エール在宅診療所

"Life care & Smile" 東京都北区にある訪…

エール在宅診療所

"Life care & Smile" 東京都北区にある訪問診療のクリニックです。訪問診療のことや医療全般、クリニック運営の情報を発信しています。 https://ale-clinic.com

最近の記事

【勉強会レポート 11】SDMでつながる多職種連携

 テーマ:SDMでつながる多職種連携 開催日:2024年8月22日(木) はじめに本日の勉強会は11回目なのですが、実は「初めからこういうのをやりたかった」というのがやっと実現した回でもあります。 解説や講義をする会はたくさんあると思いますが、こうしてディスカッションをしながらざっくばらんに話すような会はなかなかないんですよね。 さらに、それを皆さんにも聞いていただいて一緒にスキルアップしたいというのが、この会を始めた目的だったので… 今後もぜひ続けていきたいと思って

    • 【勉強会レポート 10】みんなで話そう「訪問薬剤師のこと」パネルディスカッション

      テーマ:みんなで話そう訪問薬剤師のこと 講師:アスト薬局巣鴨店 管理薬剤師 畔原 篤 様 開催日:2024年5月16日(木) 第1部:訪問服薬指導について前半は「訪問服薬指導について」をテーマに、ゲストの畔原氏に訪問薬剤師の業務についてお話いただきました。 後のディスカッションでも取り上げていますが、現在訪問薬剤師が在宅医療の現場に積極的に介入しているケースはまだまだ少なく、そもそも仕事内容がよく理解されていなかったり、業務の範囲も人によって捉え方が異なっているため、他の

      • 【勉強会レポート 9】生活保護制度について

        テーマ:生活保護制度について 講師:東京都北区福祉事務所 北部地域担当保護担当課長北部地域保護担当主査・保護第十地区担当 白石 磨佐人 様 開催日:2024年2月15日(木) 当日は生活保護制度について行政のご担当者様よりお話いただきました。 内容については各自治体が公開しているwebページやパンフレット等でご確認いただけますので、当日の会場の様子をご紹介いたします。

        • 【勉強会レポート 8】足のむくみの診かた「圧迫療法、履き方のコツ教えます!」

          テーマ:足のむくみの診かた 〜圧迫療法、履き方のコツ教えます〜 講師:エール在宅診療所 皮膚・排泄ケア認定看護師 石井佳子 開催日:2023年11月16日(木) むくみとは?むくみとは皮膚の下にある皮下組織に余分な水分(間質液)がたまる状態のことです。 むくみは身体のどの部位でも起こりますが、 血液の40%が集中している 地面に近く重力の影響を受けやすい 心臓から遠い という理由から、血流が悪くなりやすい「足」がむくみやすく、在宅の患者さんにも足が浮腫んでいる方が

        【勉強会レポート 11】SDMでつながる多職種連携

          【勉強会レポート 7】実践します!褥瘡ケア「いつもの方法を見直してみよう」

          テーマ:実践します!褥瘡ケア 〜いつもの方法を見直してみよう〜 講師:エール在宅診療所 皮膚・排泄ケア認定看護師 石井佳子 開催日:2023年9月21日 そもそも褥瘡って何?褥瘡の発生 床面からの圧迫力とずれ力が骨と床に挟まれた部分の組織に作用して虚血を起こし、壊死した状態が褥瘡です。 健康であれば動いて血流を改善できますが、自力で体位変換できなくなると褥瘡ができる危険性があります。もちろん早期に予防することが一番ですが、介護力や環境要因が大きく関わっているため防ぎきれ

          【勉強会レポート 7】実践します!褥瘡ケア「いつもの方法を見直してみよう」

          【勉強会レポート 6】尿道カテーテルの取り扱い

          テーマ:尿道カテーテルの取り扱い 講師:院長 青木 開催日:2023年7月20日 尿道カテーテルの適応尿道カテーテルは膀胱内の尿を体外に出すために用いられます。 通常は手術の時など短期的に利用するものですが、やむをえず長期で使用する場合があります。それは以下のとおりです。 尿道カテーテルの適応 残尿量の増加(一般的には100mL以上) 腎機能の悪化 尿路感染症の反復 このように排尿に問題がある場合にカテーテルを使用することになります。 自己導尿や膀胱ろうなどの方法

          【勉強会レポート 6】尿道カテーテルの取り扱い

          【勉強会レポート 5】医療連携「退院調整について考える」

          テーマ:医療連携 退院調整について考える パネリスト:院長・当院連携室 寺尾・福寿会 前田看護師  開催日:2023年5月18日 どうして医療連携が必要なの?クリニックと病院との課題を事前に解消したい。 病院側の意見 クリニックの技量の差が大きく、紹介できるのかがわからない 在宅側の意見 病院で本人・ご家族に、ICがしっかりされておらず曖昧な方針になっている 寺尾: 実際入院するとどのような形で退院支援が行われるのですか? 前田さん: 福寿会足立総合病院では入院したら

