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読者さんの声をのせたいっ!私のKindle・Aプラス作り~KDP審査のワナを抜けた先に~

(記事内の書籍紹介にはアフェリエイトリンクが使用されています)

こんにちは。若橋未央です。
私は編集/添削歴17年、2023年8月に、家づくりとお金についてKindle本を出しております。

この書籍、
8月にはKindle版、
9月にペーパーバック版を出し、
10月はアマゾンのAプラス(Amazonの販売ページに載せる宣伝広告画像)を作成しました。

この記事は、私のAプラスの作成についてザーっとまとめた記録です。

「Kindle出版に興味がある」
「個人出版本の販売の裏側、ちょっと気になる」

そんな方にはちょっと「へぇ~」な1実例になるかなと思います。では行ってみましょう。


「読者の声」でAプラス作りたい!

Aプラスとはなんぞや

Aプラスとは、amazonの商品ページにセットできる、販売促進のためのパーツ。画像、動画、比較表、いろいろなパーツがあります。

▼私のAプラスをデザインしてくださった、くろめがさんの解説がわかりやすいです。

リアルな「読者の声」を使いたい

KindleのAプラスに正解はなく、いろんなデザインがありますが、どれも、販売ページを訪問した人に「おっ」と目をとめさせることを狙っています。

  • 本の要約を箇条書きにしたもの。

  • 印象的なさし絵/マンガを取り出したもの。

  • 著名人の推薦を入れたもの。

  • 読者の声。※ただし規約が!後述。

などなど…。

私がAプラスにしたかったのは「読者の声」です。
初めてのKindle、私の想像以上に、X(旧Twitter)のフォロワーさんに多くの感想をいただいたので(感涙)、その生の声を販売促進として使いたいと思いました。

▼X(Twitter)の「♯みお本」で頂いたお声の一部

ちなみに、「読者の声」は、「必ずゲットする」方法がいくつもあります。

たとえば

  • 有料モニターを依頼(感想をもらうことにお金を払う)

  • 献本アタックして感想を依頼(書籍無料提供が対価)

  • Kindle出版仲間のコミュニティに入る(自分も感想を提供するのが対価)

でも、私はどれもしませんでした。

モニターやKindleコミュニティの仲間って、当然、良質で見栄えのする、きれいな感想を頂けますし、ありがたいことです(全然悪くないです)。
でも、「この感想、本音より盛ってるんだろうなー」って、忖度が透けて見えること、ないですか?(私は見えちゃう…)

何様なこだわりかもしれませんが、「頼まれてないけど、あの人の本、感想を言いたくなったので言いました!」という声が、リアルで力があると思うんです。高評価にしろ、低評価にしろ。

私の本の場合、個別に依頼していないのに、ありがたくもX中心に10名以上から感想をお寄せいただきました…泣。
その中から今回、3名分を選び、「このお声、宣伝画像に使っていいですか?」と問い合わせ。皆さまご快諾いただけました。うれしい。

これは結果論です。リアルな感想が集まってなかったら、
「ああ、モニター頼めばよかったー!感想もらえそうなコミュニティ入ればよかったー!」って思ってたかも。
Xでゆるく仲良くしてくださっている皆さん、ありがとうございます。

水瀬ケンイチさんに推薦文を頂ける!

Kindle発売後、感想のお声をいただいた方の中には、インデックス投資ブロガー・水瀬ケンイチさん(ご著書『お金は寝かせて増やしなさい』はシリーズ15万部のベストセラー!)がいらっしゃいました。

私は水瀬さんのブログの古参読者で、水瀬さんのX(旧Twitter)スペース(音声ライブ配信)の常連でもあります。

余談、2022年9月、私が水瀬さんのスペースに初入室したときの感想がnote記事に残してありました。懐かしい。発信者と気軽にやり取りを交わすようになり、いつのまにか交流が深くなっている。SNS、音声ライブ配信の不思議なところです。

Xの投稿とスペースのお話でいただいた感想を、著名人の推薦文扱いで使いたい旨お声がけしたところ、ご快諾いただけました。う、嬉しい。

素敵デザインになるも、KDP審査の罠が

ということで、読者さんの声、水瀬ケンイチさんの推薦文という材料をもとに、私はAプラスの作成をご依頼しました。
お願いしたのは、前述したくろめがさん。出版社の書籍用にAプラスを制作する、デザイン制作もしている編集者さんです。

いつもながら、きめ細かく、しごできに取り組んでくださいました!

くろめがさんにご依頼できる編集やデザインメニューはこちらのnote記事にて!

完成したAプラスはこれ!

