「超逆歳の差カップルのリセットライフ」リアルストーリー～回想22～💙驚きの想定外

～２０２３年９月～　（回想２１からの続き）

ケンが北海道に戻ってから
１か月が過ぎた頃・・

やっと私も少しずつ
現実を受け止めるように心がけました。

でも喪失感を何かで埋められるような心境までになれなくて
いつもケンは何をしているのかな？と気づけば考えてました。

そんなある日、ケンから
想定外の驚く提案をされました。

それは、以前、二人で見ていたYouTubeの女性スピリチュアルカウンセラーさん（沖縄在住）にカウンセリングしてもらことでした。

理由としては・・・
カウンセラーさんのパートナーさんは
３３歳年下で偶然にもケンと同じ年齢だったのです。

だから二人に会って
今まで誰にも相談できなかった

私達の多くの悩みについて同じ境遇の立場から
アドバイスをしてほしかったようです。

ケンが地元に戻った時点で
私としは、とても辛かったですが

本人が現実に戻り目が覚めると、覚悟をしていたので
本当に驚いてしまいました。

２０２３年９月  (回想２1からの続き）
～驚きの想定外～

ケンが北海道に戻って
ちょうど１か月が過ぎたある日
ケンから電話がきた


「ケン・・・どうしたの？」
私は突然の連絡に
いよいよ別れを告げられると覚悟し体が硬直してしまった。

「ミライ、俺・・・
もう一度、沖縄に戻っていいかな？」

「・・・・・・・えっ？」
一瞬、なんて答えていいか戸惑い沈黙していると

「前に見ていたYouTube
カップルのカウンセラーの人に
２人で会ってみたいと思っているんだ。

「あの？３３歳年下カレがいるカウンセラーと？？」

私は想定もしていなかった
ケンの意見に驚いてしまった。

「本当に？　でも、会ってどうするの？」


「今まで、誰かに俺たちの悩みを相談したことは
なかっただろ。

だから同じライフスタイルの人の意見も聞いてみたいんだよ。どうかな？」


「・・・・・」

ケンは何とか私を説得しようと自分の気持ちを話続けた

話を聞いてはいたが、その反面・・・友人のアドバイスも脳裏をよぎった


”もう１０代や２０代じゃないんだから”

”現実の将来を考えないと”

”ケンくんの未来はどうなるの？”

”お互いの為に別れたほうがいい”

そして段々、頭の中がパニック状態になり話をさえぎってしまった。

「ケン、待って。
一時的な寂しさだけで戻るなんて言わないで」

心臓の鼓動が早くなり
だんだん頭が痛くなってきた

「違うよ、やっぱりミライを
失いたくないんたよ」

私はケンの言葉に
心が動揺してしまったが

なんとか感情に踊らされないよう慎重に言葉を選んだ

「ケン、もう一度、
現実を伝えるけれども・・・

私は普通の５０代のバツイチ　
自立している年上女性達のようにケンをリードしたり経済的に支えてあげることはできないの。」

「そんなの最初から期待なんてしていないだろ。
ミライは一人になったらどうするんだよ？」


ケンが私が一人になってしまったらと心配してくれている気持ちは伝わってきた。

「そう、私はもうすぐシニアになるの。その現実の中で、一緒に居てもケンの親や世間体はどうするの？


お互いを紹介できない
人間関係なんて辛すぎるよね？

だから、いい加減な気持ちで
戻ってくるなんて言わないで」


いつものケンなら、強く反論してくるのだか
その時はとても冷静で穏やかな口調だった


「ミライ、こういう状況になり悲しませた事は
すべて、俺が悪いと思っている。

この１か月間、地元に戻り
家族や友人に会って
本当に色々な事を考えたよ。

実際、生まれ育った場所にもかかわらず
以前みたいな、居心地よさは無かったんだよ。

それどころか早くミライのいる沖縄に戻りたいと思ったんだよ。

離れてみて、どれだけ俺の事を大切に思い俺の将来の夢を、応援してくれていたか実感したんだよ。

そして、その夢を叶えたいと思ったのは愛する人がいてくれるから頑張れることに気づいたよ。

だからミライを諦めたくない。もう一度、俺と向き合ってもらいたい」


私は、その言葉を聞いて
こらえていた涙が止まらなくなってしまった。

「ケン・・・
なんで私なの？

今だったら北海道に戻って
何も無かったかのよに・・・
新しい生活もスタートできるし

同年代の人と恋をしたり
結婚して家族も作れるよ。」

「そんなの望んでないんだよ。自分が自然体で過ごせる人と一緒に居るのがいいんだよ」

ケンは一生懸命、自分の気持ちを説明してくれた。

「ケン、それは今だからだよ。

３０代になり仕事が落ち着けば人生観は変わってきて、　
周りが家族を持ち出せば
自分も欲しいと思うよ。

私も実際、出産は考えてなかったけれども
３０代になり気持が変わっていったから。

そして今、５０代になってみて
人生で最後の愛する人に出逢いたいの

浮気や別れを心配しながら
不安を抱え込むような生活は
もう絶対にしたくないし
そんなストレスで老いていきたくないから」

私はケンにお互いの年代の
穏やかな生活することが
一番大切だと切実に伝えたかった。

Mirai｜note