          【勉強会レポート 5】医療連携「退院調整について考える」

          【勉強会レポート 4】医療材料・衛生材料について考える

          テーマ:医療材料・衛生材料について考える パネリスト:院長、当院看護師青木、はくちょう訪問看護佐々木看護師  開催日:2023年3月16日 今回4回目の開催です。順序が変わってしまいましたが過去1〜3回の分は追って掲載したいと思います。 以下今回の内容です。 ・前提として 医療はあくまで治療に対して保険請求ができる仕組みで、予防の処置では請求ができません。 在宅医療では管理料に療養にかかる材料費も含まれています。 ・当院の状況 血糖物品、吸引チューブ、経管栄養物品・・

          【勉強会レポート 4】医療材料・衛生材料について考える

          小さなクリニックが目指す勉強会のあり方

          あっという間に1年が経ってしまいました。 無事に1周年を迎え、4月からのスタッフ増員に向けて準備しているところです。 当院では2022年11月から”エールのつながる夜会”という勉強会を開催しています。 こういうご時世ですので、基本はオンラインで開催です。 どんな企画でもターゲットと目的を明確にしないと集客がうまく行きませんし、何より自分たちが楽しくないと続かないですよね。 この勉強会の目的は地域の医療・介護従事者の素朴な疑問や問題を取り上げ気軽に相談できる場を提供することです

          小さなクリニックが目指す勉強会のあり方

          クリニックが商標登録した件

           先日当院はクリニックのロゴやクリニック名を商標登録しました。商標登録をすると、他人が同一や類似の商標を無断で使用することができなくなります。  まだまだ医療機関(特に保険医療機関)では商標登録するところは稀だと思います。しかし在宅医療の現場を見ると〇〇ホームクリニック、ホームケアクリニック〇〇など同じような名称のものが溢れかえっています。これまでは地域にある〇〇内科と見れば一般的な開業医として認知することができたと思います。しかし、特に在宅医療では一見するだけではそのクリニ

          クリニックが商標登録した件

          在宅医療TIPs 在宅輸血Vol.2 輸血の実際

          GWが終わってしまいましたね。 在宅医療は定期的な診察が必要なため、スケジュール調整に困る5月です。 さて、以前に在宅輸血について記事を書きました。 さてでは実際どうやって輸血をしているのでしょう。 以下が輸血のスケジュールです。 ① 輸血前日まで:日赤に輸血製剤の発注 ② 輸血前日:血液検査、輸血製剤の搬入、クロスマッチ検査の提出 ③ 輸血当日:輸血(およそ1時間程度) 在宅で輸血を行う場合は最短で翌日になってしまいます。 これはクロスマッチ検査(患者さん

          在宅医療TIPs 在宅輸血Vol.2 輸血の実際

          在宅医の思うところ 在宅医療での医療材料について

          みなさん怪我をしたりされたときは絆創膏を貼ったり、消毒したりしますよね。怪我の具合によってはクリニックや病院を受診されて処置をしてもらうと思います。 在宅療養されている患者さんは寝たきりの方も多く、いろいろな医療材料がかかります。 例を挙げると以下のようなものです。 褥瘡の処置のためのガーゼや軟膏 吸引のためのチューブ 栄養投与のためのボトルやチューブ、シリンジ 手袋 おむつ 口腔内洗浄用のスポンジ さてこれらの物品を全て購入するとなるとそれなりの費用になります。おむつなど

          在宅医の思うところ 在宅医療での医療材料について

          在宅医療TIPs 在宅輸血 Vol.1 自宅で輸血ができる?

          エール在宅診療所院長の青木です。開業して1ヶ月が経過しました。おかげさまで患者様もご紹介があり少しずつ診療が増えてきて嬉しい限りです。 さてこの1ヶ月で早速色々な経験をさせていただいています。 これまであまり機会がなかったのですが、今回自宅で輸血を行いました。 患者は癌の骨転移で貧血が進んでしまっている方です。 癌患者さんの終末期では多くの方が貧血になります。 これは癌からの出血や栄養状態の悪化など様々な要因があるのですが、特に多くの骨に転移をしてしまうと骨の造血機能が低下

          在宅医療TIPs 在宅輸血 Vol.1 自宅で輸血ができる?

          本日オープンしました。

          エール在宅診療所の院長青木です。本日から訪問診療をスタートしました。 診療の詳細はホームページを参考にしてください。 大学病院勤務時代から訪問診療に関わるようになり、まもなく10年を迎えます。この間に色々とありましたが、やはり自分の考える医療とチームを作るためには独立するのが一番だと考え、今回の開業に至りました。 色々と準備は大変でしたが、今までの経験と知識をフルに動員してなんとかスタートできるところまで漕ぎ着けました。 これから自分達の思いを地域に届けられるようがんばって

          本日オープンしました。