アメツキ

押し付けられる枠組みから解放されたい人、堂々と自己主張・自己表現したい人の背中を押す創…

アメツキ

押し付けられる枠組みから解放されたい人、堂々と自己主張・自己表現したい人の背中を押す創作をします/LOVE▶ミュージカル・舞台/舞台美術と脚本/神話と楽園/絵と小説

最近の記事

【短編小説】名もなき彼女たちのための

「いい世の中になったものね」  長く波打つ亜麻色の髪をゆるやかに風になびかせて、女がそうこぼした。  オフィス街の狭間に網の目のように広がる街路樹、その申し訳程度の緑を求めて道路沿いのカフェは席を溢れ出させる。  庇のかかったテラス席、角には二人の女が座っている。一人は長い亜麻色の髪をしたスーツの女、もう一人は栗色のまとめ髪のゆるやかなワンピースを着た女。 なぜだが周りに靄がかかったように、彼女たちの存在感は希薄である。 「いい時代?」  高貴さを感じさせる仕草でコー

    • -自己紹介- 「しなければならない」から抜け出して叫んでくれ

      はじめまして! 初投稿してみることにしました、アメツキといいます。 私は都内のとある不動産会社で設計をやっています。 ですが、本当にやりたいのは自分で舞台をつくること。 物語を書いて、物語のシーンを絵に描いて、最終的に自分で舞台を脚本と美術からつくろうとしています。 勉強のため、舞台美術のインターンをしていたりもします。 🔥なぜnoteを書くことにしたのか🔥 私がnote を書くことにしたのは、 「やりたいことで生きていきたいなんて、言ってられる時代じゃないですよ」 と

    【短編小説】名もなき彼女たちのための