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甘い。すっぱい。辛い。

ベトナムの学生に
故郷のお土産を頂きました。

なんと!
ドリアンパイです。

「先生!
 日本人は、くさい!っていう人多いけど
 とってもおいしいよ!」

……ん~~~~~~。

小さいのは緑がココナッツ味、
黄色がサトウキビ味で美味しかったです。



ドリアンって今世界で
はやっているらしいですね。

栄養たっぷりで、美女になれるらしいし。


……ん~~~~~~。

以前、とある外国語教室で
働いていた時のことを思い出しました。

事務所にいたら私の生徒さんで
その学校の英語教師くん(20代)が
やってきて、

「みおいち先生、この飴おいしいから
 食べてみて。
 僕が包みを開けてあげる」

と、開けた状態の飴を包みごとくれたので
どれどれ?と口にしたとたん

その場にもんどりうって
大笑いする英語教師くん。

いい大人が何やねん一体。と思ったら
なんとそれは


ドリアン飴でした。



私はその味というより匂いが強烈で
どうしてもダメで
悪いけどティッシュに包んで捨てたのですが、

歯を磨こうが時間が経とうが
しばらく匂いが消えなくて
散々な目に遭いました。


それ以来ドリアンが苦手なのです。


……ん~~~~~~。

そんな訳で申し訳ないけど
食べる気になれず、
講師室にいる他の先生に
あげることにしました。

「いや、私はちょっと…」

「勇気ないわ~」

「みおいち先生、押しつけはダ・メ・よ💕」

と、貰い手がつかない中
88歳最高齢の先生が
授業を終えてお戻りになりました。

余談ですが88歳で45分授業を
1日8コマこなされます。

学校まで片道2時間かけて
ラッシュの電車に乗って来られます。
超人です。

「先生、学生に頂いたんですけど
 ドリアンパイ、召し上がりますか?」

「あらいいの?
 じゃあ頂くわ」

えっっっ!!!

「先生!!ドリアンってくさいですよ!」

「知ってるわよ。
 ベトナムのお土産でしょう?」


……さすがの年の功でした😆


食文化というのはいろいろと
面白いですよね。

学生は日本の納豆を
ゲテモノだと思っている節があるので
私はよくそれを話題にして
面白がっていますが、

留学生によく言われるのは

「日本の食べ物は甘くておいしくない」

ということです。


中国人は
中華料理が全然違うので嫌がります。

日本人がアメリカのSUSHIが
ベツモノで怒るのと同じなんでしょうね。


スリランカ人やネパール人は
「甘い」というより
「辛味」が少ないので
気に食わないようです。


スリランカもネパールも
インドと同じでカレーの国ですが、
スリランカの方がより
バラエティがあるというか
カレー以外のものも富んでいる気がして、

日本の食で困っているのは
ネパール人の方が多いように
見受けられます。

とにかく
「日本のものは何でも甘い」という
ネパール人。

ある日、授業前に
ネパールのドライフルーツを頂きました。

「先生食べてみて。
 桃みたいなものです」


先に食べた中国人学生が

「甘い。すっぱい。辛い」

と言いました。


いや、甘いとすっぱいは分かるけど
辛いは無いだろう。
日本語を間違えたな。

と思いつつ食べてみたら……

そのドライフルーツは
砂糖で表面がコーティングされていたので、

うん。確かに甘い。

次にその果実が持つ
自然の風味の甘酸っぱさ。


「おいしいね」

ここまでは良かった。



……あれ????


ちょっと待て!


辛い!!!!


辛すぎる!!!!!!


水水水水‼︎‼︎‼︎


激辛カレー味!!!!!!




何でドライフルーツまで
カレー味にするのさ!!!!!

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