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フルタイムで忙しい私がそれでも読み聞かせボランティアをする理由。

娘の通う小学校で、読み聞かせのボランティアをしている。
4人の子育てを通じて、絵本の読み聞かせ歴も20年になり、
それぞれの子どもたちの学年で学校での読み聞かせをしてきたので、
わりとベテランの域かもしれない。

現在小学校2年生の娘も、私が学校で読み聞かせを行うことを
とても楽しみにしてくれているので、
準備は大変だけれど、できるだけチャンスがあればやっていこうと思っている。

私はフリーランスの看護師としてフルタイムで働いているので、決して他のお宅よりも時間に余裕のある主婦ではない。
でも、娘のためだけではなく、小学生の子どもたちにとって、
絵本を読んでもらう機会というはとても大切だと思っているので、
私はこのための時間は、多少無理しても作っていくつもりだ。

幸い、娘の通う小学校の読み聞かせは、水曜日の8時20分から8時30分までの10分間と決まっている。
私は、水曜日は家から5分の近所の高齢者施設で働いていて、
読み聞かせが終わってから出勤しても十分間に合うので、
読み聞かせのためにわざわざ仕事を休む必要もない。
むしろ、仕事の前に、少しだけがんばって準備して、
読み聞かせを終え、さわやかな気分で仕事に出勤する、
という時間を有効に使って、精神的な充実感も味わえる、
少し自己満足のような気もするけれど、でも、
少なくとも娘はとても喜んでくれているので、
娘がもう読み聞かせは来なくていい、というまで、
続けていきたいと思う。

私の読み聞かせの本がおもしかったと、後日図書館でその本を借りて読んだという話にうれしくなった。

去年、1年生だったときに読み聞かせをした本の中で、アーノルド・ローベルの『ふくろうくん』という本がある。

『ふたりはともだち』というがまくんとかえるくんのお話が有名な著者の作品だが、私はこちらのふくろうくんもかなり好きだ。
上の子どもたちが小学生だった時から、読み聞かせの時には読み続けている本でもある。
去年、1年生だった娘のクラスで、この本を読んだら、同じクラスの男の子が、その時の読み聞かせがおもしろかったから、と、図書館で借りて、読んでみたと話してくれた。
児童館で、遊んだときに、その子のお母さんが教えてくれたのだ。
この本のおもしろさが伝わったと知り、本当に読み聞かせしてよかったな、と思った。

つかみのある本、本当に読んでほしい本、両方を用意する

読み聞かせは10分と決まっている。素人なので、多少短く終わっても、長くなっても、なんてことはないのだけど、読み終わる前に、キンコンカンコン鐘が鳴ってしまうと、焦ってしまうし、子どもたちの集中力も途切れてしまうので、やっぱり10分という時間の枠をできるだけ意識して本を準備するようにしている。

だから、本は内容もさることながら、事前にストップウォッチ片手に本番と同じように読み合わせをして、私は時間も測る。
長い本の時は1冊、時間を計って2冊用意して読むときもある。

2冊読むときは、つかみのある本、笑いが起こりそうな本、理科や生物、動物の話など、誰でもすーっと話の中に入っていきやすい本を1冊目に。
2冊目はじっくり聞いてほしい本、登場人物が心の成長を遂げるような本、考えさせられる本、生きる上で糧になりそうな本、そんな本を選ぶようにしている。
自分が読んでみて、たいくつしてくるような本は選ばない。
これらの条件をクリアする本となると、どれでもいい、というわけにはいかないので、読み聞かせをする本を選ぶときには、最低でも10冊は候補を出して、その中からセレクトする。

小学生の時の学校の先生の読み聞かせが楽しくて物語にハマったという夫の話

読み聞かせの話を家でしていたら、夫が自分が小学生の時の読み聞かせのエピソードを話してくれた。
学校の授業中、授業が早く終わると残った時間で、担任の先生が本を読んでくれたという。
その時間が楽しみで楽しみで、物語の本を読むのが好きになったと。
小学校3年生のときの話だと。
長編の本を、何回かにわけで読み続けてくれたそうで、その続きが聞きたくてわくわくしていたそうだ。
「そんなに楽しみだったなら、自分で早く読んでしまおうと思わなかったの?」と聞いたら、
「先生が読んでくれるのが楽しかったんだ」そうだ。
自分で読むのとはぜんぜん違うらしい。

自分の娘だけではなくて、私の読み聞かせで、本に興味を持ってくれる人が一人でも子どもたちの中から出てくるとしたら、それ以上のやりがいはない。
第一、この読み聞かせの準備のために、私自身、今まで読んだことのない本にたくさん出会っているから、それ自体、本当によい機会となっている。

大型絵本にチャレンジ

今回の読み聞かせ用には、たまたま大型絵本でよい本を見つけたので、
初めてだけれど大型絵本を持ち込んでみようと思う。
1冊目は『きょだいな きょだいな』
巨大なピアノ、巨大なせっけん、巨大な扇風機。
たくさんの子どもと巨大な物の組み合わせがおもしろいので、
大型絵本で楽しんでみようと思います。
大型絵本になっているから、見たことある子も多いかな?
1冊目は絵で楽しむ。

2冊目は『だいすきっていいたくて』

5月は母の日。
親に感謝を伝える季節でもあるので、ぴったりかと。
でも、だいすきっていいたいのに、言えない状況を作り出しているのは、
親自身かもしれない、、、、と気づかされる。
子どもへ何かを教える本、というよりも、
親が大人が、実ははっとさせられる。
親子で読むのにもおすすめの本です。

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