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2020年にインスピレーションを受けた作品やイベントまとめ

こんにちは、rinです。

もうあっという間に2021年になろうとしてますね。
2020年は、コロナ禍だったこともあって、あまり外に出かけたり旅行しづらい環境でしたが、美大生ということもあり本業は作品制作。

美大生といっても、ずっと学校で制作してるわけではなくて、考えが煮詰まったら外に出たり、新しいアイデアの糸口を見つけるために美術館に行ったり色々なものを観たりしています。

今年は自然と展覧会とかよりも、家で過ごす時間が増えたので本やネットなどからインスピレーションをもらうことが多くありました!

そんな、今年自分が色々観た作品やイベント、本、スポットなどをまとめてみました。

※本や映画などは今年よりも前に発売・放送されたもの以外もたくさんありますが、自分が鑑賞したのが今年だったので載せてます。

▪️スポット・イベント・展覧会編

1,モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展

コロナ禍前に東京へ行った時にパナソニック汐留美術館で見た展示。

ここでは、暮らしにまつわる様々な家具や照明を展示しているものだったんだけれど、改めて生活に必要な道具はシンプルイズベストが最強だと思った。

最近は結構使い捨て当たり前ものとか買い換えるつもりでモノを購入するのが普通になっているけれど、一番使い勝手がよくて暮らしに馴染んで年々味わいの出てくるものってシンプルなものだと改めて実感しました。

ここで展示されている家具とかもシンプルなんだけれどディテールまで美しくこだわられていて、ついつい見入っちゃいました。

2.ハッサン二世モスク

コロナ禍前の2月にモロッコへ旅行に行ってたのですが、その時にモロッコで訪れたモスク。

今まで写真とかではイスラム建築を見たことはあったんだけれど、生で見たのは初めてで、美しいな...!と感動。

単純に建物の見た目だけじゃなくて宗教や政治との関わりや、この場所にある意味などに必然性があり、だからこそ人々の大切な場所になってるんだと思いました。

イスラム教に対して、今までなんとなくのイメージでしか理解していなかったけれど、こうやって実際に人々の暮らしているところで生に触れると、リアルを感じられていいですね。もっと勉強してみたい。

やっぱり海外に行くと建築に対しての捉え方とかも日本と全然異なっていて面白い...。

3.内藤礼 うつしあう創造

今年観た展覧会の中で一番好きだった内藤礼さんの「うつしあう創造」。

内藤礼さんは、インスタレーションよりの空間作品を作られている方の中でも、特に世界観や考えていることが共感できてとても好きなアーティスト。

今回は「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに、小さな人の像や光、水、絵画作品などをモチーフに空間全体をひとつの作品のようにして作られた展示で。

昼と夜で全然違う見え方になる展示なのですが、昼の自然光と、夜に「太陽」という照明をライトアップさせて見せる空間では全然見え方も変わって、光や風などの自然の美しさを静かに感じられる素敵な展覧会となっていました。

じっくりと感じる・見ることではじめて得られる発見とかがあって、のんびりとした時の流れの中で自分の気持ちもリセットされた気分になれました。めちゃくちゃ好きだった展示…。

4.文喫


完成した時からずっと行きたいと思ってたんだけど、中々行く機会がなくて、2月にやっと行けた場所。

サービス内容から絶対自分長居しちゃう空間だろうな、、、と思ってたけど、案の定長時間滞在しちゃいました。

本とコワーキングスペースと美味しい食事と静かさと...自分の好きなものが詰まっていてこれは近くに住んでたら愛用してしまうなと思う施設でした。

自分の空間デザインの設計の参考にもたくさんなった◎

5.RENEW

福井県の鯖江市で毎年開催されている「RENEW」。

今まで行ったことなかったけれど、こんな場所にこんな素敵なところがあったんだ...!とめちゃくちゃワクワクしたイベントでした。

伝統工芸とか今まで少し興味のある程度だったけど、このイベントで実際に工房を見学したり作ってるところを見たり、色々な美しい職人芸を見たりしてとっても好きになりました◎

鯖江市のまちも、静かで自然が豊かで、普段街中の喧騒の中にいる自分からしたら将来こんな所住みたい!と思わせられました。人もやさしかった、、、!

来年も絶対行こうと思います!今度は午前から行きたい…!

6.Nazuna 京都 御所

京都にGo Toトラベルで訪れた時に泊まったホテル。この時ホテルのデザインを設計課題でしてたので、リサーチもかねていくつか泊まってみました。

せっかくだから、ちょっといいホテルに泊まりたい!と思ってここを選んだけれど、やっぱり良いホテルはサービスも素敵だし、客室も美しいし、景色も良いし優雅な作りで最高でした。

こういうホテルステイを贅沢にするデザインをしたいよな...と改めて思った一泊。

▪️本編

1.シヴェルニーの食卓

この本はマティス、ドガ、セザンヌ、モネという有名な画家のそばで家政婦や助手として生活を共にしてきた人の視点を通して、画家の生活を描写した一冊。

史実に基づくフィクションなので全てがこの通りではないですが、絵を描くことに対する好奇心の強さ、ものを見る目の鋭さ、物の置き場所へのこだわり、アトリエは青空の下、など画家それぞれのこだわりが見え新たな一面と鋭い視点が学べます。

あと単純に生活描写が素敵でワクワクする内容です!

