カフェであった出来事の話

2024/4/16

最近、家に居ても生きている心地がしなくて、本を読むのに気晴らしと思って外で読むようになった。

今日は何処で本を読もうかと思って、たまに行くご近所の小さなカフェに向かった。

カフェに着いたら先客が居た。
ご年配の夫妻だった。
入るとすぐ目が合って目を逸らしちゃったんだけど、目が大きいのが印象的な旦那さんだった。
「お好きな所へどうぞ。」
店員さんに言われて私はレジの隣のカウンターの席へ座った。

ここのカフェの店員さんはおひとりで経営してるっぽく(多分)、いつも同じ女性の方が対応してくれる。
あまり笑わない方で、クールなイメージ。


私が紅茶とケーキを注文して待ってる間に、ご年配のご夫婦はカフェから帰って行っちゃったんだけど、その時の出来事を話したい。

奥さんの方が先に出て行って、旦那さんの方がお会計をしていた時の事。

「地元にこんなおいしいコーヒーが飲める所があったなんて知らなかったよ。ありがとう。」
旦那さんが、お会計が終わって店員さんに伝えていた。
どういう表情で言っていたかは、見ていないのでわからない。
わからないけど、あまりにも穏やかな声で店員さんに伝えていたものだからとても私の心に響いた。
「こちらこそ、ありがとうございます。」
店員さんもその言葉に対して、お礼を伝えていてとても心がポカポカした。

たったこれだけの事。
私に言われた言葉ではない事。

それなのに、私はなんだかとっても心が温かい気持ちになってウルっときてしまった。
泣きそうになってしまったのだ。

凄い優しい空間だったから?
穏やかな声で伝えていたから?

わからないけど、私の心は凄くポカポカと幸せな気持ちになった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?