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私の中に「地元愛」が存在しない話

皆さんの生まれた場所、または幼少期過ごした場所ってどこですか?


その場所、好きですか??


今回はタイトルの通り、私の中には「地元愛」と呼ばれるものが存在しないという話を、ツラツラと書き綴ろうと思います。


先にお伝えしますと、今回の投稿の中に学びになるようなものは織り込まれていません笑

「あーわかる」とか、「そんな人もいるんだー」くらいの感覚で読んでいただけると幸いです。


それでは早速いきましょう。


私は生まれてから高校卒業までの18年間を、田舎で過ごしました。

とはいっても、隣の家まで数百メートル離れてるとか、そんなめちゃくちゃど田舎ではありません。

遊びに行くと言ったらイオンかジョイフル、バスや電車は1時間に1本、スタバは市内に1か所だけ、というようなまぁ、典型的?な田舎です。


もちろん、そういった娯楽が少ないから県外に出たというのも理由の1つではありますが、
私はそれ以上に、田舎のコミュニティが苦手なんです。


小学生の時、私は同学年は50人くらいの少し小さめな小学校に通っていました。

男女問わず仲が良く、学校終わりや休みの日は、近場の公園に行けば誰かいて一緒になって遊ぶ。

私自身も、女の子の友達も、男の子の友達も同じ割合くらいで存在しました。


そんな私の地元愛を薄れさせる出来事は、中学生になると起こりました。
中学校は、3〜4校くらいの小学校が1つになるような大きめな中学校です。

中学生にもなると、彼氏、彼女を作る子たちが増えますよね。
恋について考え出す時期ではあります。

さらに、学校内のカーストが出来上がり、1軍と呼ばれる女子たちが発生しました。


そうなると、どうなるか?


小学校からの男友達と会話をすれば、1軍女子に「あの子男子に媚びててうざい」などといじめられる世界が待っていました。

小学生の時は、誰からも咎められた事がないのに、中学生になったから?それとも周りの人数が増えたから?

当時の私は意味がわかりませんでした。

友達と喋ったらいじめられるとはいったい??

あの時期独特の出来事ではありますが、経験した事のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


私はそのギャップに耐えられず、戸惑い、小学校からの男友達を避けたり、話しかけられても気付かないふりをするようになりました。

すると今度は、「あいつ気取ってる」「偉そうにしてる」と言われるようになるのです。


要するに、1度目をつけられたら何をしようが陰口を叩かれたり、酷い人だと無視するのが当たり前。

そんな中学校生活が嫌いでした。


高校に上がると、私は通っていた中学校から物理的に距離の遠い高校を選んだということもあり、同じ中学出身の人は高校内に5人程度になりました。

高校生ともなると、中学時代のように無視をしてくる子はいませんでした。
それでも、「あの子はヤリマンらしいよ」とか、「あの子また彼氏変わったらしいよ」とか、そういう話は日々耳にしました。

田舎というのは娯楽が少ないので、必然的に他人への興味を趣味とする人が多いように感じます。

さて、ここからが今回のお話の本題。
私の地元愛が完全に消滅したのは、高校を卒業する少し前でした。

高校を卒業する前に、彼氏ができたんです。
前に話した、長く付き合った彼ですね。
※詳しくは【長く付き合っても、結婚に辿り着くとは限らないという話】にて。


その彼と、学校終わりだったか車校終わりだったか…?自転車で一緒に帰りました。

一緒に帰った2日後、母親に聞かれました。
「彼氏できたの?」と。

私は親に彼氏が出来たことをいちいち報告しないので、「なんで知ってるの?」と尋ねました。

すると、「今日スーパーで〇〇ちゃんのお母さんに会ったんだけど、あなたが男の子と2人で自転車漕いでるの見たって言ってて〜」

と、いうんです。


その、〇〇ちゃんは確かに中学時代同じ学校だったけど、私はその〇〇ちゃんのお母さんがどの人かなんて知りません。


こちらが知らなくても、向こうが私を知っている。

そして、自分が見たことをわざわざ私の親に報告する。

きっと向こうは車でしたでしょうから、自転車で横を通り抜けた学生をいちいちチェックしているのかと。
気味が悪いと思いました。


その時、私は高校を卒業したらもう2度と、この町では暮らさないだろうとも思いました。


知らない人たちの『見張り』が心底気持ち悪いと思ったからです。


他人に構っている暇があるなら、もっと他にする事があるだろうに。


高校を卒業した後、私は県外に出ました。
ようやくこの田舎を離れられると、とても喜んだ事を今でも鮮明に覚えています。

高校を卒業した後進学した美容系の専門学校は、皆何にも縛られずに自由でした。
髪型も、服装も、メイクも、考え方も、性別も。

男子と喋っても咎める人はいなかったし、
生意気だの気取ってるだの言われる事も無かった。

誰とどこに行こうが『見張り』なんていない。

地元だったら、少し控えめな格好とメイクじゃないと、「イオンであの子見たけど、メイク濃ゆい」だの、「服装気合い入ってる」だの言われますが、
都会なら街中に遊びに行く時も、周りの目なんて気にする必要がない。

好きな格好をして、好きなメイクで歩ける。

髪色が青だろうが、ピンクだろうが、笑う人もいない。

だって、もう2度と会わない人たちがほとんどだから。

こうして生きる場所を変えるだけで、こんなにも楽になるのかと、18歳そこらの私は都会に救われたのです。


とはいえ、祖父母や両親と仲が悪いわけではないですし、地元にも今でも仲良くしてくれる友達はいます。

なので、1年〜2年に1回。年末年始のみ帰省していますが、細胞レベルで地元を拒絶する私は、帰省のたび顔に小さな湿疹が出ます。笑

地元愛がないというか、地元という場所、雰囲気、人間関係に愛着がないというのが正しいかもしれませんね。


今も、都会に住んでいますが、私も街行く人々も、それぞれ他人に興味がなく過ごしやすいです。


そんな今日は、有給をとって1人で岩盤浴に来ています。

私が1人でいるからって、チラチラこちらを見てくる人もいないですし、
くすくす笑う2人組〜なんかもいません。


田舎ではまだまだ全然いない『ひとり〇〇』が、都会では結構普及してるのって、
こういう背景もあるのかな〜なんて思いながら汗を流して参ります。

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