表示に、『アミノ酸類』みたいに書かれてるものの中には、グルタミン酸ナトリウムが入ってることが多いですね

アミノ酸の1つなんだから、間違ってないんです

化学調味料とは書かれず、アミノ酸類と書かれているんだという事ですね

まあ、とにかく、グルタミン酸というのは体に必要なものであるという事なんです

さて、そのグルタミン酸というのは、代表的なものとしては、昆布から取れますね

昆布からグルタミン酸は取れるので、それ自体も科学的に合成して作られたものではなくて、昆布からグルタミン酸を取って、出汁として旨みを出すわけなので、体に悪いわけがないんですね

毒ではないことは誰もがわかりますね

だから、昆布から取り出したグルタミン酸と、味の素のグルタミン酸ナトリウムは、違うグルタミン酸なんですか?同じですよね?というのが、一般的な認識になるわけなんですね

それ自体は、その通り、なんの異論もありません

同じものです。

でも、なんか違う部分ないですか?

そう、ナトリウムです

昆布からは、グルタミン酸ナトリウムは取れません

取れるのはグルタミン酸です

そして、なぜナトリウムを添加してるのかも上述しましたね

調味料として使うためには、水に溶けやすい方が使いやすいんです

さて、水に溶けやすいと、体にしっかり吸収されるんですね

グルタミン酸の成分がめちゃめちゃしっかり体に吸収されてきます

すごくピンポイントで、旨み成分という刺激が体に作用するわけなんですね
直接作用性を増幅されるということです

・・・・・ん?

なんかさっき同じような話しませんでしたっけ?

忘れちゃった人はもう一度戻って読み直してみましょう

直接作用性が増幅されるということは、刺激がめちゃめちゃ強いということです

ここで、グルタミン酸ナトリウムと、覚醒剤がつながってくることがわかりますか?

成分として、体に悪いものは一つも入ってない

むしろ体に必要なものしか入ってない

それを、抽出して単離することで、直接作用性を強くする

やってることは同じなんです

これは、精製した『塩』や、『砂糖』も全く同じなんです

昆布とかからとるグルタミン酸は、水に溶けにくいんですね

摂取しても、吸収率はそんなによくないわけなんです

他の栄養素とかも全部そうで、サプリというものでとる栄養素と、野菜や、肉を食べることで得られる栄養素に違いはありません

同じ栄養素です

でも、なぜ自然の食べ物から栄養素を摂らなければいけないのか、サプリではなんでダメなのかというと、人の体にはあまりにも強すぎるということなんですね

でも、元々は体に必要なものなんだから、ちゃんと吸収しちゃうわけなんです

弱くて吸収されにくければ、徐々に吸収されるから体に対しての負担が少ないわけなんです

でも、精製抽出した強い成分のものを体に入れたらどうなるか

覚醒剤みたいな症状が出るわけなんです

味の素を使ってると味覚が破壊されるとか言われるのは、そういうことなんですね

それは、砂糖とかも同じなんです

ケーキとか作ったことある人はわかりますよね

こんなに砂糖入れるの??ってぐらい入れます

でも、そのくらい入れないと、あの、美味しいケーキにはならないんです
その砂糖は、精製抽出したものなんです

砂糖に、中毒性があるのは知ってるかと思います。

そういうのをトータルで考えた時に、みなさんはどう思いますか?ということなんですね

なので、我々のように、食にこだわる人たちからしたら、砂糖とかは麻薬や覚醒剤と同じものなんですね

虫歯になるのも砂糖の取り過ぎです

歯ブラシの問題ではないんですね

その辺の話をすると論点がズレるのでやめておきますが、そういうことなんですね

それを知った上で、嗜好品として取る分には全然いいと思います。

普段から習慣としてとるのをやめましょうねということなんですね。


これは、添加物なども全部同じなんです

体に悪いものじゃないんだからいいじゃん

なんの問題があるの?

成分だけでみると正論です

その通り

でも、本当にそう思いますか?

というお話ですね

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