みんなのデザイン進化論

みんなのデザイン進化論は Research、Development、Experimen…

みんなのデザイン進化論

みんなのデザイン進化論は Research、Development、Experimentの3つを大きな柱として、デザインにまつわるさまざまなテーマを掘り下げ、発信していきます。
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最近の記事

渋谷のデザイン会社が、島根でビールをつくる理由 vol.2

2018年の「関係人口創出プロジェクト」への参画で様々な人とのご縁をいただきました。その出会いがきっかけとなり、思いもしなかったことが始まります。その一つが今回の記事の本題でもあるクラフトビールづくり。 なぜ渋谷のデザイン会社が縁もゆかりも無い土地でビールづくりを決断したのか。人との出会いや、試作づくりと進め方の紹介をします。 支社設立の候補地がまさかのビール工場に。 島根県益田市での訪問回数が増えると人との出会いも一気に増えました。 市長や役所の方々が中心に紹介の輪が広が

    • デザインには、組織をチャーミングなものに変える力がある

      酒井:まず、ウィルソン・ラーニングさんとして共同研究に取り組んだ動機や問題意識をお話しいただけますか? 小原:問題意識としては3つありました。まず、多くのクライアントさんから「価値創造やイノベーションを掛け声としているものの、なかなか生み出せていない」というお声を聴いていました。特にフェーズ3と呼ぶ、社会が先行き不透明となる変わり目の時期はこれまでのことをやっていただけではダメで、新しいことを生み出さなければいけないということを企業も認識しているにもかかわらずです。 なの

      • 【社員インタビュー#2】仕事の本質を捉えたデザインを生み出す会社

        まず、これまでのキャリアからお話しください。 東京生まれの東京育ちです。大学ではデザイン学部でプロダクトデザインを専攻しました。 デザインに関心を持ったきっかけは何だったんですか? 中学校の頃から美術に興味を持ち、高校の時には美術の成績が一番良かったのですが、志望先に迷っていた時に電車や駅でデザイン学部の広告が目に飛び込んできて「受けよう!」と思いました。 大学では具体的にどのようなことを学びましたか? ボールペンや生活雑貨など幅広い製品のアイデアを考えて、3DC

        • 組織文化をプレイフルにリ・デザインしよう!(Vol-1)

          -株式会社 オーイーシー様の事例- 組織文化をデザインし直す動きが活発化しています。日本経済新聞では、社名変更がこの10年で2倍超に上り、そこにはグローバル化やDX化といった激しい経営環境の変化やパーパス経営の浸透によって大胆に再成長を進める企業の覚悟が見えてくることが紹介されています(3月26日)。 「みんなのデザイン進化論」のメンバー レベルフォーデザイン(L4D)とクリエイティブ・ジャーニー(CJ)は、ジャパンラーニング株式会社様(以下JL)からのお声がけで、さる4

        渋谷のデザイン会社が、島根でビールをつくる理由 vol.2

          岡山蒜山 伝統工芸がま細工 プロジェクト 〈ZINE編〉 vol.1

          こんにちは! レベルフォーデザインでデザイナーをしている山下です。 現在「岡山の蒜山(ひるぜん)の伝統工芸がま細工Project」を進めており、今回はその中のZINE編です。 現在進行形の内容なので、不定期更新の複数記事になる予定ですが、お時間あるときに見ていただけたらうれしいです。 よろしくお願いします。 はじめに。まず、私について「蒜山(ひるぜん)」も「がま細工」も「ZINE(ジン)」もすべて聞いたことがないという方がほとんどかと思いますが、 このことを説明する前に、

          岡山蒜山 伝統工芸がま細工 プロジェクト 〈ZINE編〉 vol.1

          「みんなのデザイン進化論」ロゴデザイン制作のプロセス

          「みんなのデザイン進化論」ロゴデザイン・モーション担当の福原あいです。 今回は、みんデザのロゴが何を意味しているか、なぜアニメーションが必要だったか等、制作のプロセスをお話したいと思います。 みんデザの立ち上げを初めて聞いたとき、L4Dメンバーとの新しい取り組みにワクワクしたと同時に、「みんなって誰?」「進化論って何?」「そもそもデザインってなんだっけ?」 と色々と疑問を抱いたことを覚えています。今、振り返るとここで純粋に思った疑問を見逃さなかったことが後々アイデアにつな

          「みんなのデザイン進化論」ロゴデザイン制作のプロセス

          【社員インタビュー#1】「最初から最後までつくり切る」熱の溢れる場所

          熊谷さんのこれまでのキャリアについてお聞かせいただけますか? 栃木から都内のデザイン系の専門学校に通っていました。この専門学校には3年間通いましたが、基本的な色の知識から、デッサンやイラスト、あるいはデジタルもアナログも、ひと通り学ばせてもらいました。 なぜデザイン系の学校に行こうと思ったんですか? 学生時代を過ごしていて、いつも何か「モノ」を作っていました。例えば、友人の誕生日プレゼントに、手作りのアルバムを渡したりとか。 そうした思い出から、デザインを学びたいと思

