変集長

不動産(特に収益)のマーケやってます。

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最近の記事

同じ業界から他社を見る_2024年9月期 第2Q決算 (株)オープンハウスグループ 2024.5.15

オープンハウスグループの2Q決算です。 そもそも今期は増収・減益の予測を出していました。でも1Qは増収・増益だったので、注目してたんですが。 上期では前年比マイナスになりました。 要因は評価損です。高く買ったんだけど再評価したら価格が下がったということです。 オープンさん一生懸命買っていますから、そういうことあるんだと思いますが。 収益不動産はこちらも大きい減損で粗利、営業利益ともに前年割れ。 上期は引渡し単価が385M、前同期は475Mでサイズダウンしているのも影響し

    • 同じ業界から他社を見る_2024年12月期第1Q決算 地主株式会社2024.5.10

      最近よくCMで見る(私が経済番組しかみないからかもしれませんが)、特徴のある名称の地主(株)のIRが出てました。 まずこの会社のビジネスモデルですが、土地を仕入れて貸します。借り手は建物を建ててスーパーマーケットなどを経営します。借り手は、土地をオフバラできます。キャピタルゲインは取れませんが、土地融資の金利負担や固定資産税がかからないのがメリットです。 地主(株)はさらに、こちらを投資家に売却し、売却をするために組成されたファンドのアレンジや運用益を得るようなビジネスを行

      • 同じ業界から他社を見る_2024年3月期 決算説明資料 (株)コスモスイニシア2024/5/13

        先日(2024/5/13)、コスモスイニシア社が決算発表を出していました。 社名を聞いて事件を思い出す人はもういないと思いますけど、私の新卒入社時社長が入社おめでとうメッセージで、同社の負債を全部丸抱えするととんでもないことを言っていたのを思い出します。 さ、そんなことはさて置き、決算です。 あえてセグメント別の情報を貼り付けましたが、主力のレジデンス事業、ソリューション事業が振るわない中で宿泊事業で巻き返して且つ増益になっています。 今期は宿泊が振るわない一方他事業で伸

        • 同じ業界から他社を見る_2024年3月期 決算説明資料 サンフロンティア不動産(株)2024/5/10

          先日(2024/5/10)、サンフロンティア不動産(株)が決算を発表していました。 この会社もマーケットの見通しを出してくれています。 金利上昇場面ではあるものの、いまだに投資資金の流入が続いているとのことです。 好調に推移すると見るのが正しいのだろうか。正直心配になっています。 オフィスの空率率、賃料ともに落ち着きが出てきているという報道もありますが、中身を見てみるとフリーレントの付与率、期間が伸びていて条件変更によって契約が進んで切る向きもあると思います。 サンフロ

        同じ業界から他社を見る_2024年9月期 第2Q決算 (株)オープンハウスグループ 2024.5.15

        • 同じ業界から他社を見る_2024年12月期第1Q決算 地主株式会社2024.5.10

        • 同じ業界から他社を見る_2024年3月期 決算説明資料 (株)コスモスイニシア2024/5/13

        • 同じ業界から他社を見る_2024年3月期 決算説明資料 サンフロンティア不動産(株)2024/5/10

          同じ業界から他社を見る_ロードスターキャピタル2024年12月期1Q決算 2024/4/26

          本日(2024/4/26)、GW突入前日ロードスターキャピタルからIRが発表されていました。 この会社いつも不動産マーケットの見通しを出してくれます。 そしていつも前向きです。 要約すると、  ・マイナス金利は解除も影響は限定的。  ・インフレで賃料が上がるからプラス材料  ・東京の不動産への人気上昇、特にホテルの評価が高くなっている そうです。 実需と呼ばれる一般向けのマンション、戸建ては価格の上昇から売上に陰りが出てきていますが、投資マーケットは好調です。 業績の進捗

          同じ業界から他社を見る_ロードスターキャピタル2024年12月期1Q決算 2024/4/26

          同じ業界から他社を見る_リアルゲイト24年9月期2Q決算

          今日(2024/04/24)、リアルゲイト社の決算発表ありました。 で、IRを見るとP.2からこんなメッセージが出ています。 格好いいビジョンですですね。 注目すべきはここです。半期終わってすでに通期予算を達成しています。 上振れの要因は、2棟の物件の売却益です。 一方で、売却後はML(マスターリース)契約を締結し、ストック収入を得るように進めています。 そもそもPM会社としてリーシングからスタートした同社は、業績が安定し、物件が買えるようになったので、 設計・施工が

          同じ業界から他社を見る_リアルゲイト24年9月期2Q決算

          同じ業界から他社を見る_和田興産2024年2月期2Q決算

          ちょっと古い(2023年10月発表)のIRですが、最近の建築費が上がっている資料が載っていたので、本業のレポートで使うべく掘り下げてみました。 関西主力のマンションデベロッパーの和田興産。 2Qの決算は前期を超えて、期初計画も大きく上回っています。 が、、 修正はしたものの、対前年割れの通期予測。 引渡し戸数は増加も、戸当たり平均価格が下落。ここが前年割れの要因です。 さて今後ですが、 近畿圏の戸当たり価格は+6.0%ですが、 建築費の上昇はそれ以上になってそう

          同じ業界から他社を見る_和田興産2024年2月期2Q決算

          同じ業界から他社を見る_TKP 決算。好業績でも株価が下がる?

          2024/4/15 TKP 2024年2月期 通期決算説明でした。 営業利益も、経常利益も対前年を大きく上回っています。 さぞかし株価も上がるのではと思ったら この会社配当無です。株価対策がなされないから株価さがった? リージャス(三菱地所に売却したシェアオフィス事業者)を除くと売上は前年比増加も営業利益は微減、経常利益は微増です。利益率が悪化したんですよね。これも影響している気がします。 さ、今後ですが、まずホテルの売上がインバウンドの増加で増えています。いくつかの

          同じ業界から他社を見る_TKP 決算。好業績でも株価が下がる?

