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GPT-4をLINEで使えるようにしました。

はじめに

以下のLINE公式アカウントでGPT-4を使えるようにしました。

経緯

2023/03/02に公開されたGPTのAPIは、GPT-3.5(gpt-3.5-turbo)というバージョンでした。このAPIが公開されたことにより、直近2ヶ月で世界中のエンジニアがGPTのAPIを利用した多くのサービスを公開しました。

そして2023/03/15には、GPT-4のAPIが公開されました。

しかし、GPT-4はwaitlistに参加し、招待されるまでは使えないという状況でした。

2023/04/28、waitlistに参加してから1ヶ月以上が経過し、ついに招待されたというメールが届き、GPT-4のAPIを利用できるようになりました。

そして早速、GPT-4を使えるLINEを公開しました。

料金

文章の長さに依存しますが、GPT-3.5のAPIは大体1回の利用で約0.3~0.4円の費用が発生します。GPT-4のAPIは1回の利用で約3~4円であり、約10倍です。

GPT-3.5であれば、1万回利用しても3000〜4000円ですが、GPT-4だと3~4万円かかってしまうので、個人の趣味で運用するには少々コストが高いです。

そのため、GPT-4を利用できるLINEでは、実験的に1日あたり10回の利用制限を設けています。

GPT-4の能力

ChatGPTが世間でとても流行っているので、試しに一度触ってみたという方は多いと思います。自分のことや芸能人のこと、天気、おすすめのレストラン、専門的なことなどを聞き、ポンコツな答えが返ってきて、正直使えないなと思った方は多いのではないでしょうか。

GPT-3.5と比較して、GPT-4の能力の高さは凄まじいです。
日本の医師国家試験に合格するレベル、というのが世間的な一番わかりやすい指標として使われていますが、これは実際に使ってみないと実感はできないと思います。

GPT-4もリアルタイムの情報を検索して回答しているわけではないため、質問の種類によっては求めている回答は得れません。しかし、使い方によってはその回答の精度に衝撃を受けると思います。すでに多くの分野で、人間を遥かに超えた存在であると感じられるかと思います。

私は毎日、主にGPT-4をプログラムを書かせる用途で利用しておりますが、GPT-4は以下のような感じでざっくり要件を投げると、実際に動くプログラムを高精度で書いてくれます。

まずはシステム全体の要件を投げて、細かい部分はメソッド単位で書かせると、あっという間に作りたいシステムが完成してしまいます。
GASとLINEのMessaging APIを利用すれば、ランニングコストが0円のシステムを簡単に作れてしまいます。

自分の仕事を効率化させられないか、という観点で使おうとしてみると、自分に合った使い方が見えてくるかもしれません。

GPT-4のデメリット

GPT-4のAPIは、GPT-3.5(gpt-3.5-turbo)と比較してレスポンスが著しく遅いです。
GPT-3.5は10~30秒ぐらいでレスポンスが帰ってくることが多いですが、GPT-4は1~2分かかることがしばしばあります。

このスピードの問題は、近い将来何かしらのかたちで解決することを願っています。

最後に

GPTのAPIが公開されてから約2ヶ月、趣味の延長で始めた「GPTのAPIを利用した業務」の需要が予想以上にあり、ありがたいことに20社以上の方から連絡をいただき、チャットボットを作り続ける日々を過ごしてきました。
今までは個人で業務を受けて来ましたが、これを機に生成系AI関連の開発業務に特化した法人を設立する予定です。
今後も最新の技術をキャッチアップして、価値提供をし続けられる存在でありたいと強く思います。

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