絶景&エクストリーム過ぎるトレイル合宿2days@谷川岳
FTR100まであと1ヶ月を切りました!
10月21日~22日の2日間でトレイル合宿へ。レース4週間前なので重めのポイント練をするには良いタイミング。
“谷川岳の馬蹄形ダブル”という、ロードで言うと50km×2days並みの激キツトレーニングを計画。(結果的にダブルはできなかったのですが…)
かなり濃厚な二日間だったので、忘れないうちに!
<1日目~エクストリームすぎる馬蹄形縦走>
1日目の朝は3時に起床、4時出発で谷川岳へ。6時過ぎには到着。早朝&標高も700mくらいあるので肌寒い‥霧雨も少しだけ降っていました。
・今回の装備
上はベースレイヤーに半袖ランシャツ、メリノウールのアームカバーとグローブ。下はベースレイヤーに長袖パンツ。首にはバフを巻いて、耳まで隠れるビーニー。ザックにミドルレイヤー、上下レイン、テムレス的グローブをイン。
あとはいつもの救急キットに補給食、サバイバルシートとか。水は1リットル持ちました。
チェーンスパイク(軽アイゼン)も持つか迷ったけど、予報見る限り要らなそうだったので省略。
・反時計回りからスタート
土合駅の近くから白毛門への登山道があるので、そこから反時計回りでスタート。霧雨だけど、樹木帯に入ってしまえば雨は気にならず。
このスタートから白毛門までかなり急登&朝イチで体の動きが鈍いのも相まって、わたしはいつも一番苦手なゾーンです…
火曜日水曜日でやった、筑波山5発からの18kmジョグの疲労もまだ抜けてない感…
しかし、少しだけ景色が開けると、今がシーズンの紅葉が!!曇っているのにめちゃくちゃ綺麗でウキウキ気分。
晴れてたらどんなに綺麗なんだろう?明日の昼から晴れだから、明日が楽しみだね〜なんて言いながら、白毛門に到着。ここまで一気に4kmで1000mアップとガッツリ登ってるのですでに4割くらいの疲労がw
気温もだいぶ低く、ここからレイン羽織る。
・まさかの雪。
そこからは登っては落とされ、また登り…と稜線をひたすら縦走するのですが、朝日岳の辺りからまさかの雨が雪に変わり、うっすら積もり始める…。
さ、さ、寒い!!慌ててテムレス装着。それでも手が悴んでしまうのでスマホ取り出して写真撮ったり、補給のおにぎり開封するのも一苦労。
清水峠から蓬峠のあたりは雪も止んで少し寒さが和らぎ、平和モードになったのも束の間、その後急に風も強くなり再びガンガン雪も降り始め。
雪がアラレに変わって横からの強風で顔面にビシビシ当たってめっちゃ痛いし、道は雪でぐちゃぐちゃドロドロ、濡れたシューズが0度近い気温で冷やされて足の指先の感覚も無くなるしで、あっという間にエクストリームなコンディションに…
途中から下のレインも履いてフル装備に。
これ、大丈夫なの?寒すぎだし止まったら死ぬ的なヤバいやつやん…と思いつつも、もう行程の半分過ぎ。行くしかないし、怪我したりして止まったら凍えて死ぬし、こんな日に絶対に救助のお世話になるわけにはいかない、(というか天気悪すぎてヘリも来られない)ので、とにかく怪我しない&事故起こさないように、慎重に進んでいく…
半端に積もった雪で登りも下りもズルズル滑って無駄に脚を使うし、寒さで肩にも力が入って上半身も疲れるしで気力も体力も消耗。
なんとか最後のピークの谷川岳までたどり着くものの、もはや写真は一切撮らず速攻で下りの西黒尾根へ〜
とにかく、早く帰りたい一心w
標高を下げて樹木帯に入った時の安心感よ…
無事に下山して一安心。トータルでピッタリ10時間。寒すぎて止まって休憩取らなかったのもあるけど、あのコンディションを考えたらだいぶ早い方?