できあがったのはこちらの4枚。著名人の推薦文→複数読者の声→本の概要→本のベネフィット(読むと何がわかるか、得られるか)の構成です。

すっきりシンプルで気に入っています。

読者の声は審査NGで泣く泣く…

やった~素敵にできた~!と喜んでKDP(kindle direct publishing)審査に出した私。この審査に通れば、Amazonの販売ページにAプラスの画像が並びます。

ところが…ええっ!?審査落ちしてる!
理由は2枚目の、読者からの声の画像でした。

審査落ちのコメントは
「カスタマーレビュー、評価、商品紹介コンテンツからのフィードバックに関する記述はすべて削除します」※削除して再UPしてねの意味

KDPの「A+ コンテンツ ガイドライン」にある、「A+ コンテンツでは、個人、利用者、またはその他の私人に対する引用や帰属は行われません。」に引っかかるという指摘です。

2023.11.13時点 A+ コンテンツ ガイドラインの一部

うーーーん、参考として集めていた、amazon掲載のAプラスたちを眺めるに、「アマゾンレビューを使うのはNG」「出版社に寄せられた声など、Amazonレビューではない方法で集めた声はOK」と私は解釈していたのですが。厳しく取られました。

ちなみにKDPの審査、「ほかではOKだったのに、なぜ私のはNGなの」という質問や抗議は意味がないようです。自分のコンテンツの審査担当(bot含む)がNGと言ったらNG。

反抗せず、すごすごと2枚目は取り下げ(掲載許可くださった3名の読者さんには泣く泣く謝りました…)、3枚で完成・掲載となりました。

不幸中の幸いは、画像を4枚に分けてデザインしていたことです。1枚取り下げるだけで済んだので。
これが、推薦文と一体になったデザインだと、作り直しでした。

4枚画像使いたかったなあ。でも仕方ありません。悔しいのでこのnoteに残しておきます泣

2024/3/22 追記
別件で画像の更新をする際、しれっと、2枚目も入れて申請してみました。
…しれっと通りました。もはや審査担当によるガチャでしょうか…
でも、4枚になって嬉しいです。
(同じことが起きるとは限りません、あしからず)

Aプラスの掲載後、うれしい話題に

Aプラスを作る過程そのものも販促ネタの1つ。
kindleの発売同時にAプラスを掲載してスタートダッシュ決めるのもいいですが、販売後しばらくしてから作るのも、話題の掘り起こしになって良いものです。

X(旧Twitter)スペースで制作裏話

X(旧Twitter)でくろめがさんと音声配信で制作裏話をしました!
私は元職の性質上、「デザイン発注慣れしている編集者」なので、一般の方も参考になりそうなデザイン依頼のコツを盛り込んでお話しています。

水瀬ケンイチさんのブログに登場!

水瀬ケンイチさんの、インデックス投資実践記ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」に、2023.10.31付で推薦文の話題をとりあげていただきました!
歴15年オーバーの古参読者の私には、踊りだす勢いのハロウィンサプライズ!こんなことってあるんだわ。人生わかりませんね。いやまじで。

カテゴリ順位、2つ同時1位!

ブログで取り上げていただいたことも大きく影響したと思います、その後Kindleのカテゴリランキング「住宅ローン(本)」「家の売買」で1位にWランクインしました。
発売約3か月経っているにもかかわらず、驚きです。
売り上げも、8月の発売直後に迫る山になりました。感謝でいっぱい。

私はXのフォロワーさんが約1,000人いらっしゃいます(感謝)。
でも、amazonという巨大書店の画面の先には、若橋未央を知らない、膨大な何百万人何千万人の方がいます。

その方々が、偶然、amazonの検索やリコメンドで私の本を目にしたとき。
今回作ったAプラスが、私の本を薦める販売員として、私の声が届かない方にアピールしてくれます。今後半永久、24時間365日無休で!ありがたい!

・・・

ということで、自分のKindleに、Aプラスをつけたよという記録でした。

知名度がない私には、Aプラスがamazon販売ページについたこと自体もよかったし、その過程や結果が発信のネタにもなったので、取り組んで良かったなーと思います。

この記事を読んでくださったあなたも、amazonで本を探す・買うこと、きっとありますよね。

そのときに、下のほうにあるAプラスに注目してみると・・・、
本の書き手・売り手の狙いや思いがのぞけて、ちょっと楽しいかもしれませんよ。

ではまた!

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★この記事を書いた人★
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 ・みお(若橋未央)
 ・編集/添削歴17年
 ・「将来貸す」前提の一戸建を宮崎に建て移住
 ・noteは月に〜数本執筆
 ・X(Twitter)は、ほぼ毎日出没

 ▼本記事のAプラスをつけた、家づくり記録&戸建マネー戦略本。amazonで好評発売中です!



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