萌芽
お気に入りの神社の木を触りに行くと、見るからに新しい葉が生えていた。触れながら空を見上げると枝先が沢山切られている!
周りを見渡すと、そこかしこから美しい萌芽がわさわさとゆれている。木の幹の途中からも、その太さに見合わない細く若々しい黄緑色の芽だ。
きっとこの木は、切られたことに驚いただろうが、我の持つ生命力を、我をも思いもしないところから外へ爆発するように生み出したのだろう。
髪型を変えるように、新しい姿へ。
人間の心もポキっと折れるような出来事が、しかるべきタイミングで訪れる。
折れた自分からは、美しく溢れる生命力という芽が必ず生えていることに気付く。
どんな出来事も自分には必要なことだと。
この芽による新しいはじまり。
この木が分かりやすく、伝えてくれた。
そして今日も黒い蝶が歓迎してくれている。
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