脚の疲労も半端ないけど、山の中ではそれどころじゃないほど終始気を張りまくって超集中していたので、意外と早く感じました。
終わってからの温泉が沁みた…泣
お風呂に入って体が温まってからようやく、ビールを飲む気になれたのでした。
<2日目~2000m稼ぐまで帰れません>
2日目も3時起き。昨日と同じ馬蹄やる予定だけど、天気図を見ると夜の間じゅう上の方は猛吹雪。朝方にはどこからどれくらい積もってるか??という問題が。。
色々考えた結果、昼からは晴れるしせっかく谷川岳に来てるし、青空の紅葉も見たい!ということで、とりあえず行ける所まで行ってみることに。
しとしと雨の中反時計回りでスタート。装備はチェーンスパイクを追加。
昨日の馬蹄でめちゃくちゃに脚が疲れていて、ハムもふくらはぎもパンパンのパン。体の芯の疲れも感じるし、とにかく初っ端からキツイ…けどこれが今回のトレーニングの目的なので、ペースは落としつつとにかく動き続けるのを目標に。
・秋と冬が入りまじる山
一晩で山に雪がついていて、昨日とはまた違った景色に感動。この日が谷川岳の初冠雪だったようです。
標高1000mあたりから、樹木帯にも雪がうっすらつき始めてあっという間に雪景色の別世界に。秋の山から急に冬の山。
初めてチェーンスパイクを付けて登っていくも、鎖場の急登でこれ以上は危険、となり引き返すことに。ひと登りだけして、絶景を眺めてから慎重に降ります。
・急登と絶景を求めてトレーニング
この時点で800m登っている。
今回は2daysのポイント練。
何かちゃんとやらないと帰りたくない。
ということで、累積2000m獲得するまで動き続けるゾ⭐︎というトレーニングに変更w
絶景のマチガ沢、一ノ倉岳を通り紅葉の絶景を眺めつつ蓬峠方面へ。
ここでも、やはり上がっていくと雪がついており、斜めに切れてる危険地点で折り返し。
もはや早く累積を稼ぎたくて、急登がが出てくるとヨシ!!キタキター!と喜び、平坦の走れる系の道が続くと、増えない累積にうんざり気味になったりで、普段とは逆のパターンw
距離は一切気にせずただただ垂直方向の動きを求めて動き続け、累積1700mまできて、残りあと300m。
一番手っ取り早く稼ぐために最後は西黒尾根へ。日本三大急登なだけあるので、斜度はバッチリ♡1km行くかいかないかであっという間に300mアップ!任務完了!
2000mピッタリになった瞬間引き返すw(西黒尾根でこんな半端に引き返してくる人たちマジでいないと思う)
この日もピッタリ10時間。
2日で55km D+4900m 20時間。
終わったあとは脚がガックガクのパンパンで、浮腫も半端ない。補給もしっかりとってたけど、前日のトレーニングも相まってずっと空腹感。
この後は大量のお米とお肉をビールで流し込みました!高校生並みに食べる大人たちに、お店のお母さんは引いてたかもしれません…
<最終的には3日間(4日間)のセット練>
また、馬蹄ダブルができなかったので、この後中1日あけて筑波山をオマケに4発。。死。
最終的に、3日で78km D+7250m 25時間50分
のトレーニングとなりました。
流石に、筑波山4発の時は体の芯の疲労も筋肉の疲れもMAXで、登りながら半泣き状態…わたしなんでこんなことやってるんや??と思ったりw
それでもなんとかやり切った自分を褒めたい。
今年の夏くらいまでは、馬蹄形やったあとは数日は何もできないくらいどっぷり疲れて動けなくなっていたけど、この秋はだいぶ足作りはできてきた感!来ると思っていた筋肉痛はほぼなし。
そして、今回みたいに雪のついている山に登るのも初めての体験。
早め早めのレイヤリングや、ここから先は危険とかの判断とか、山の天気の変わりやすさとか。
いろんなことを身をもって体感できて、エクストリームだったけどめちゃくちゃ勉強になりました!
私はまだまだ、山の経験も浅いし無知だし判断力もないので、高い山や危険箇所がある山は、ベテランさんたちと行くべきだなぁ〜と改めて。
FTR前の一番重い練習がなんとか終わったので、やっと一息。
あとは故障、怪我に気をつけて程よく疲労抜き。装備や補給もそろそろ考え始めなければ〜!
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