制作やデザインをしている人は、読んでみるのオススメです。

2.ハイキュー!!

もう完結してしまったけど、個人的にとても感動と勇気をもらえたスポーツ系マンガ。元々バレーボールとか全然興味ないしむしろ腕痛くて嫌いなくらいだったけれど、ハイキュー!!を読んでからとても好きになってバレーの試合も面白く観れるようになりました。

試合を重ねるごとに選手たちが成長する姿にも感動するし、各試合ごとに対戦チームのコンセプトが違っていて、そこから色々学ぶこともあったり。

合宿シーンとか試合以外の場面も青春!って感じの内容でなんか少し懐かしい気持ちになりました。笑

3.茶の本

岡倉天心によって書かれた「茶の本」。お茶の施設に関する空間デザインをしようとしていた時があって、茶の侘び寂びとか日本の精神を建築にも取り入れたいなと思って手にとった一冊。

茶の本と言いつつ、結構建築にまつわることも色々書かれていてめちゃくちゃ勉強になった。定期的に読み直したい一冊です。

4.デザインの輪郭

個人的に好きなデザイナーの深澤直人さんの本。ずっと 読みたい!と思いつつ中々読めてなかったから、夏休みに読んだ一冊。

この本では、様々な言葉について深澤さんなりの定義や考えが述べられているんだけれど、それを読んでいくことで彼のデザインに対する考え方や捉え方、輪郭に触れることができます。これを読むと改めて「普通」の良さに気づかされるし、デザインの難しさと面白さにドキドキします。

デザインとかに悶々としている時に読むと思考がクリアになる。

▪️movie編

1.宇宙よりも遠い場所

女性が主人公のアニメってあまり普段見ないのですが、これはとても面白かったし名作でした。1話ごとに見た後の爽快感というかワクワク感がとてもあって、後味の良い作品。

ストーリーとしては、普通の女子高生たちが南極に行く話。こういうどこか遠い場所に行く話ってワクワクするし、行くまでの過程にもドキドキしちゃう。

何か新しいことをはじめたいと思っても足を踏み出せず、なんとなく毎日を過ごす日常。学生の時とかって、今のままでいいのかな、とか不安になっちゃうし、そんなことを考えているとあっという間に時間も過ぎちゃったりして焦るもの。

そんな中で南極という死の危険も隣り合わせになっている場所へ行くという物語は、とても勇気や希望をくれます。何かに挑戦する作品って、世の中圧倒的に男ものばかりだけど、これは女性版でめちゃくちゃ共感できました!

2.主役の椅子はオレの椅子

2020年下半期にとてもハマって見ていたAbema作品。
19人の俳優たちが、主役の椅子を目指して戦うオーディション形式のリアリティ番組なんだけど、これがとても面白かったし感動的でした。

最初は19人の候補生が、合宿で1日に一人ずつ脱落していって10人に絞られ、さらにその中から主役を決めるもの。

最初はなんとなくで観てたけど、回を重ねるごとに全員の頑張る姿に感動したり共感してめちゃくちゃ応援するようになっていきました。

自分も元々バレエやミュージカルをちょっと習っていたり、表現することが好きなので、「表現者」という意味では審査する先生方の言葉がすごく自分の心にも刺さりました。

最終的に応援してた人が主役になったのでとても嬉しかった...!笑

3.天気の子

久しぶりにこの作品を観てみたら、めちゃくちゃインスピレーションを受けたので。

ちょうどこの作品を見た時期、天気に関する建築を作っていて、雨の美しさをどうデザインとして見せればいいかなとかどこで共感や感動を与える体験をさせられるようにすればいいかなとか結構ぐるぐる悩んでて。

で、なんとなく気分転換に自分の美しいと思う作品観直してみよう〜と思って、観てたら自分のデザインのアイデアのきっかけになりそうな部分がたくさんあったし、後やっぱり感動できるからその感情を思い出せるのが楽しい。

年始にもまた天気の子を放送するみたいなので、楽しみです!

***

今年自分のデザインや制作などに影響を与えた作品はこんな感じでした。

毎年色々なものを観たり聞いたりしますが、改めて振り返ってみると、自分の今の思考や考えを作ってくれているなと思いました。

自分の好奇心を刺激してくれる素敵なものやあるいは衝撃的なものでも、色々なものを見たり知る中で発見するものってたくさんあります。

美大生だから余計そう思うのかもしれないけど、自分が何が好きで何が嫌いか、何に感動するのかワクワクするのかを知っておくのはめちゃくちゃ大切で、ひいてはそれが自分のデザインや制作するときの軸にもなるなって改めて思いました。(今やってる就活でもすごい思う...笑)

また2021年もたくさん素敵な作品に出会いたいと思います!

rin

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