Takuma Minowa (みのくま)

ここ数年ずっとツイッターを日記や手帳代わりに使ってきました。とても便利で楽しいこともい…

Takuma Minowa (みのくま)

ここ数年ずっとツイッターを日記や手帳代わりに使ってきました。とても便利で楽しいこともいっぱいあったのですが、短い文章で何かを言った気になっているだけなように感じたので、ちゃんと文章の練習をしてみようと思い立ち、ノートにチャレンジする事にしました。

最近の記事

【③トロイア戦争 補論】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか

※【②ギリシア人の伝説】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか、の続きになります。 「トロイア戦争」の発端についての考察本来ならば、次の記事で今まで論じてきた神話と伝説から、古代ギリシア人とはどのような感性を持っていたかについて語るところである。 だが、「トロイア戦争」について重要なことを語り残している。 そのため、補論として本章を挿入することとする。 さて、前章で書いたように「トロイア戦争」の発端は、ギリシアの王国の一つスパルタの王妃ヘレネが、トロイア王子パリスに強

    • 【②ギリシア人の伝説】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか

      ※【①ギリシア人の神話】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか、の続きになります。 古代ギリシア人にとっての伝説前章では神話について書いたが、今回は伝説について書く。 では、神話と伝説は何が違うのだろうか。 辞書を引くと、 ・神話…昔からつたえられている、神を主人公にした話。 ・伝説…(その地に根付いて)事実として人々が言い伝える話。 となる。 ぼくも基本この定義に沿ってこの用語を使っているが、以前ぼくは古代ギリシア人の神話の特徴を以下のように書いた。 つまり、神

      • 【①ギリシア人の神話】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか

        ※【序章】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか、の続きになります。 ギリシア神話とは何なのかなぜ古代ギリシア人と友だちになるには神話を知る必要があるのだろうか。 それには幾通りもの答えがあるだろうと思うが、あくまでぼくの考えを書いておく。 古代ギリシア人にとっての神話は、例えば日本における古事記神代における神話とは違う、ある特徴があるように感じる。 それは、神話は古代ギリシア人にとって、あらゆる事象の構造を説明するものであったと思われるからだ。 例えば春夏秋冬の

        • 【序章】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか

          本記事は2023年8月27日に開催した「第3回シン・みのくま勉強会」にて、ぼくが発表した内容を時間をかけてブラッシュアップしたものになります。 「シン・みのくま勉強会」は現在(2024年5月)も隔月で開催中です。 オンライン(ZOOMを使用)で実施しており誰でも参加できますので、お気軽にお問い合わせください。(詳細は本記事の末尾) はじめにあなたは友だちがいるだろうか。 ぼくはいない。胸襟を開いて話し合える友だちはもちろんいないし、気軽に会って休日を共に過ごせる友だちもいな

        【③トロイア戦争 補論】ぼくたちは古代ギリシア人と友だちになれるか

          【おしらせ】 2月28日(水)21時から「異世界転生」読書会やります。 ぼくのぜんぜん知らないジャンルなのですが、興味があって何を読めばいいか、何がオススメなのかぜひみなさまにお聞きしたく、このテーマにしました! ぜひお気軽にお越しください〜

          【おしらせ】 2月28日(水)21時から「異世界転生」読書会やります。 ぼくのぜんぜん知らないジャンルなのですが、興味があって何を読めばいいか、何がオススメなのかぜひみなさまにお聞きしたく、このテーマにしました! ぜひお気軽にお越しください〜

          【おしらせ】 第6回シン・みのくま勉強会の日程変更のおしらせです。 1月29日(月)20時→1月31日(水)20時 来週開催予定であったにも関わらず日程変更になってしまい申し訳ありません。 また、この機にぜひご参加をご検討いただけますと幸いです。

          【おしらせ】 第6回シン・みのくま勉強会の日程変更のおしらせです。 1月29日(月)20時→1月31日(水)20時 来週開催予定であったにも関わらず日程変更になってしまい申し訳ありません。 また、この機にぜひご参加をご検討いただけますと幸いです。

          読書会の要素を兼ね備えた勉強会、やります。 課題本はソポクレス「オイディプス王」。 あらすじからしっかり紹介しますので、観覧のみでも楽しめるようがんばります。 参加希望はぼくまでご連絡下さいませ。 よろしくです。

          読書会の要素を兼ね備えた勉強会、やります。 課題本はソポクレス「オイディプス王」。 あらすじからしっかり紹介しますので、観覧のみでも楽しめるようがんばります。 参加希望はぼくまでご連絡下さいませ。 よろしくです。

          本気でやってます。ラジオ感覚で聴いていただくこともできます。 ぜひ。

          本気でやってます。ラジオ感覚で聴いていただくこともできます。 ぜひ。

          「永遠の都ローマ展」に行ってきた(前編)