          今月の投資不動産マーケットレポート

          毎月書いてます投資不動産についてのマーケットレポートです。 今回は私募リート向けのアンケートなどから読み解いていきます。 まず、各アセットの価格です。上昇はするものの、マイナス金利解除を受けて、上昇率は鈍化を予測している様子。 3月に日銀がマイナス金利を解除しました。 このリサーチは1月実施ですが、相応に読み込まれていたことがわかります。 今後1年間不動産投資マーケットに起きる変化では、「ファイナンス条件の引き締め」が起きることで売却を減らし、利回りの高い都心以外への投

          今月の投資不動産マーケットレポート

          同じ業界から他社を見る霞が関キャピタル2024年8月期第2四半期

           同社の半期IRが4/3に出てました。 今期の営業利益は倍増予想。ここのところ倍々で来ています。 ビジネスモデルは土地取得→売却、プロジェクトマネジメントやAM収益を上げるモデルです。 不動産ファンドの王道オフィスやレジではなく、物流それも冷凍冷蔵倉庫、ヘルスケアそれもホスピスなどマーケットを見れば伸び余地があるものの、トラックレコードがないアセットにチャレンジしています。オフバラ先は知りたいところですが。。 冷凍冷蔵倉庫のマーケットです。 食文化の変化、ライフスタ

          同じ業界から他社を見る霞が関キャピタル2024年8月期第2四半期

          ニュースに感度を上げるには?

          業界の日時のニュースってどう共有しています? 当たり前のように新聞見て、という文化が廃れまくっているなか、どうするべきか思い悩むマーケット担当です。 成長してもらうためには、情報をつかんでいて、いろいろな人と会う、会って価値を高めてもらうようにしないといけないんですよね多分。 ということで細々と発信していきたいと思います。 4/4 不動産関連のニュース 某社 GINZA SIXの事務所を小口化し販売→総額238億! https://www.re-port.net/a

          ニュースに感度を上げるには?

          今月の投資不動産マーケットレポート

          毎月、投資不動産マーケットについてレポートを書いています(別で)の3月版です。 日銀の政策変更があっても低金利状況が変わらず、投資資金は日本を目指すとの見方。 日銀がマイナス金利政策(民間銀行が中央銀行にお金を預ける当座預金の一部にマイナスの金利をつける政策。お金をあずける側が金利(ペナルティー)を払う異例の政策となる)を解除したが、相当に高い金利上昇ができるわけではないとマーケットは受け取り、円安、株上昇と金利上昇時と真逆の動きとなっています。 都心5区の空室率は少し

          今月の投資不動産マーケットレポート

          フレキシブルオフィスの現在地

          先日、ザイマックス不動産総合研究所から フレキシブルオフィス市場調査2024  なるレポートが出てました。 去年の同リサーチになりますが、フレキシブルオフィス拠点は年々増加してきました。 ただ、コロナー渦で一気に増えたリモートワークで利用するコワーキングスペースニーズは出社率が増えたおかげで一旦落ち着きました。 その一方、オフィスを拡張する企業マインドは高まりません。 フルリモート ままの会社 フルじゃないけど週何日かはリモート な働き方が定着し、一度減った固定コスト

          フレキシブルオフィスの現在地

          同じ業界から他社を見る       エリアリンク(株) 2023年12月期決算2024/2/14

          営業利益、経常利益過去最高です。 収益のメインはストレージ事業です。 この会社、なんといっても社員あたりの利益が高いが特徴。 もともと運営コストが安いストレージ事業、さらに無人を基本として管理コストが増えないようなスタイルになっています。 収益化まで短期間なこともこの事業の強みです。 今後のポテンシャルですが、海外と比べまだ伸びしろがあるとのことです。 ここはどう捉えるかですね。家族が増えて、且つ住宅価格が上昇するので、タイヤとか?スキー板?ゴルフバック?以外にも季

          同じ業界から他社を見る       エリアリンク(株) 2023年12月期決算2024/2/14

          同じ業界から他社を見る株式会社ビーロット2023年12月期決算説明資料 2024/2/15

          不動産開発、買取再販、仲介、管理業を主業務にするビーロットの決算が出ていました。 決算結果はものすごく、経常利益、純利益とも倍近い前年比増。 セグメント別にみると、不動産投資開発は+173.3%が全体をけん引。 不動産投資開発事業をもう少し深堀すると、 売上175.57億(販売単価 4.5億)、営業利益40.21億(販売あたり、1.03億)で、営業利益率は22.9%とかなり収益性は良い。 一方で、ノンアセット事業の 不動産コンサルティング事業(仲介業) 不動産マネジメ

          同じ業界から他社を見る株式会社ビーロット2023年12月期決算説明資料 2024/2/15

          同じ業界から他社を見る_オープンハウス 1Q決算 2024/2/14

          オープンハウス社が1Q(2023年10‐12月)の決算を発表しました。 売上前年比増、営業利益も前年比増なものの、伸び率には差があり。 当初予測では、減益を予測していたぐらいなので、原価UPの影響は受けていそうです。 セグメント別では売上、営業利益ともに収益不動産が前期比割れ。 増収減益予測だった通期に対し、1Qは増益で終わっている。利益率は戸建、マンション事業で下がっているものの、当初予測よりは下がらなかったようです。 さて、大きく下がった収益不動産ですが、引渡し件数

          同じ業界から他社を見る_オープンハウス 1Q決算 2024/2/14