ヨリドコロのワキドコロ
電車の端に座ったら、連結部分の窓枠に目が行って、窓枠は木枠だったらしい。経年で塗装の剥げた所から、樹液らしいものが吹き出したまま固まっていた。何ヵ所も。透明な薄茶色の樹脂。松脂みたいな。木は窓枠になっても木のままなのかも。カタチを変えても(変えられても)その性質や営みは残り、生きている。
木は朽ちたり燃えたりして無くならない限りは生き続けているのかもしれない。椅子や机やタンスや窓枠やらになって。不思議な存在だね、木って。どっかの杉とかメタセコイヤとか、人間よりずっと長い時