          はじめにこんな過疎っているnoteを読みに来てくださったみなさま、こんにちは。 みのくま改め箕輪(みのわ)と申します。 この記事をクリックしてくださっただけで感謝感激です。 ありがとうありがとう! さて、それはともかく、先日(9/16)上野にあります東京都美術館の企画展、「永遠の都ローマ展」に行って参りましたので、そのレポートなんて書いちゃおっかな〜と思い立ちまして、久々にnoteを開いてみたのでした。 古代ローマに関しては、塩野七生「ローマ人の物語」を読んでからがっつり

          「永遠の都ローマ展」に行ってきた(前編)

          「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行ってきた(後編)

          はじめに本記事は「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行ってきた(前編)の続きです。 展示が4章だてになっており、前回の記事で2章までご紹介していますので、今回は3章と4章を取り上げます。 そのあと総論を書いてみたいと思いますので、よろしくです。 では、さっそく3章からいきましょう。 「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行ってきた(後編)Ⅲ.人間のもとに_誘惑の時代 さて、本展覧会のテーマは「愛」なのですが、初っ端からちょっとこれは違うのでは…という作品から見ていきましょう。

          「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行ってきた(後編)

          「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行ってきた(前編)

          はじめにこんにちは、みのくま改め箕輪(みのわ)と申します。 noteをサボっている間にちょっと心境の変化がありまして、本名で活動することにしました。 実は最近、継続的に活動できるように勉強会を立ち上げまして、Twitterで虚空に向けてぶつぶつ呟くのではなく、長期的に実のある「知」を手に入れるためにがんばってます。 もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、facebookのぼくのアカウントのほうにリアクションいただければと思います。 この新しい試みもちゃんとnoteに書

          「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行ってきた(前編)

          「すずめの戸締まり」と震災とオタク(by「みのくま独り読書会」#2

          はじめにこんばんは、みのくまです。 今回もTwitterのスペースでお話したことを記事にしますよ。 と言いつつ、かなり改変してしまいました。 もうスペースでお話したことが下敷きになっているのかも不明です(笑)。 スペースで話した内容はこれです。→「すずめの戸締まり」の感想戦(2022/11/21) では、はりきって本番いってみましょう! 「すずめの戸締まり」感想戦(みのくま独り読書会#2)導入 はい、それでははじめます。みのくま独り読書会#2。 読書会と銘打ちながら、

          「すずめの戸締まり」と震災とオタク(by「みのくま独り読書会」#2

          自己紹介の巻(by「みのくま独り読書会」#1)

          はじめにこんにちは、みのくまです。 めっきり寒くなって、体の芯から冷え切っております。。。 つらあ。。。 さて、今回もTwitterのスペース機能を使った「みのくま独り読書会」から文字起こしを記事にしますね。 収録したのは、2022年11月15日「みのくま独り読書会#1」です。 それでは本編をどうぞ。 「みのくま独り読書会#1 自己紹介とか」導入 はい、こんばんは、みのくまと申します。 今日もまたダラダラと喋っていきたいなと思います。 そういえば、昨日初めてスペース(

          自己紹介の巻(by「みのくま独り読書会」#1)

          「独り読書会」始動しました。(2022/11/14 語り下ろし)

          はじめにお久しぶりです、みのくまです。 今回はちょっと趣向を変えて、Twitterの音声機能スペースを使った語り下ろしを記事にさせていただきました。 今後、スペースで語ったものをこちらのnoteで続々記事にしていく予定ですので、ぜひ読んでみてくださいね。 そして、もし面白そうだなと思ってくれたなら、Twitterのほうにも遊びに来てくれると嬉しいです。 それでは、今回記事にしたのは2022年11月14日に録音しました、「みのくま独り読書会(てすと)」になります。 なんでこ

          「独り読書会」始動しました。(2022/11/14 語り下ろし)

          抽象絵画の楽しみかた。【ゲルハルト・リヒター展レポート】後編

          前編はこちら。 はじめに前編を書いてから後編を書くまでに、だいぶ時間が空いてしまった。 言い訳はいろいろとできるのだが、一番の原因はひとつで、前編をほとんど誰も読んでくれていないからである。 ぼく個人的には、結構力を入れて書いたつもりである。 確かに内容のクオリティは低いのかもしれない。 しかし、ぼくの他の記事に比べて劣っているとも思えない。 そう、つまりぼくの他の記事よりも読んでもらえていないのである。 ここ数日、ぼくのベッドの枕元は、後編を書く準備をしたまま放置され

          抽象絵画の楽しみかた。【ゲルハルト・リヒター展レポート】後編

          抽象絵画の楽しみかた。【ゲルハルト・リヒター展レポート】前編

          はじめに9月15日(木)AM11:00。 ぼくは事前予約してあった電子チケットをスマートフォンの画面に映し、それを受付で示していた。 ここは竹橋。東京国立近代美術館の「ゲルハルト・リヒター展」(以下、リヒター展)の入り口である。 正直、前日まで行くか迷っていた。 あまり体調が優れないためか、眠れない日が続いていたということもある。 だが、もっと根本的なことなのだが、ぼくは現代アートや抽象絵画が苦手なのである。 好きになりたいという気持ちはある。 実際、草間彌生の作品を生で

          抽象絵画の楽しみかた。【ゲルハルト・リヒター展レポート】前編