          【社員インタビュー#1】「最初から最後までつくり切る」熱の溢れる場所

          渋谷のデザイン会社が、島根でビールをつくる理由

          私たちレベルフォーデザインは渋谷に事務所を構え創業26年目のデザイン会社です。もちろん、社員は全員デザイナー。そんな環境にもかかわらず、島根県の益田市でクラフトビールをつくっています。なぜ、デザイン会社がクラフトビールをつくり始めたのか。その理由や経緯、成功のポイントをまとめました。 1. きっかけづくり編 フィロソフィーがきっかけをつくる。 きっかけは、総務省による「関係人口創出プロジェクト」に参画したこと。参画の理由は私たちレベルフォーデザインのフィロソフィー(経

          渋谷のデザイン会社が、島根でビールをつくる理由

          「組織文化のリ・デザイン」に、デザイナーはどのように寄与できるのか?

          はじめに テクノロジーの進展やビジネス環境などの変化は新型コロナ等によって拍車がかかり、これまで成長の方程式からの脱却に多くの企業が取り組んでいます。中でも必要性が高まっているのが「組織文化(カルチャー)の再創造」であり、日本において急速に広がりつつある人的資本経営のガイドライン(ISO30414)にも項目として立てられたことで、更に関心が高まっています。 一方、個人の創造性についての研究に比べて組織文化の創造に関するそれは、まだ多くの事例がありません。 こうした問題意識

          「組織文化のリ・デザイン」に、デザイナーはどのように寄与できるのか?

          「こどもデザインスクール」開校!(後編)

          こちらの前編では、「こどもデザインスクール」を開校するに至るまでの経緯を中心に執筆しましたが、後半では、実際の授業の様子を交えながらデザイン×教育について感じたこと・考えたことを振り返っていきたいと思います。 こどもデザインスクール、開校! そして迎えた授業当日。 小学4年生2名と小学6年生1名、計3名のお子様が参加してくださいました。 せっかくコロナも明けて、対面で集まってくれているので最初にアイスブレイクで少し身体を動かす遊びをしました。その後、本日の流れの説明→私

          「こどもデザインスクール」開校!(後編)

          「こどもデザインスクール」開校!(前編)

          2023年夏に実施した「こどもデザインスクール」について、授業の内容やそれに至るまでのあれやこれやを前編・後編に分けてご紹介いたします。 こんにちは。 株式会社レベルフォーデザインでデザイナーをしております、赤嶺舞と申します。 当初は一記事のつもりで執筆を始めたのですが、書いているうちになんだかんだと書きたいことがたくさん出てきてしまい、やたらと長くなってしまいました。お時間のある時にでもお付き合いいただけると幸いです。 こどもデザインスクールとは 読んで字の如く、こ

          「こどもデザインスクール」開校!(前編)

          始めます「みんなのデザイン進化論」

          ごあいさつ こんにちは「みんなのデザイン進化論」編集長の安土です。 レベルフォーデザインというデザイン会社で アートディレクターを務めています。 この「みんなのデザイン進化論」というメディア発足をきっかけに デザインとはなんだろうと、改めて考えることにもなりました。 デザインとはなにか。 唯一これという正解のない 大きく深いテーマであることを噛み締めつつ 私からの第一回は、 どんな経緯で発足したのか、簡単にご説明したいと思います。 命名は、 私たちレベルフォーデザインに

          始めます「みんなのデザイン進化論」

          デザインよ、ススメ!

          私は、レベルフォーデザイン「みんなのデザイン進化論」プロジェクトの一員だが、デザイナーではない。が、なぜか美大出身者・・・という不思議な立ち位置で「デザイン」に関わっている人間だ。 簡単に自己紹介をさせて頂くと・・・私は長く、広告代理店に勤め数年前に起業し、現在は人材育成、キャリア開発、組織開発あるいはブランディングを生業(なりわい)としている。前職でのキャリアのスタートはコピーライターだった。以来、どちらかというと「言葉」の世界で、クリエイティブ開発を経験して来た。 そ

          デザインよ、ススメ!

          デザインにできること

          将来はデザイナーになりたい。そう思ったのは19歳、デザイン学校に通っていた時でした。子供の頃から絵を描くことが大好きで、小学校の美術で先生に褒められ、賞をもらうことが嬉しく、それがきっかけで、運よくデザイン事務所にも就職することができました。 そこから約35年間、デザイナーとして働き、生涯の仕事とするためにデザイン事務所を設立しました。 個人的な思いですが、この35年間変わらないことは、デザインの仕事が大好きだということ。世の中にさまざまな仕事がある中、心から好きだと思え

          デザインにできること